2009年10月12日

代官山『おにぎり田田』さんで趣向をこらした具材のおにぎりを食べよう

仕事の都合上、祝祭日は基本的に自宅待機となるので遠出ができない。せいぜいランチに凝るぐらいの贅沢しか出来ないのだが、少々胃の調子が悪いので、食事はアッサリと和食にすることに。一口に和食といっても幅広いのだが…。

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東急東横線・代官山駅

今回は、住まいのある自由が丘から電車で10分ほどの代官山までやってきた。閑静な住宅街であり、また食品から衣料品まで「品のいい」品々を扱うお店の多いエリアのため、住みたい町のアンケートでは常に上位に位置する。

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おにぎり田田(おにぎり / 代官山、中目黒、恵比寿)

代官山駅から徒歩数分、「代官山駅入口」と書かれた交差点の傍に立つビルの二階にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)のが『おにぎり田田』(おにぎりでんでん)さん。近年ぽつぽつと増えてきた、料理店としてのおにぎり屋である。

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店内の様子

テーブル席と椅子席が用意された店内は、和テイストを基調とした落ち着いた雰囲気。私が入ったときは開店直後だったので席は空いていたが、ほどなくテイクアウト目的のカップルとイートイン目的の家族連れが入店。決して広いとはいえない店内の人口密度が急上昇した。

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メニュー

メニューには日本語で書かれたもののほか、

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英語版メニュー

同店に程近い旧山手通りにはデンマーク・エジプト・マレーシアなど多くの大使館が立ち並んでいる関係からか、英語版も用意されている。低カロリーの和食はヘルシーフードとして諸外国から注目されていると聞いているが、意外なところでその証拠を見た思いだ。

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田田にぎり+DENDEN+田田セット・豚汁(189+189+630=1,008円:税込)

店内に今日のお勧めのおにぎり(の具)が掲示されていて少々悩んだのだが、今回は基本に忠実に店名を冠したおにぎり二種と、プラス525円で小鉢二品+お新香+味噌汁+デザートが付く田田セットを注文。さらに田田セットの味噌汁をプラス105円で豚汁にランクアップした。

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田田にぎり

まずはメニューの筆頭に載っている田田にぎり。物の本によれば、同店のおにぎりに使われる米は全て「幻の米」ともいわれる長野県木島平産コシヒカリ。これを一日に何度も鉄の羽釜で炊き上げるから、常に炊きたての米でおにぎりが握られる。

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具材も全て自家製。田田にぎりの具は、手作り豆腐店の油揚げと新鮮な鰹節を一緒に醤油で煮込んだもの。なるほど店名を背負うだけあって、柔らかくふっくらと炊き上げられた白米の自然な甘さと美味しさを存分に引き出している。

おにぎりの具材は濃厚な味付けのものも少なくないが、田田にぎりの具材にはそこまでの自己主張は無い。だが白米に引けを取らないだけの個性は十分にある。アクが強いだけが個性ではないことの証明だと思う。

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DENDEN

こちらはアルファベットで書かれたDENDEN。その正体はイタリア産パルメジャーノチーズと梅胡麻と醤油を、炊き上げられた白米と和えたもの。運ばれてきたときから熱で活性化されたチーズの匂いが漂ってくる。

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もしかすると「ご飯にチーズ!?」と思ってしまう方がいらっしゃるかもしれないが、西洋料理のドリアを例に取るまでもなく、白米はチーズやホワイトソースやバターといった乳製品との相性が良い。柔らかくふっくらと握られているので箸で食べるのが基本になるが、とても美味しくいただける逸品だ。

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田田セットの惣菜もレベルが高い。これは青菜とトロロ芋のおひたし。

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ダシ巻き玉子はソボロ肉入りとプレーンの二種

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ちょっと濃い目の味付けの豚汁は、おにぎりの友として最適。

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締めは一口サイズのおはぎ。口直しに最適の清楚な甘さが嬉しい。

前述のとおり『おにぎり田田』さんはテイクアウトもできるので、代官山散策のお供にいかが?



おにぎり田田 [ 和食 ] - Yahoo!グルメ





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posted by 只今(橘カヲル) at 19:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 食:和食 | 更新情報をチェックする

2009年09月12日

築地『鳥めし 鳥藤分店』さんにて、季節限定メニューの水炊きを味わう。

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東京メトロ・築地駅

生憎の雨模様のなか、久々に築地まで足を伸ばした。父が料理人だったこともあり、幼少のころ築地市場を要する同地には何度も連れてきてもらった思い出がある。

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築地本願寺

築地市場と共に、同地を代表する名所といえる築地本願寺を通りすぎ、

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築地場外市場

俗に場外(じょうがい)とよばれる築地場外市場までやってきた。近年では料理業界関係者のみならず観光客も多く訪れるようになっているからか、幼少のころの記憶よりも道行く人が更に増えた気がする。

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鳥めし 鳥藤分店(鳥料理 / 築地、築地市場、東銀座)

今回の目的地は築地場外市場の一角に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『鳥めし 鳥藤分店』さん。同じく築地場外市場で1907(明治40)年から鶏肉の卸売り業を営んでいる『鳥藤』(とりとう)さんが数年前にオープンさせた鳥料理の専門店である。比較的オープンしてから年月が浅いにもかかわらず、既に幾度となくメディアに取り上げられている実力派のお店である。

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店内の様子

店内にはテーブル席とカウンター席がある。カウンター席に腰を落ち着け、

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メニュー(一部)

メニューを見ていると、

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「期間限定メニュー・水炊き」の姿が。そうか、もう季節的には秋だから水炊きがメニューに乗るようになったのか…と少々感慨にふけりつつ、これを注文することにした。

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水炊き定食(850円:税込)

こちらが水炊き定食。

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メインディッシュの水炊きとライス。香の物に薬味がついてくる。白濁したスープから仄かに立ち上る心地よい香りは、使われている鶏肉の素性の確かさを証明しているかのようだ。

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卓上のポン酢を小鉢に注ぎ、いざ戦闘開始!

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同店のHPによると、使用されている鶏肉は鳥取県の大山(だいせん)にて専用の特殊飼料を用いて育てられた大山鶏。通常より育成期間が長いため、旨みが増し、脂肪も少ないのだとか。さらに「母体が近隣に店を構える鶏肉の卸売り」という利点を生かし、解体したばかりの新鮮な肉が使われているため、肉が骨から簡単に離れるほど柔らかい上に味わい深く、しかも臭みが無い。

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それは肉団子になっても変わることは無い。日本では肉団子やハンバーグの類は一段下に見られがちだが、これらがシッカリと旨いのは実に良い。

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スープに溶け込んだ鶏の旨味をタップリ纏った白菜と共に、

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これらをライスの上に乗せて食せば、観光客は言うに及ばず、築地に集まる食のプロも脱帽の美味しさとなる。

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また、このスープに若干ポン酢を垂らすと、これだけで上出来な汁物となる。皮・肉・骨…と鶏の旨味の全てが溶け出しているのだから美味しいのは当たり前。

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思わず飲み干してしまうほどだ。敢えて難点を挙げれば、季節限定のメニューであることぐらいだろうか。

『鳥めし 鳥藤分店』さんでは、親子丼を始めとする他の鳥料理も充実している。築地においでの際は、お試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 23:11| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 食:和食 | 更新情報をチェックする

2009年08月30日

観音『浜めし』さんの三色丼に視線が釘付けとなる。

銚子は漁師町。朝から仕事に従事している人も多く、その人たちを相手とするために朝早くから営業しているお店も多い。銚子旅行も後半戦、朝から魚料理を食べたい気分だったので…。

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浜めし(定食・食堂 / 本銚子、観音、仲ノ町)

