三浦屋 (天ぷら / 北品川駅、新馬場駅、天王洲アイル駅)
京急本線・北品川駅と新馬場駅の丁度中間点ぐらい、旧東海道沿いを横道に入った所にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『天ぷら三浦屋』さん。物の本によれば、元漁師だったご主人が始めたお店で、同地で店を構えて約50年になる老舗の天麩羅屋さんである。マスメディアに取り上げられは回数は数知れない有名店で、店構えを撮影する際に行列が写り込まないよう注意しなければならないほど。
店内の様子
芸能人らのサイン色紙が壁一面に貼られた店内は、カウンター席のほかには座敷席がいくつかあるだけの小規模店舗。お店のスタッフとの会話を聞く限りでは、ご近所住まいの常連さんから遠方から来られた方まで、客層は多岐にわたっているようだ。
極上丼(1300円:税込み)
※お新香、味噌汁込み
今回注文したのは、同店の品揃えでは最高価格となる極上丼。とはいえ丸々一尾の穴子を始め、キス、メゴチ、エビ、シシトウ(これは別としても…)が入ったラインナップを考えれは、お値打ち価格といえるのではないか?
ところで同店の天麩羅は、江戸前天麩羅の常道である胡麻油ではなく白紋油(しらしめゆ)を使用しているとのこと。
白絞油とは聞き慣れない名称かもしれないので少し説明する。まず、胡麻やオリーブ、菜種といった油の原料から圧搾又は抽出した状態の油は粗油(そあぶら)と呼ばれる。粗油は一般的に食用には適さないので不純物を取り除く精製という作業が行われて精製油となる。そして精製油のうち、業務用のものを業界用語で白絞油と称することがあり、大豆白絞油、菜種白絞油などが代表例となる。
ちなみに胡麻油やオリーブ油などは、素材の風味を活かすために前述した精製工程を経ず、濾過などによる不純物の除去に留めているそうだ。
【参考】日本植物油協会Webサイト
http://www.oil.or.jp/yougo/index.html
まぁ、そんな知識は無くても、同店の天丼は食べても食べても胃が重くならない摩訶不思議な逸品であることに驚くだろう。また天麩羅はタレに潜(くぐ)らせずに上からタレをかける方式のため衣はサクサク、更に揚げ方も巧みなため中の具はふっくらジューシーさを保っている。これは行列ができるのも納得だ。
難点を挙げれば、恒常的にお店が混んでいる事もあって注文してから出来上がりまで少々時間が掛かることぐらいか? 皆様もお試しあれ。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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