2009年07月12日

尾山台『三稜』さんは本格派蕎麦店なのに地元民にも人気

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東急大井町線・尾山台駅

自由が丘と二子玉川という城南地区屈指の有名スポットに挟まれているため、相対的に注目度が低くなってしまっている感のある尾山台。だが質の高い名店が潜む穴場でもある。閑静な住宅街だからであろうか? 今日は尾山台から蕎麦の名店をご紹介したい。

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三稜(そば / 尾山台、等々力、九品仏)

尾山台のメインストリートである商店街「ハッピーロード尾山台」から、亀屋万年堂のある角を折れると程なく出現する『三稜』さん(くわしい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)。店名は「みりょう」と読む。うっかりすると通り過ぎてしまうほど控えめな外見であるが、その評判は高く、雑誌の取材を受けたこともある。

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店内の様子

石臼引き自家製粉の本格的な蕎麦を出すにもかかわらず、店内はごく一般的な街のお蕎麦屋さん風で「いかにも敷居が高い…」かのような造り込みはされていない。そのためか本格的蕎麦店にもかかわらず家族連れで訪れている方も見受けられた。

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メニュー(抜粋)

店頭に自転車が停めてあったことも考え合わせれば近隣住民に愛されているお店であるといえる。メニューを見ると価格帯は高めなので、蕎麦マニアならともかく市井のお蕎麦屋さんの客層であろう「家族連れや一般的な近隣住民」をも価格に納得させて来客させているのだから、相当な実力である。

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抜きおろし(680円:税込)

メニューを見ていたら気になったので注文したのが、この抜きおろし。花番()の方に伺ったところ「辛味大根に湯がいた蕎麦の実とアサリの剥き身を和えたもの」とのこと。抜きおろしの「抜き」は、殻を剥いた蕎麦の実を「抜き」(あるいは「剥き」)と称するところから。これと辛味大根の下ろしで「抜きおろし」

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蕎麦の実の香りとアサリの身の複雑な味わい、これに辛味大根の刺激が加わり、実に良いお味に仕上がっている。明らかに酒肴を目的として開発されたメニューであるが、アルコールを受け付けない私でも「これは日本酒の摘まみに良いな」と思ったほどだ。

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荒挽きせいろ(890円:税込)

さて本日の主役である、荒挽きせいろのご到着。店頭メニューによれば茨城県・北海道・福井県産の蕎麦粉を主に使用しているとのこと。

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細切りにされ、キュッと締められた蕎麦はとても瑞々しい。

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口に含むと感じられる、蕎麦の香りと程よい麺の腰、そして滑り。滑りはヌチン(オクラなどにもある粘性物質。抗酸化栄養素のルチンとは異なる)によるものと思われるが、これのおかげで実に喉越しのよい蕎麦となっている。

これをハッキリとした味のツユに全体の三割程度つけてから食べるのが、とても美味しい。値段のハンディを差し引いても、地元の人が自転車に乗って通ってくる理由が分かるというものだ。

近くに観光地的なものが無いので「ついで」で立ち寄るのは難しいと思うが、機会があれば訪れて欲しいお店である。


※花番(はなばん):蕎麦屋の職制の一つ。客からの注文を厨房に伝えたり注文された品を客の下まで運んだりする、いわゆる給仕役。顧客と店の接点にいるので店の「はな(端)を守る人」の意味で「はな番」と呼称し、主に女性の役目であったことから「はな」が「花」に転じた。


手打そば三稜 [ うどん、そば、丼 ] - Yahoo!グルメ





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posted by 只今(橘カヲル) at 19:32
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