銚子漁港からも程近い道路沿いに店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『浜めし』さんに向かった。一応最寄り駅は銚子電鉄の観音駅になるが、そこから複雑な道順で10分少々歩くことになるので初訪の際は地図を携帯されることをお勧する。朝の8時から営業している勝手のよさと、銚子で獲れた新鮮な海の幸を使った各種料理が評判を呼び、近隣のみならず遠方からも人が訪れる人気店である。

私が訪れたときは、お店の前に横浜ナンバーのクルマが停まっていた。夏季休暇のメインシーズンからは少し早い平日であったにもかかわらず「わざわざ横浜から、このお店を訪れるために銚子まで来た人がいるのか!」と驚きを隠せなかった。

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店内の様子

私が訪れた時間は、朝の9時30分ごろ。朝のピークは過ぎていたのか、私の他は数組のお客さんが食事をしたり、ビールを飲んだりしているぐらいであった。

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壁に貼られたメニューの一部

壁一面に貼られたメニューを見ていると“三色丼”の文字が。心惹かれるものを感じ、それを注文。

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三色丼(1,300円:税込)

待つこと暫し、マグロ・ウニ・イクラで構成された三色丼が運ばれてきた。

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丼から溢れんばかり…というか、実際に丼から大幅に溢れ出てしまっている肉厚なマグロの切り身に圧倒される。ウニやイクラも、丼から零れ落ちてしまうぐらいの量が盛り付けられており「どうやったら零さずに食べられるだろうか…」と真剣に悩んだほどだ。

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それでも意を決して食事に取り掛かる。マグロの切り身は写真のように、ご飯を巻くようにして食べると具合が良い模様。肉厚で身の締まったマグロの旨さに、思わず笑みが零れる。

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続いてウニと

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イクラを攻略。マグロもそうだったのだが、とにかく生臭さが感じられないフレッシュな美味しさに驚く。よほど新鮮な素材を使っているのだろう。おかげで全体的な量の多さも苦にならず、食が進む。朝の早い時間で未だ胃袋が半分眠っているような状態だったにもかかわらず、丼本体と味噌汁、小鉢二品の全てを平らげるのが全く苦にならなかった。

朝から新鮮な海産物を食べたいなら『浜めし』さんへGO!


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posted by 只今(橘カヲル) at 17:41| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 食:和食 | 更新情報をチェックする

2009年08月03日

銚子『大久保』さんで、銚子名物「伊達巻鮨」とご対面。

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JR銚子駅

夏季休暇を利用し、千葉県銚子市までやってきた。諸々の事情があって東京から極端に離れることが出来ず、また長期間の旅行予定も組めなかった。そのため比較的近場かつ短期間でも「遠くに来た」感が味わえる所ということで、関東地方の東端である銚子市を選んだ次第である。前に訪れたのは、6~7年前であっただろうか…。随分ご無沙汰してしまった。

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大久保(寿司 / 銚子、仲ノ町)

それはさておき、日本屈指の港町である銚子に来たのだから「美味しい寿司を食べたいなぁ」と思うのが人情というもの。そこで、銚子駅から徒歩5分ほど、複合ショッピングセンターcitio(シティオ)から通りを挟んで向かい側にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『大久保』さんにやってきた。ここは銚子名物・伊達巻鮨の元祖として知られるお店である。

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店内の様子

夕方の部が始まったばかりだったためか他に人影は無く、私が一番乗りとなった。

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メニュー(一部)

メニューを見ていると、

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卓上の張り紙(?)に、おあつらえ向きのメニューを発見したので、さっそく注文。

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おすすめ旬にぎり(2,000円:税込)

待つこと暫し、おすすめ旬にぎりの到着だ。廻らない寿司なんて久しぶり~♪

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素人目にも明らかに新鮮であることが分かる、艶やかな光を発する張りのあるネタが乗った寿司たち。回転寿司や宅配寿司、スーパーのパックの寿司を見慣れてしまった目には眩しすぎるほどだ。

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銚子名物、伊達巻鮨

おっと、伊達巻鮨の説明を忘れていた。おせち料理の具として知られている伊達巻は、溶き卵に白身魚の擦り身を混ぜて厚焼きにし、簾で渦巻き状に形成したもの。一方、銚子名物の伊達巻鮨は、太巻き寿司の上に卵とダシだけで焼き上げた厚焼き玉子を乗せたもの。初めて目にしたときは、あまりの厚ぼったさに目を白黒させること間違いなし(?)だ。

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思わず「厚焼き玉子」と書いてしまったが、厚焼き玉子と呼ぶにはおよそ似つかわしくない菓子チックな甘い味付けと滑らかな舌触りは、まるでプリンのようだ…というより、箸で摘める程度の固さに調製された焼きプリンそのものである。確かに、どちらも「溶き卵に熱を加えて固める」料理ではある。寿司ネタとして考えると「?」かもしれないが、デザートとして解釈するなら非常に良質な美味しさだと思う。

伊達巻鮨は『大久保』さんの初代店主が考案したそうで、ものの本によれば、地元漁師の「お腹がいっぱいになる甘い物が食べたい」とのリクエストに応えたものなのだとか。今も昔も船に乗って漁をすることは「板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)」と謳われるほど危険と隣り合わせ。甘いものイコールご馳走だった時代、“地獄”から生還した漁師たちは、無事現世に留まれたことへの喜びをが甘いものを食べることで実感したのではないか。

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伊達巻鮨の説明が長くなってしまったが、もちろん他の寿司も鮮度抜群の美味しさ。ネタの切り身が厚く、口にいれれば各々の寿司ネタごとに違う味をハッキリと堪能できる。これぞ寿司の醍醐味だ。

…という訳で、銚子旅行一日目は大満足のうちに終了したのであった。皆様も銚子に訪れたおりには、銚子名物伊達巻鮨をお試しあれ。


大久保 [ すし ] - Yahoo!グルメ





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posted by 只今(橘カヲル) at 20:30| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | 食:和食 | 更新情報をチェックする

2009年06月28日

代々木「おひつ膳 田んぼ」さんで、ご飯の美味しさに感動してみませんか?

やれやれ、ようやく書く時間ができた…。

二週間ほど前、代々木某所で開催された或るセミナーに出席した帰り道、折角なので以前から気になっていたお店に向うことにした。

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おひつ膳 田んぼ 代々木本店 (和食(その他) / 南新宿、代々木、北参道)

JR代々木駅から徒歩数分で到着する『おひつ膳 田んぼ』さん(詳しい場宜しくは上部リンク先、または記事下の地図を参照)。店主が「お客様に安全で美味しいお米を提供する」をコンセプトに開店させた和定食店。確かな美味しさが評判を呼び、現在では計三店舗を構えるまでに成長している。

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写真左:店内の様子 写真右:メニュー

田舎の農家をイメージしたと思われる店内で腰を落ち着け、注文を通し、しばし待つ。料理が運ばれてくるまでの間、店内にあったチラシに目を通してみると、なんと同店スタッフは毎年水田に赴むいて田植えなどの農作業を行なうとのこと(そのための長期休業時期まである!)。

後日、物の本で確認したところによれば同店は新潟県十日町市に自前の水田を持っているそうなので、おそらくそこで作業をされているのだろう。

そして同店の食材に対する拘りは米だけでは無い。同店HPより抜粋すると…。
・米…特別栽培米
・醤油…天然醸造純正醤油
・味噌…無添加天然醸造
・塩…天然ミネラル塩
・海苔…佐賀有明の初摘み

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季節のおひつ膳(1,200円:税込)

さて、今回の注文はその時々の旬によって主菜が変化する、季節のおひつ膳(訪問時の主菜はアジのタタキであった)。いまどき珍しい、おひつに入ったご飯が目を引く。写真は撮影の都合上おひつの蓋を開けているが、なにより驚愕するのは、おひつの蓋を開けた瞬間である。炊き上げられた米の、なんと香ばしいこと! 日本人として生まれ、それこそ数限りないほど炊かれた米の匂いに接してきたが、これほど鮮烈な印象を受けたのは始めてだ。

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精米は毎日行っているとのこと。米の飯を食べた際の感想としては普通用いないと思う「新鮮な味」という表現を使いたくなるような美味しさ。ご飯だけで十分食べられてしまうが、オカズと共に食べるとご飯の美味しさが倍増する。

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なめこの入った味噌汁も出来がよい。味噌そのものの味が良いのであろう。若干濃い目の味付けだと感じたが、ご飯とのバランスを考えてのことだと思われる。

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本セットには、お茶漬け用の玄米茶がついている。お代わりが一回だけ可能なので、一杯目はノーマルに、二杯目をお茶漬けで、と楽しむのもまた良し。

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同店は「ご飯を如何に美味しく食べてもらうか?」をファーストプライオリティとし、そこから逆算してオカズの選定などを行っていると感じた。「近頃、美味しいご飯を食べていないなぁ」とお嘆きの皆様にお勧めしたいお店である。


おひつ膳田んぼ代々木店 [ 和食 ] - Yahoo!グルメ





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2009年06月15日

新宿『つるかめ食堂』さんで饗される「バカでアホでフラメンキン」の正体は?

