勤め先の部員の皆様がバックアップしてくれたおかげで、今年は3年ぶりに夏季休暇を取得できた。これを利用し、いまだ乗るたびに恐怖で身が震える(苦笑)飛行機で移動すること一時間弱……。
八丈島空港
4泊5日の日程で、八丈島を訪れた。伊豆諸島南部に位置する、都心からおよそ290キロ離れた亜熱帯の島である。
そこらじゅうにハイビスカスが咲いている!
そして戦国時代の武将・宇喜多秀家をはじめ、多くの流人を受け入れて独自の文化を発展させてきたことで知られる。歴史ものに興味がある私としては、ぜひ訪れてみたかった場所のひとつだ。
。
宇喜多秀家の墓
とはいえ初日は移動のみで終了。2日目は八丈島内および周辺海域に生息する動植物・海洋生物の生態を紹介する都立八丈植物公園を見学したあと
都立八丈植物公園ビジターセンター
地元でも評判とされる、あるお店へと向かった。
地魚干物食堂 藍ヶ江水産 (
魚介・海鮮料理 / 八丈島)
町役場などがあり島の行政的な中心地域となる大賀郷(おおがごう)。東京家庭裁判所の八丈島出張所近くの路地を進むと到着する、くさやなどを製造する水産加工業・藍ヶ江水産。その工場内に併設されているのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『藍ヶ江水産』さん。
店内の様子その1
店内には土産物を販売するスペースと
店内の様子その2
食堂スペースがある。水産物の加工販売業者が自社商品のデモンストレーションを兼ねて食堂も運営しているようなイメージである。
本日のメニュー
どのメニューも魅力的過ぎて、本当に迷ったのだが……。
青むろ鯵のくさや定食(1380円:税抜き)
これまでの人生で、くさやを食べた経験がなかったので青むろ鯵のくさや定食を選択。
メインとなる青むろ鯵のくさや、
ライス
小鉢2品と香の物、
そして貝類の一種であるカメノテと岩ノリの味噌汁である。
くさやにマヨネーズをつけて…
ご存じない方に簡単に説明すると、くさやとは「くさや汁」と呼ばれる魚醤のような発酵液に漬け込んだ干物のことである。
くさや(Wikipedia)
納豆やウォッシュチーズと同様に微生物(乳酸菌)の力によって深い味わいが生まれるが、同時に独特の臭いも生じてしまう、と小耳に挟んでいたので、くさや初体験の私は相当に身構えていたのだが、火を通してあるためか香ばしさを優先的に感じた。まぁ噛みしめながら空気を鼻に抜くようにして、感覚を研ぎ澄ますと微妙に刺激臭(以下反転・閲覧注意:
公衆トイレやドブのよーな臭いと思ってくだされ)を感じなくもないが、気になるほどではない。
あとで調べた所によると、八丈島は雨が多く(東京本土の約2倍)、更に島内に2つある山のひとつ三原山が水を蓄えやすい地質のため、離島には珍しく水資源が豊富にある。そのため発酵液を丹念に洗い流せるので、くさやの臭いがマイルドなのだそうだ。
閑話休題、味も「身が引き締まって味が凝縮した干物」といった感じで、マヨネーズという結構個性の強いソースに負けるどころか、よりいっそう味を膨らませている。私も様々な魚の加工品を食べてきたが、このたび食べたくさやの美味しさは人生トップクラスの衝撃だった。もちろんライスとの相性は申し分なく、御飯のおかずとして屈指の逸品である。皆様もお試しあれ。
さてさて、一通り定食を食べ終わったあと、壁の張り紙に気づき……。
ミルクジェラート「八丈島の人妻」(350円:税抜き)
デザートでミルクジェラート・八丈島の人妻(注:商品名)を追加注文。八丈島の牧場で育てられたジャージー牛のミルクから作られているとのこと。
ふんわりとした食感と淡雪のようにサラリととける舌触り、口当たりはあくまで仄かな柔らかい甘みだがカップの底には濃厚な部分が待ち構えており、味の変化が楽しめる。締めの一品として申し分ないと思う。
なお、この商品が何ゆえ「八丈島の人妻」などとゆーネーミングなのか、人生の未熟者である私にはよくわからない(苦笑)。なぞを解いた方、ご一報ください。
m(_ _)m
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posted by 只今(橘カヲル) at 17:16| 東京 ☔|
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食:和食
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