2007年12月01日

詐欺を働いたのに「詐欺ではない」とはこれいかに

街頭募金詐欺、被告に懲役5年の判決 大阪地裁
朝日新聞

NPOという単語を、皆様も聞いたことがあるだろう。『nonprofit organization』の略称で、政府・自治体や私企業とは独立した存在として、市民・民間の支援のもとで非営利での社会的な公益活動を行う組織や団体のこと。大雑把に言えばボランティア団体である。

おととし、京阪神一帯の路上でNPO緊急支援グループなどと名乗ってアルバイトに募金箱を持たせ、「難病の子供達のために」と道行く人たちから募金を騙し取っていたとして逮捕された男の判決公判があり、裁判所は懲役5年、罰金200万円の実刑判決を言い渡したとのこと。

まぁ人の善意を踏みにじる行為を犯したのだから実刑は妥当だと思うが、自分が驚いたのは被告側の主張である。なんと「通行人の大部分が特定されておらず、詐欺罪は成立しない」無罪を主張していたのだ!

確かに刑法第246条では、人を欺いて財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する(第一項)前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする(第二項)とある。

要するに、人=特定の個人もしくは法人という解釈から、不特定多数を相手としている今回のケースは詐欺罪は適用されないということだろうか?

「たいした詭弁だな」
(byオスカー・フォン・ロイエンタール:銀河英雄伝説 より)

071201_01.jpg
銀河英雄伝説 4 EX

と裁判官も思ったのか「当初から金をだまし取る目的だったことは明白。募金活動全体が詐欺にあたる」と一刀両断されてしまった。

被告側はどうも万事こんな調子だったようで、審理の迅速化を目的として検察と弁護側双方が争点を整理する公判前整理手続きを大阪地裁で初めて適用したにも関わらず、審理再開までに2年もかかっている。裁判長は「被告が不合理な弁解を展開したことで、無用な争点や証拠の整理に時間を要した」とコメントしたほどだ。

全く、潔さを美徳とする日本人の品位はどこに消えたのか…。増えたなぁ、最近こういう人。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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posted by 只今(橘カヲル) at 08:14
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