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新宿西口・思い出横丁

週末、所用で新宿に赴いたので昼食もに取ることにし、新宿西口商店街・思い出横丁までやってきた。新宿は日本を代表する近代的大都市の一つであるが、この一角は相変わらず狭苦しい路地の両脇に飲食店同士が密接して――文字通り店舗と店舗の壁がくっついているのだ――立ち並んでおり、終戦直後の闇市のような排他的な雰囲気がある。

この雰囲気に圧倒され、近づけなかった人もいるのではないだろうか。しかし臆することなかれ、勇気を出して一歩足を踏み入れれば、安旨グルメなお店が林立していることに心躍ることだろう。

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つるかめ食堂(定食・食堂 / 新宿西口、新宿、西武新宿)

今回ご紹介するお店は、思い出横丁でも屈指の有名店『つるかめ食堂』さん(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)。

店先に吊るされた「バカはうまいよ つるかめ食堂」のキャッチコピー(?)が書かれた幟(のぼり)を横目にお世辞にも広いとは表現できない店内へと歩を進めれば、コの字型に配置された木製のカウンター、コンクリむき出しの床、壁一面に張られたメニューなどなど、昭和の香りが漂う…どころではなく大爆発しており、不安に駆られてしまうかもしれない。しかし同店はオリジナルメニューも数多い、味の確かな食堂として同地で確かな支持を集めている。

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元気丼(500円:税込)

同店の名物メニューとしては煮豆と挽肉をカレー味で纏めて丼物としたソイ丼(ソイはsoybean=大豆から命名)が知られているが、個人的には牛スジの煮込みとハム及び野菜のマリネを丼物とした元気丼の方が好み。

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柔らかく煮られた牛スジの旨味とマリネの酸味がベストマッチでとても美味しい。牛スジはともかく、マリネとご飯が合うのが意外だが、酢がきつくないからだろうか。

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バカでアホでフラメンキン(500円:税込)

こちらは字面(じづら)を見ただけでは何の料理だか見当も付かない「バカでアホでフラメンキン」。同店の名物料理の一つだが、実はスペイン料理を祖にしているというから驚く。「バカ」も「アホ」も「フラメンキン」もスペイン語なのだ。ものの本によれば店主がスペイン南部のアンダルシア州に住む友人に学んだのだとか。

・バカ【baca】雌牛 ※雄牛はトロ【toro】
・アホ【ajo】ニンニク
・フラメンキン【flamenquin】南スペイン・コルドバ地方の名物料理。薄切り肉を巻いて衣を付け油で揚げたもの。

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本家フラメンキンは豚肉でハモンセラーノ(スペインの生ハム)や野菜を巻いて揚げるのが一般的のようだが、同店は牛肉でベーコンを巻いて、ニンニクで風味をつけて揚げてある。ベーコンの塩味とニンニクによって味が十分についているので、特に何もつけずに食べても美味しいのだが、添えてある練り辛子をつけて食べると、また違った味の広がりを見せる。揚げたてなので衣がサクサクしているのもご馳走だ。

どこにでもある場末の食堂の風情でありながら、オリジナリティー溢れる料理に出会える『つるかめ食堂』さん。値段も良心的だし、酒類もあるので左党も大満足。皆様も訪れてみては?


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2009年05月18日

下北沢『千草』さんは地元に根付く定食屋さん

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小田急線・京王井の頭線下北沢駅

「人気の街」としてメディアで取り上げられる機会が多い下北沢。そのため“若者向けの観光地”というイメージを持っている方がいるかもしれないが、一方で同地区周辺は新宿・渋谷に電車一本でアクセスできる立地条件のよさなどもあり、住宅地としても発達してきた。今日はそんな下北沢で長年愛されているお店をご紹介したい。

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千草(定食・食堂 / 下北沢、池ノ上、新代田)

下北沢駅南口から徒歩1分ほど、商店街の一角に場所に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『千草』さん。下北沢に店を構えて30年以上もの間、多くの人に親しまれている定食屋さんである。

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写真左:店内の様子 写真右:メニュー

飾り気の無い内装、メニューの貼られた壁、スタッフの方が大きな声で厨房にオーダーを通す光景…まさに昭和の面影を色濃く残す定食屋の風情そのものだ。だがライスを白米と玄米から選択できるなど、食材と健康を重視する姿勢は場末の定食屋とは一味違う『千草』さんの拘りである。

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にんにく醤油の揚ブタ定食(900円:税込)

今回の注文は同店の人気No.1メニューである、にんにく醤油の揚ブタ定食。配膳されてくる段階から漂う強いニンニクの芳香が鼻腔を刺激し、食欲が喚起される。ライスは折角なので玄米をチョイスした。その他は味噌汁、小鉢の冷奴、香の物がセットでついてくる。

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主役の揚げブタは岩手県産のSPF豚を使用するのが同店の拘り。SPFとはSpecific Pathogen Freeの略で「特定病原体不在」の意。「環境を整備され健康的に育った豚」の証のようなもので、肉に臭みが無いのが特徴だ。これに薄い衣をつけ、キツネ色になるまでカラッと揚げてある。

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一見、洋風の味かと思いきや、中華料理の排骨――パイクー:(特に)豚のスペアリブ、転じてそれを用いて衣を着けて揚げた料理――に技法・味とも酷似している。おそらく排骨に着想を得たメニューなのであろう。パリッとした衣とニンニク醤油で引き立てられた豚肉の旨みが調和して、とても美味しい。

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排骨をライスの上に乗せた料理が排骨飯(パイクーハン)。台湾では駅弁として売られているほどポピュラーな存在。排骨とライスの相性の良さを物語る料理であるが、同店の揚ブタもライスとの相性は抜群。玄米自体も甘みがあって美味しいので、箸が進むこと受けあいだ。

下北沢で確り食事をしたい方、訪れてみては如何?


