2010年08月05日

つけめん「六厘舎」本店閉店の報に行列の効用を思う。

つけめん「六厘舎」本店、行列に苦情で閉店へ
(読売新聞)

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yahoo!ニュースより

つけ麺の超有名店として知られる東京品川区大崎のラーメン店『六厘舎』(ろくりんしゃ)。最近では支店もできているし、タイアップ商品がコンビニにも並んでいたりするので、地方にお住まいの方でも店名をご存知の方は多いのではないか。

さて六厘舎本店は、上の写真にもあるように行列が絶えないことでも知られている。しかし行列を成す人たちによって道路が塞がれたり、騒音や路上喫煙といった問題が発生。近隣住民からの苦情が相次ぎ、警察からの指導も繰り返され、店側も開店時間を早めたり行列の並び方を変えたりするなどしたが、状況の根本的な改善には至らず、ついに同店は「このまま営業を続けても解決しない」と、閉店を決めたと記事は伝えている。

同店の移設先や時期は未定といい、同店を運営する松富士食品(千代田区)は「周辺に迷惑がかからない土地を慎重に選びたい」とコメントしているそうだ。

――本題とは逸れるが、少し昔話にお付き合い願いたい。私が中学~大学時代を過ごした恵比寿という町に、かつて「行列ができるラーメン店」として知られた某店がある。豚の背脂がプカプカ浮いている濁りのないスープ、麺の硬さや脂の量などが自分好みにオーダーでき、具はトッピングという形式で実に多くの種類が取り揃えられている…と説明すると、ラーメンに詳しい人なら「あの店だな」と察していただけると思う。

この某店、TVや雑誌で頻繁に取り上げられたため、全盛期は開店前から閉店まで行列が絶えないことも珍しくなかった。それがあることをキッカケにピタッと行列が無くなってしまった。それどころか店内に空席が目立つことも珍しくなくなってしまったのだ。なにも肝心のラーメンの味が落ちたとか、店側が不祥事を起こしたというのではない。

そのキッカケとは、増え続ける行列に対処するため店舗に2階席を設置し、収容人数のキャパシティを上げたこと。確かに行列は解消されたのだが、一方で「店の前にできた長蛇の列」というコマーシャル効果抜群の存在も失ってしまったのだ。あわてて某店は2階席をクローズしたが後の祭り。某店は今でも恵比寿の同じ場所で営業を続けているが、往年の勢いを取り戻すには至っていない。

「その先に、ワクワクドキドキの無い行列は嫌…」
(by泉こなた:らき☆すた より)

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らき☆すた 泉こなた (1/8スケールPVC塗装済み完成品)

とは多くの人の偽らざる心境であろうが、逆に言えば行列には「その先に、ワクワクドキドキが有る」と思わせる効果がある。行列の効用を見誤ったのが某店の経営戦略のミスだと思う。

話を戻そう。店側によれば六厘舎の再開について「周辺に迷惑がかからない土地を慎重に選びたい」としているが、行列の持つ宣伝効果に下手な色気を出してしまっては再び周辺との軋轢が生じてしまう。だからといって下手に自社ビルなどを建てて店舗のキャパシティを増やしてしまうと恵比寿の某店の二の舞になる。

これだけ名が売れたのだから、下手に本店の営業を再開せずに六厘舎のブランドだけを活用していくという手もあるが…さて、どうする?


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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つけめん「六厘舎」本店、行列に苦情で閉店へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100805-00000156-yom-soci
posted by 只今(橘カヲル) at 23:31
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