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2009年04月12日

浅草『水口食堂』さんの名物「炒り豚」を食す。

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浅草寺(工事中)

夏日となった昨日、浅草まで足を伸ばした。世界に知られる観光地である浅草界隈には新規オープン店舗から長年親しまれてきた老舗まで途方も無い数の飲食店がひしめいているが、今日は同地に店を構えて60年の歴史を誇る定食屋さんをご紹介したい。

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浅草 水口食堂(定食・食堂 / 浅草、田原町、蔵前)

つくばエクスプレス・浅草駅の近く、演芸場などが立ち並ぶ浅草六区の路地に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図参照)『水口食堂』(みずぐちしょくどう)さん。地元民はもとより仕事で浅草六区にやってくる芸人さんたちにも支持者が多いことで知られる。

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写真左:店内の様子 写真右:メニュー

壁に短冊に書かれた膨大なメニューが飾られているところなどは店内は典型的な昭和の大衆食堂の趣。老舗の大衆食堂にありがちな「客からのリクエストに答えているうちにメニューが増えてしまった」パターンであろうか。刺身・丼物・フライ物・炒め物・煮魚・焼魚などなど、その数なんと100種類以上(!)。また一品料理は全て一定料金をプラスすることで定食にもできる。

なおWINS=日本中央競馬会(JRA)の場外勝馬投票券発売所が地理的に近いこともあり、店内には大型テレビが設置され、競馬中継が放送されている。テレビ画面を食い入るように見つめるオトウサンたちのため(?)、アルコール類も充実しているのが特徴だ。

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炒り豚(単品580円、定食では930円)

今回の注文は、同店の名物メニューである炒り豚(メニューでの表記は、いり豚)を定食で注文。ライス・味噌汁・小鉢・香の物がプラスされる。定食オーダーの際に「ご飯は普通盛りでよろしいですか?」と聞かれるが、普通盛りでも丼いっぱいに盛り付けてくれるのが嬉しい。

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またアサリの味噌汁もポイントが高い。

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肝心の炒り豚であるが、これはスライスされた豚肉とタマネギをオリジナルソースで炒めた一品。

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仄かにカレーの風味が感じられるが「カレー味」と言い切ってしまえるほど強く自己主張はしていない。喩えを探すのが難しい味であるが「古き良き時代の喫茶店で饗されていたカレースパゲッティの具の部分だけを調製した」ような感じ、というとイメージが伝わるだろうか。

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優しい美味しさで、ライスとの相性もバッチリだ。

ものの本によれば米は山形県産の「ひとめぼれ」を使用し、魚料理に使う魚介類は毎日築地から仕入れるなど食材に対する拘りも感じられる。おそらく同店の定休日が水曜日なのは築地市場の定休日に合わせているのではないか。また平日は朝10時から、土日祝日は朝9時から営業開始するのも有難い。浅草にお立ち寄りの際は、訪れてみてはいかが?


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2009年03月15日

大森『茶々』さんで心行くまで“しらすめし”を楽しむ

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JR大森駅

JR大森駅までやってきた。ここは日本における考古学研究の端緒となった大森貝塚が発見されたことでも知られているので、ご存知の方も多いかもしれない。さて、来訪の目的であるが…。

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大森 茶々 (おおもりちゃちゃ) (郷土料理(その他) / 大森)

大森駅東口から徒歩数分の場所に店を構える(詳しい場所は上部リンク先を参照)『茶々』さん。看板のとおり静岡県特産のシラス(カタクチイワシの稚魚)をつかった丼“しらすめし”メインに据えるお店。ランチ営業のみにもかかわらず、順番待ちが出るほどの人気店である。

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店舗は二階にあるので階段を上る。訪れたのは開店時間から15分ほど経過した11時半ごろであったが、引き戸をあけると店内は既に盛況であった。ただ客の回転は速く、あまり待つこともなく席に着くことができた。

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メニュー

オーダーを通して5分ほど待つ。

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しらすめしと生桜海老かき揚げセット+とん汁(1,300円+150円:税込)

待望のしらすめしが到着! 今回は折角なので、同じく静岡名産・桜海老のかき揚げとのセットをチョイスし、加えて味噌汁をとん汁にランクアップさせた。そのほかは香の物、ワカメの酢の物、ヒジキの煮物、大根おろし。

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メインのしらすめしは、ライスの上に釜揚げシラスをタップリと盛り付け、さらに刻み海苔が乗せられている。

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メインに据えるだけあり、シラスは凡百のスーパーでパック詰めにされているものよりもグレードが高い。例えればフレッシュな美味しさと云えようか。またライス自体の炊き方も良いので、シラスの適度な塩気と刻み海苔の磯の香りも相まって食が進むこと受けあいだ。

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こちらは桜海老のかき揚げ。

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サクサクとした歯ごたえがたまらない。天ツユにつけても良いが、卓上の塩をふって食べても美味しい。売切れ御免になることもあるのが良くわかる。

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とん汁は、ものの本によれば仕込みに一週間を費やすのだとか。

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大きめにカットされた根菜がゴロゴロと入っており、豚の脂や味噌の味がこれらの美味しさを引き立てている。

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さて、しらすめしには、もう一つのお楽しみがある。卓上のプレートに従い、スタッフの方にお願いしよう。

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ダシ汁をかけてもらい、お茶漬けのようにして食べるのだ! 熱いダシ汁によってシラスの香りも活性化し、また違った美味しさが楽しめるので、お勧めである。

ランチ営業のみのため訪れるのが難しい方もいらっしゃると思うが、推薦の一軒である。


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posted by 只今(橘カヲル) at 04:01| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:和食 | 更新情報をチェックする

2009年03月14日

学芸大学『みどりえ』さんの、グレードの高いナチュラル&オーガニック料理

「食の安全」が問われてから久しく、ブームに乗っていわゆる自然食品を使った料理店も増えた。競争原理が生まれたおかげで「自然食品」の看板に頼りきって病院食かと思うほどに味気ない料理を出す店は減り、グレードの高い料理店が増えたのは嬉しい限り。本日ご紹介するお店も、そんな一軒である。

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ナチュラルレストラン&デリ みどりえ (自然食 / 学芸大学)

学芸大学から徒歩数分、家電量販店の入っているビルの隣に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『みどりえ』さん。自然食品を生かした創作料理で評判を得ているお店である。

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店内の様子

店頭ではテイクアウト用の惣菜が販売されている。ショーケースに並んだ品数も豊富だ。店内が全席禁煙なのもタバコを吸わない自分には有難い。また女性客が多いためか各席には膝掛けやバッグを入れるための籠が用意されている気配りも良い感じ。

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メニュー

メニューをご覧いただくとわかるが、テイクアウト用の惣菜は店内でいただくことも可能。また、ライスを玄米や胚芽米などから選べるシステムも拘りが感じられてよい。

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温泉卵の八菜丼膳(1000円:税込)

さて今回の注文は、温泉卵の八菜丼膳。メインの八菜丼に、副菜として本日は小松菜とウドと車麩のお浸し、そして味噌汁がセットになっている。野菜の彩が鮮やかで、見た目にも楽しい。

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八菜丼は「八菜」の名が示すとおり、旬の野菜8種をそれぞれ素揚げにして盛り付け、中央に温泉卵を配している。味の決め手となるのは、上に掛けられた甘辛いタレ。ライスは玄米や胚芽米の2種類からチョイスできるのだが、それぞれを半分ずつ盛ってもらうことも可能。

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前述のとおり、味付けは実質タレのみで、あとは各々の素材とライスの味。

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とてもシンプルな構成のはずだが、噛み締めるほどに美味しさが口の中に染み渡る。同店のHPによれば、

・米=20年以上農薬や化学肥料を使用せず、合鴨農法で栽培された秋田県産あきたこまち。
・野菜=各地の指定農家で栽培された農薬・化学肥料不使用のもの。
・卵=岩手県のアーク牧場で放し飼いされている鶏の卵。

とのことなので、素材そのものに本来の旨みがあるからであろう。肉も魚も使っていないのに、食後に満足感の残る逸品である。

『みどりえ』さんの拘りは、米や野菜のみならず塩や味噌といった調味料にまで及んでいる。健康志向の女性だけでなく、男性にもお勧めしたい。


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posted by 只今(橘カヲル) at 09:33| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 食:和食 | 更新情報をチェックする

2009年02月22日

代々木『雑穀おにぎり専門店 みれっと』さんの手作りおにぎりで朝から大満足

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JR代々木駅

基本的に土日は積極的に外出するようにしている。今週末も、6~13歳までを過ごした代々木までやってきた。といっても過去の思い出に浸るためではなく、或るお店への訪問が目的である。

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雑穀おにぎり専門店 みれっと (ミレット) (おむすび / 代々木、北参道、南新宿)

代々木駅から徒歩数分、埼京線の踏切を渡り、空手道場の入っているビルを越えたところにある(詳しい場所は上部リンク先参照)極小店舗。ここが今回の目的地『雑穀おにぎり専門店 みれっと』さん。まだ若い店主が一人で切り盛りする、テイクアウト専門店である。

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『みれっと』オリジナルホームページ

店名のミレット【millet】とは、キビ・アワ・ヒエといった雑穀類の総称。その名のように同店は雑穀米(雑穀をブレンドしたご飯)で作るおにぎりの専門店。お店のパンフレットに書いてあった白米に混ぜ込まれている雑穀の種類は以下枠内のとおり。

もち米、はだか麦、胚芽押麦、発芽青玄米、もち麦、黒大豆、もち黒米、もちきび、黄大豆、もち赤米、はと麦、もちあわ小豆、ひえ、とうもろこし、白米――以上16種。

白米だけのおにぎりでは、どんなに具を工夫しても栄養分は偏りがちになるが、雑穀に含まれる多種多様な栄養でそれをカバーできるのはありがたい。

同店ではおにぎりの作り置きをせず、注文を受けてから以下のような手順で作る。その丁寧な仕事ぶりには舌を巻く。

1.三角形の穴が開いたおにぎりの型に炊き上がった雑穀米を入れる。
2.雑穀米の上に具を敷き詰める
3.その上かから蓋をする要領で雑穀米を被せる。
※具の存在を考慮し雑穀米を手で軽くドーム上に形成してから被せるのは芸が細かい。
4.おにぎりに軽く塩をふる。型をひっくり返し反対側にも塩を振る
5.おにぎりを型から抜く
6.手で握って形を整える
7.海苔を巻いて完成

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三種のおにぎりを、代々木駅ホームのベンチで食す

こちらが、できあがったおにぎり。コンビニで売られているおにぎりとの違いは、どれも大振りで手にするとズシリと重いこと。

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鮭(240円:税込)

定番の鮭おにぎりは同店でも一番人気。程よく解(ほぐ)された鮭の身の旨みと雑穀米の味わいがマッチして美味しい。

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とりそぼろ(220円:税込)

その作成過程からわかるように同店のおにぎりはサンドイッチのような構造になっているので、わかりやすいように展開してみた。とりそぼろは市販の物のよりもジューシーさを残しているが、それほど濃い味付けはされていない。雑穀米の甘みを引き出す程度ではあるのだが、それが実に心地よい。

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おかか(200円:税込)

こちらも定番の具である、おかか。これも味付けは控えめで、カツオブシの持つ旨みを上手く利用しているような感じ。自分は、市販のおかかおにぎりは醤油の味が強すぎると感じることがあるので好感が持てる。

『みれっと』さんののおにぎりは総じて具に強烈な味付けを施してはいない。おそらくは「主役は雑穀米」というスタンスだからではないだろうか。同店のおにぎりを食べ、自分は「穀物とはこんなにも豊かな味わいを持っていたのか…」と、駅のホームで一人感慨に浸った。

『みれっと』さんは朝の8時30分から営業しているので朝食にも打ってつけだが、前述のように注文を受けてから作るので待ち時間があるのは覚悟されたし。なおインターネットや携帯電話からWeb注文予約ができるので、そちらを利用するのも手である。ぜひ一度、ご賞味あれ。


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posted by 只今(橘カヲル) at 20:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 食:和食 | 更新情報をチェックする

2009年02月15日

自由が丘『仁松庵』(にしょうあん)さんでいただく、高品質にして良心的価格のランチ定食

諸般の事情により昨日の帰宅は深夜に及んだ。本日は朝から廃人と化しており、ベッドから起き出したのは昼近くになってから。取り急ぎ空腹を満たそうと思ったが、暫く和食を口にしていないことに気づき、無性に和食が食べたくなった。よって、あそこに向かうことにした。

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仁松庵 (にしょうあん) (懐石料理 / 自由が丘、奥沢)

自由通りを奥沢駅に向かって進む。緩やかな上り坂の途中で脇道に入ると、古びた木戸と『仁松庵』と書かれた鄙びた木製の看板を発見することだろう(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)。ここが今回の目的地である和食の名店『仁松庵』さんだ。

いかにも値段の高そうな門構えで入店を躊躇してしまう人がいるかもしれない。実際問題、夜ともなればコース料理メインで接待にもよく使われるし、お値段も相応にハイクラス。だがランチであればリーズナブルな定食メニューも充実しているので安心して利用できる。

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店内の様子

古木戸を開けると石畳と玉砂利、そして石灯籠が来賓を迎えてくれ、まるで京都か鎌倉あたりの高級和食店にでもやってきたかのような錯覚に陥る。若者の町、自由が丘駅周辺の喧騒とは隔離された別世界――そう、大人の空間がここにある。

開店直後だったこともあり、幸いにも人影は多くなかった。よく気の利く仲居さんによってカウンター席に案内される。注文を通した後、少し待つ。この待ち時間は、ランチメニューといっても作り置きをせず、注文を受けてから調理している証明である。もっともカウンター席から垣間見える板場の様子を観察すれば、それは一目瞭然であったのだが。

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焼き魚定食・ぶり照焼(1,000円)

冬の味覚の定番、ブリの照り焼き定食だ。ブリの照焼の他、ご飯と味噌汁、ヒジキの煮物に香の物までついてジャスト1,000円とは嬉しい限り。

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照り焼きとは食材に醤油をベースとした甘みのあるタレを食材に塗りながら焼き上げる技法のこと。タレの糖分により食材の表面が光沢――つまり照りを帯びるので、この名がある。なんと艶やかで美しいブリの身であろうか!

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じっくりと焼き上げられたブリの身は、身が締まりつつも脂の甘みが感じられ、とても美味しい。個人的には脂分でベタベタの、ただ柔らかいだけの照り焼きよりもこういうタイプの方が好み。

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また照り焼きの濃い目の味付けは、ご飯のオカズにピッタリだ。オーダーの際、相手が男性だと仲居さんが「ご飯は多めにしておきましょうか?」と訊いてくれるので、胃袋の状態と相談してOKであれば迷わず「はい!」と答えよう。もちろん女性でも恥ずかしがらずにお願いすべし。

数千円レベルのコース料理も充実している『仁松庵』さんであるが、そのハイレベルな料理を手軽な値段で堪能できるのは嬉しい限り。超人気店なのでコアタイムだと長時間待つことになるから、開店直後などを狙うのがお勧め。皆様もぜひお試しあれ。


仁松庵 [ 和食 ] - Yahoo!グルメ





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posted by 只今(橘カヲル) at 18:04| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:和食 | 更新情報をチェックする

2009年01月12日

横浜『骨付鳥 一鶴』で、骨付きの鳥肉へ豪快に齧り付こう!

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JR横浜駅

昨日、所要で横浜まで出てきたついでに昼食を食べようと思い至った。関東圏屈指の繁華街である横浜駅周辺であるから食事となれば選択肢はきりがないのだが、今回選んだのは

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横浜駅から横浜ビブレ(株式会社マイカルが運営するファッション中心の集合小売店舗)へ向かう途中にある橋の袂の雑居ビル、ここの6階にある、

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骨付鳥専門店 一鶴 横浜西口店 (イッカク) (鳥料理 / 横浜)


『一鶴』さんである(詳しい場所は上部リンク先を参照)。本社を香川県は丸亀市に置く、骨付きの鳥もも肉の丸焼きを主力商品とする飲食チェーン店である。

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一鶴公式サイト

もともとは、お好み焼きとおでんを売る飲食店だったのだが、オリジナルな味付けの骨付鳥を売り出したところ大ヒット。専門をこちらに移して事業を拡大し、現在に至っている(公式サイトの記述参照)。

店内ではスタッフがお客さん相手に甲斐甲斐しく動き回る姿が目に入る。接客教育が行き届いていることがわかり、心地よい。

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おやどり(980円:税込)

メインの骨付鳥は、噛み応えがある「おやどり」、柔らかくジューシーな「ひなどり」の二種が選べる。今回のチョイスは「おやどり」。食べやすいように切れ込みが入った大振りの鳥もも肉に、美しく焼き色が入った姿は期待感をそそる。

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スタッフの方が「食べ方はご存知ですか?」と訊いてくれるので、初めてのときは素直にレクチャーを受けたい。といっても難しいルールがあるわけではない。上の写真のように骨の部分に紙ナプキンを巻き、豪快に齧り付くのが作法である。上品に箸で千切ろうとしても悪戦苦闘するので気をつけるべし。

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独自調合のスパイスで味付けされ、特注の窯で蒸し焼きにされた骨付鳥は、パリッと焼きあがった皮と噛み応えがある肉のコントラストが素晴らしい。肉が硬いのではなく、弾力があるのだ。さらに溢れる肉汁が旨さを倍増させ、とても美味しい。

一般的なローストチキンが、ブヨブヨと妙に柔らかくて油でベタベタだったり、肉がカチカチな上に汁気のないパサパサ状態だったりするのとは雲泥の差だ。

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付け合せにキャベツがついてくるのも良い。スタッフの方いわく「皿の油に浸してからお召し上がりください」とのことだが、個人的にはアイスクリームにおけるウエハースのごとく、舌の感覚をリセットする目的で食べたいので、何もつけずにそのまま食べるのが良いと思う。

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とりめし(スープつき 450円:税込)

主力商品である骨付鳥を生かすべくアルコール類も充実しているが、サイドメニューも光るものがある。こちらは鳥肉の炊き込みご飯である、とりめし。

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醤油味の炊き込みご飯に鳥肉、錦糸玉子と紅生姜が渾然一体となって醸し出す穏やかなれど深い味わいは、単なるサイドメニューの域を超えた一品。事実、同店は通信販売も行っているのだが、主力商品である骨付き肉のほか、とりめしもラインナップに加わっている。

ランチやディナーでしっかり食べたいときにも、アルコールのお供にもピッタリな『一鶴』の骨付鳥。皆様もご賞味あれ。


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2008年11月02日

老舗の貫禄。成田『川豊』さんのうな重を食す

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京成線:京成成田駅

今でこそ成田=空港というイメージを持つ人が多いかもしれない。

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成田山新勝寺

だが成田には、成田山新勝寺――通称成田不動の門前町という忘れてはならない一面がある。はるばる参拝に訪れた人たちをもてなすため門前町には独自の名物や名産品が生まれることも珍しくないが、成田不動周辺でいえば川魚、中でもウナギがそれに当たる。成田不動までの参道には、うな丼・うな重を出す店が数多く軒を連ねている。

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川豊 本店 (かわとよ) (うなぎ / 成田)


その中でも人気と実力を兼ね備えたお店として知られるのが、この『川豊』さんだ。成田不動への参道の中ごろ、成田観光館の向いに店を構える(詳しい場所は上部リンク先を参照)同店は、TVや雑誌の企画で幾たびも登場しているので、その名前を耳にした方も多いことだろう。

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店先ではお店の方が引きも切らずにウナギを捌き、また焼く光景が目に入る。同店の繁盛振りを表す証左といえる。

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店内の様子(写真左)とメニュー(写真右)

椅子席と小上がり、そして二階席もあるので同店の収容スペースは存外大きい。それでも来客が途切れないので店内は常に活気に溢れている。注文を通し、暫し待つ。

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うな重(1,500円:税込)

うな重のご登場だ! お重の中には店頭で「裂きたて、蒸したて、焼きたて」のウナギの蒲焼が中ほどで二切れにカットされ、ご飯の上に乗っている。お重の蓋を開けた時に立ち上る芳しい香りが食欲をそそる。

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配合は各店の秘伝とされるタレ。鰻屋の中には「くどい」と表現できるほど味が濃いものもあるが、同店のタレは比較的優しい味わい。程よい甘さのタレが蒲焼とご飯に染みて旨さを引き立てる。

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そして、ふっくらと焼き上げられた蒲焼の美味しさは別格! 最近ではスーパーやコンビニでも鰻丼、鰻重が気軽に購入できる時代であり、技術面の進歩もあって一定の評価に値するものも無いわけではないが、やはり専門店による作り立てのものとは雲泥の差があることを実感する。

ところで海外で日本食がブームになって久しいが、鰻の蒲焼はあまり好まれないという。どうも醤油と砂糖をベースにして作る甘いタレの味が口に合わないようなのだ。だが前述したように同店のタレは比較的優しい味付けなので、好んでもらえるかもしれない。

当店周辺は成田空港の至近という立地のため海外からの観光客も多い。もしかしたら、同店は海外に鰻の蒲焼の美味しさを伝える発信基地になるかも!? 皆様も成田観光の際にはお立ち寄りになられてはいかが。


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2008年09月03日

麻布十番『あん梅 ぎん香』さんの和定食は、若い女性にも思わず○○させてしまう!?

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東京メトロ・麻布十番駅

先週末のこと。不安定な天候の合間を縫って麻布十番まで足を伸ばした。至近に六本木ヒルズを要するほどの都心に位置しながら、下町のような情緒が薫るこの町は、実は美味しい飲食店が数多く存在する町でもある。2000(平成12)年に地下鉄が開通するまでは“陸の孤島”と呼ばれるほど交通の便が悪かったため、地域の飲食店は地元民を相手に切磋琢磨を強いられたからであろう。

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あん梅 ぎん香 (あんばい ぎんか) (魚介料理・海鮮料理 / 麻布十番)


本日ご紹介するのは、東京メトロ・麻布十番駅の4番出口から歩いて直ぐのところにある(詳しい場所は上部リンク先を参照)『あん梅 ぎん香』さん。外から見ると魚の干物が並べられているショーケースしか見えないので飲食店かどうか不安に思ってしまうが、実は干物販売店の奥に5席ほどのカウンター席が用意されており、そこで美味しい和定食を頂くことができるのだ。

店内はお世辞にも広いとは言えず、また、若い女性の先客が二人もいたので店内の写真を撮るのは断念。大人しく席に着き、注文を通す。ただ店内が狭いことにもメリットがあり、それは先客であった麗しい美女を間近でみることが…ではなく(笑)、厨房の様子や料理人の挙動がつぶさに観察出来ることである。

そして定食の出来上がりを待つあいだ厨房を観察すれば、ご飯を炊くための鉄釜や薪をくべるレンガ造りの竈を発見できることだろう。いまどき薪をくべ、竈で炊いたご飯が食べられる! これは期待せずにはいられない。

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鮭ひもの定食(1,200円:税込)

暫くして運ばれてきたのが、今回注文した鮭ひもの定食。焼いた鮭の干物とご飯に味噌汁、副菜三品と一見シンプルな構成ではある。

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しかし、ランチタイムの定食屋にありがちな、予め焼いておいた魚を暖めなおして出すのではなく、客の注文を聞いてからジックリ炭火で焼き上げられた自家製の干物。そしてわざわざ竈と鉄釜で炊かれ、丁寧にお櫃に移されていたご飯。これらを見ているだけで只ならぬ迫力に気おされてしまう。そして口にしてみれば、焼き魚もご飯も疑いのない美味しさで、事前に感じた迫力は伊達ではなかったことが分かるだろう。

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肉厚であるにも関わらず中まで火が通っており、そのうえジューシーさは保たれている鮭の干物脂が乗っている上に身の甘さが舌に心地よく、簡単そうでいて家庭ではおいそれと真似の出来ない旨さである。またお櫃に移すことによってベストコンディションが保たれたご飯は、よく炊けたご飯を言い表す「お米の一粒ひとつぶが立っている」という表現は、こういうご飯のことを指すのか、と深く感心してしまうほどだ。

思わずご飯のお替りをしてしまったが、前述した先客として店にいた女性たちも口々にご飯のお代わりを注文していたのには驚いた。妙齢の女性であれば体重や世間体を気にしてご飯のお替りをするなど躊躇われるのではないかと自分は思っていたのだが、それだけ同店のご飯と干物に魅力があることの証左であろう。まぁ時代が変わっただけかもしれないが…。

ともあれ、若い女性客にも思わずお替りをさせてしまうほどの実力を持つ『あん梅 ぎん香』さんの和定食。今度は貴方が試してみては?


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2008年08月17日

渋谷『北海道海鮮問屋「根室食堂」』さんで、鮭といくらのおやこ丼を豪快に食べよう

昨日、中学時代の同級生の実家でもある馴染みの美容院で散髪を済ませたのち、渋谷まで足を伸ばした。かつて中目黒にて評判をとったお店が、今年の7月から渋谷に移動したと聞いたためだ。

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北海道海鮮問屋「根室食堂」 (立ち飲み居酒屋・バー / 渋谷)


『北海道海鮮問屋「根室食堂」』さん。場所は渋谷マークシティ――京王井の頭線のホームがあるビル――の東側の路地を進んだところにある(詳しい場所は上部リンク先を参照)。立ち飲みスタイルでありながら北海道直送の新鮮な魚介類を食べさせてくれるお店である。

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店内の様子

地上三階地下一階のビルは全て立ち飲み形式。建坪は見るからに狭いが、自分が入店した16時ごろには既に刺身を肴にビールや焼酎を飲んでいる人達で店内は占拠されていた。

ところで、アルコールを受け付けない身体である自分が同店に来た目的は…

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鮭といくらのおやこ丼(950円:税込)

同店人気ナンバー1の丼メニュー、鮭といくらのおやこ丼を食すためである。

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北海道産のご飯の上に網焼きにされた肉厚で脂の乗った大振りの鮭の切り身が鎮座し、その上からルビーのように紅く輝くイクラが下のご飯が見えなくなるほど惜しげもなく山盛りにされている。これにワサビと醤油を適量加えて食べるという、ただそれだけの単純な料理なのだが、このボリュームにして1,000円でお釣りが来る値段設定は驚異的といえるだろう。

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よく焼けた鮭の切り身は箸で簡単にほぐれ、焼きたてでアツアツの上に身と脂の甘みが舌を蕩かせる。またイクラは魚の卵特有の臭みが全く感じられない新鮮なもの。表皮も薄く、舌触りが非常に滑らかである。

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そのままお上品に食べても良いのだが、自分は写真のように鮭の身をほぐして丼全体を攪拌したのち、豪快に掻き込む食べ方を推奨したい。立ち飲みスタイルという店舗形式のワイルドさに合うし、何より“親子丼”という名がついている以上、鮭とイクラという“親子”を同時に口中に頬張ってこそ、この丼が意図した美味しさの本分が判明するというものだろう。

なお『北海道海鮮問屋「根室食堂」』さんは飲み屋が基幹業務だけに、鮭といくらのおやこ丼をお目当てで訪れる際は、ソフトドリンクでいいので飲み物も同時に注文してあげるとよいかもしれない。ちなみに自分は、この日ウーロン茶(400円:税込)を同時に注文したことを申し添えておく。


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2008年08月03日

横須賀中央『岩松』さんの「早い!!安い!!うまい!!」天丼に舌鼓

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京浜急行線・横須賀中央駅

横須賀市の主要な行政・商業施設の最寄り駅となる横須賀中央駅は、文字通り横須賀市の中心となる駅である。

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岩松 (天丼・天重 / 横須賀中央)


その横須賀中央駅周辺、市役所前公園の向かいにあるのが(詳しい場所は上部リンク先を参照)今回ご紹介する『岩松』さん。その看板にあるとおり「早い・安い・うまい」の三拍子揃った天丼を饗する店として愛される人気店である。

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店内の様子

ご覧の通り、店内はカウンター席がいくつかあるだけの小規模店舗。確かにお店の規模としては小さいはもしれないが、

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海鮮丼(700円:税込)

それと反比例するかのように盛り沢山の具が乗った天丼がやってくる! 天丼の“天”は天ぷらの天であるが、ピンと屹立するアナゴの天ぷらを見ていると、同店の天丼は“天を貫く丼”の略ではないかと錯覚すら覚えるほどだ。

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天ぷらのタネは都合10種類と食べ応え十分。上の写真にもあるアナゴやエビといった魚介類はもちろん、ナス・ピーマン・カボチャといった野菜類も多いのは、栄養バランス面でも嬉しい。

衣が比較的硬めに揚がっているのが特徴的だが、これに特製の天ツユが染みると、程よく柔らかいのに歯ごたえも楽しめるという実に良い衣となる。一方でタネは衣の歯ごたえからは考えれば驚くほどフンワリとしており、場末の天丼にありがちな「火が通り過ぎてカリカリ」状態になっていないのもGOODだ。

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ご飯は、天ツユを適度に吸わせるためか衣同様やや硬めの炊き加減となっている。この天ツユが染みたご飯がこれまた美味しいのだ…。

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それほど油が強い訳ではないが、何しろ絶対量が多いので、食べ続けると油で舌が麻痺してくるかもしれない。そんなときは付け合せの漬物と大根おろしの出番。一口食べれば舌がリフレッシュされて、天丼がまた美味しく食べられる。

ディフォルトの天丼であれば530円(税込)から楽しめる、コストパフォーマンスに非常に優れた『岩松』さんの各メニュー。皆様も一度ご賞味あれ。


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posted by 只今(橘カヲル) at 17:06| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 食:和食 | 更新情報をチェックする

2008年06月01日

浅草『駒形どぜう』さんで誕生日祝い

恥ずかしながら、本日(6月1日)は、自分(只今)の誕生日である。今年は休日と重なったこともあり、誕生日祝いを兼ねて、離れて暮らす両親と合流し食事をすることにした。

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駒形どぜう 本店 (こまがたどじょう)

選んだのは、こちら浅草雷門からちょっと歩いた場所に店を構える(詳しい場所は上部リンク先を参照)『駒形どぜう』さん。19世紀最初の年・1801(寛政13→改元して享和元)年の創業という歴史ある泥鰌(ドジョウ)料理のお店。単に歴史が長いだけではなく、ともすれば「泥臭い味」というイメージがあるドジョウを美味しく食べさせる実力も兼ね備えている有名店である。

ちなみにドジョウ料理を出す店ではドジョウを「どぜう」と書いてあることがあるが、本来の歴史的仮名遣いでは「どぢやう」が正しいそうだ。これを「どぜう」と記したのは同店の公式HPによれば同店初代のアイデアだとのこと。火事で店が類焼した折に「どぢやう」だと四文字(四→死)で縁起が悪いとして、奇数文字で同様に読める「どぜう」と看板に記したところ店は繁盛し、他店も真似るようになったのだとか。

『駒形どぜう』公式HP
http://www.dozeu.com/

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店内(地下一階)の様子

店は地上三階・地下一階の四階建て。一階は座敷席、二・三階は広間や小部屋で、地下一階はご覧のように椅子席となっている。自分たちが入店したのは開店直後だったため空いていたが、時間を追うごとに続々と人がやってきた。

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どぜうなべ

注文したのは、16時までの限定メニュー・なべ定食(2,450円:税込)。こちらが主役のどぜうなべ。小ぶりで底の浅い鍋に、甘辛い味付けの割下と共に、下ごしらえとして予め或る程度まで煮られたドジョウが敷き詰められている。これを炭火(写真右)で煮て完成だ。しかしその前に

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卓上に置かれている入れ放題のネギ(写真左)をタップリと乗せよう。これがドジョウと実に良く合うのだ。

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ドジョウは泥臭い味というイメージが先行しており、事実、事前段階では両親も「田舎で食べたドジョウは、泥臭い味だったという思い出しかない」と少々消極的だった。ところが『駒形どぜう』さんのドジョウは臭みなど全く無く、しかも骨など全く気にならないほどに柔らかい。お好みで卓上の七味唐辛子を振りかけて食べれば、その美味しさに思わず「これまでの偏見を許してね…」とドジョウにお詫びしたくなること請け合いである。事実、同行した両親も「田舎で食べたものとは全く違う」と感心すること頻りだった。

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さて、なべ定食と銘打っているからには定食なので、主役のどぜうなべ以外にも饗される品々がある。コンニャクと豆腐の田楽(写真左)は、程よく甘い味噌の味が絶妙で侮れない品。どぜう汁(写真右)は、端的に言えばドジョウを具にした味噌汁なのだが、ドジョウに含まれる豊富なコラーゲンのためか汁がトロトロしており、これも美味しい

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そしてご飯と香の物もついてくる。このご飯が良い炊き加減で、米自体の味も良く、甘辛く味付けされたドジョウとベストマッチなのだ。考えてみれば、ドジョウは主に水田や湿地に生息する淡水魚である。そんなドジョウと米飯の相性が良いのは実に納得できる話(?)だ

『駒形どぜう』さんは、世界的観光地である浅草という立地もあって、個人的には値段設定はお高めの部類に入ると思う。普段から頻繁に通うようなタイプの店ではないかもしれないが、友人を招待したり、自分のように何かの記念日にあわせて、といったような特別な日の特別な店として活用していきたいお店である。


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ラベル:浅草 駒形どぜう
posted by 只今(橘カヲル) at 20:58| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(1) | 食:和食 | 更新情報をチェックする

2008年03月16日

田原町『遠州屋』さんで、心ゆくまで堪能するお刺身

所用により、久しぶりに浅草寺まで足を伸ばした。

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浅草・雷門

お参りを済ませた帰り道、空腹を覚えたので食事を取ろうと思った。日本有数の、そして世界的にも有名な観光地である浅草界隈は食事どころには困らないが、今日は刺身を食べたい気分だったので、あのお店に向かうことにした。

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東京メトロ・田原町駅

そのお店の最寄り駅は東京メトロ銀座線、浅草駅の隣駅になる田原町(たはらまち)駅になる。とはいえ当駅と浅草駅の間は近く、雷門周辺からでも徒歩で十分辿り着ける距離である。1番出口を出てすぐの角を左に曲がり、一つ目の十字路を右に曲がると到着する。

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それがこちらの『遠州屋』(えんしゅうや)さん(詳しい場所は上部リンク先を参照)。創業40年を越える魚料理のお店である。夜には新鮮な刺身や揚げたての天ぷら、そして滋味あふれる鍋料理などを求めて訪れる人たちが宴会・会食・接待などで利用するが、ランチメニューも充実しており、昼間から客足が途絶えることはない。

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店内の様子

店内は地下1階から3階まであるのだが、こちらは1階席の様子。右の写真のように掘りごたつ式になっているのがありがたい。

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まぐろぶつ切り定食

本日注文したのは、まぐろぶつ切り定食。お店の人曰く「生の近海もの」のマグロの切り身が、圧倒的な大きさを持って皿に盛られている。その大きさたるや、並みの店ならもう1回包丁を入れて2切れにしてしまうぐらいである。これぞ本当の「ぶつ切り」だ。

そのほかにはご飯、和え物、お新香、味噌汁がラインアップ。ご飯と味噌汁がお代わり自由(無料)なのも嬉しいポイント。この巨大な質量を誇る刺身をオカズにご飯を食べれば、浅草観光で疲れた心も身体もリフレッシュすること請け合いである。

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気になるお値段であるが、普段であれば730円。しかし毎週水曜日と土曜日は日替わり定食扱いとなるため670円更にリーズナブルになる。お店の人曰く「最近、生の近海もののマグロは高いので、出血サービスの値段」だそうだ。

まぐろぶつ切り定食のみならず、『遠州屋』さんのランチメニューには魚料理好きには堪らない魅惑のメニューが数多い。浅草にお立ち寄りの折には、立ち寄ってみてはいかが?


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ラベル:魚料理 刺身 浅草
posted by 只今(橘カヲル) at 00:01| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:和食 | 更新情報をチェックする

2007年12月23日

『江之島亭』にて堪能する賄い丼と絶景

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小田急線・片瀬江ノ島駅

三連休の初日となった昨日、鬱屈した日常から気分転換するために神奈川県は江の島までやってきた。

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江の島

非常に遠出した印象を与えるかもしれないが、自分が現在住んでいる自由が丘からなら列車を乗り継いで一時間ほどで到着するので案外と近い。

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江島神社参道

周辺の土産物屋を見て歩くだけでもちょっとした旅行気分に浸れるので、しばしば訪れては雰囲気を楽しんでいる。

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江島神社辺津宮(写真左)江島神社中津宮(写真右)

江の島というと湘南のシンボルでもあり観光地のイメージが強いかもしれないが、本来は広島県の宮島、滋賀県の竹生島と並び日本三大弁才天と称される神が祀られている信仰の島である。

江島神社公式サイト
http://www.enoshimajinja.or.jp/index.html

もちろん自分は素通りするような罰当たりな真似をする度胸はない小心者なので(笑)、ささやかな額ではあるが賽銭箱に硬貨を寄進(爆笑)させていただいた。

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江島神社奥津宮

江の島の神様は三人(三柱?)姉妹の女神様。皆様にご挨拶を済ませたあと、自分は今来た道を引き返した。今日一番の目的地に向かうためである。

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前置きが長くなったが、本日ご紹介するのは、江の島に数多い磯料理を饗するお店の一件である『江之島亭』さん。日本映画の金字塔『男はつらいよ』シリーズの第29作『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』で撮影の舞台になったことでも知られる同店は、明治24年(1891年)創業の老舗。

江の島サムエル・コッキング苑(旧:江ノ島植物園)と江島神社奥津宮の間に位置しており(詳しい場所は上部リンク先を参照)駅からだと約20分歩くことになるが、江の島観光を楽しみながらであれば、それほど苦も無く到着するはずだ。

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店内の様子(写真左)と、窓からの景色(写真右)

店内は椅子席と座敷席があるが、窓際から埋まっていくのが通例だ。なぜなら同店は海に面した崖の上に建っており、天気がよければ富士山まで見える絶景が堪能できるからである。自分も当然、窓際の座敷席に陣取った。

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江之島亭 賄(まかな)い丼(1,300円:税込)

今回注文したのは、同店の看板メニューの一つである賄い丼。ホカホカのライスの上に、江の島名産の釜揚げシラスや旬の刺身のぶつ切りなどがまるでカキ氷のように盛り上げられている強烈なビジュアルに圧倒される。これとセットで付いてくるのが煮物、香の物、味噌汁と…

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こちらのトロロである。無論、これを丼にかけて食べるのだが、予め味が付いているのはいいとして、前述したように既に丼の上には所狭しと“先客”達が鎮座している。初見の際は食べ方に悩むところだ。お店の方に確認したところ「決まったルールは無い」とのことだが、一応その店員さんの個人的な作法に従うと

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まずは刺身を先にある程度食べる。スーパーで売られているパックに入った刺身とは段違いの新鮮さで、生臭さもないし、肉厚なぶつ切りにされていることによって、食べ応えも通常の切り身とは違う確かな満足感が得られる。

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トロロ投下!

ある程度嵩が減ったら、おもむろにトロロを投入する。

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少々掻き混ぜて味を馴染ませたら、第二ラウンドの開始である。刺身やシラスとトロロの相性の良さは今更語るまでも無いこと。おかげで量的にも十分過ぎるほどのメニューでありながら、アッという間に食べ終えてしまった。

江の島に来訪の際には、その美味と絶景に心癒されてみてはいかが? なお同店は民宿も営んでおり、遠方からの来訪にも耐えうることを最後に申し添えておく。


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ラベル:江の島 刺身
posted by 只今(橘カヲル) at 04:58| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:和食 | 更新情報をチェックする