牛乳:「有害」本が波紋 でもやっぱり「有益」は多数派(
毎日新聞)
健康食品の代名詞的存在である牛乳。子供のころ、親に「体にいいから牛乳を飲みなさい」と口うるさく言われた人は多いと思う。自分は牛乳が好きで、子供のころは1日1リットルは当たり前のように飲んでいた。しかも値段の張る低音殺菌牛乳だとかを好んで飲んでいたので、あるとき母に
「もったいないからそんなに牛乳を飲むな」と叱られたことがあるぐらいだ。
古今東西「牛乳を飲め」と言われた子供は数多いだろうが「牛乳を飲むな」と言われたのは自分ぐらいだろう。
ところが、この牛乳が「健康に有害」であるという説が浮上して、議論を呼んでいるという。
詳細は上部リンクの記事に譲るが、
自分はこういう話が出るたびに「また始まったか…」と思う人間である。この手の話は大概「動物に○○を与え続けたらガン細胞が増えた」といった実験結果を元に「だから○○は体に悪い」という結論が出てくるのだが、
どんな食べ物でも、それだけをひたすら摂取し続けていたら体調を崩すに決まっているではないか。与える物が牛乳だってコーラだってスナック菓子だって海苔だってハンバーガーだって結果は同じだ。こうした研究をする人たちは「食事はバランスよく摂りなさい」と学校の給食で習わなかったのだろうか?
まぁ医学・栄養学が全て間違っているとは言わないが、所詮は人が行っているものだからミスもある。昨日まで「体に悪い」といわれていた食べ物が、いつのまにやら「健康にいい」と宣伝されていたなんてしょっちゅうだ。自分が印象に残っている典型的な例がタマゴ。以前はコレステロールが溜まるからと、一日三個(だったかな?)以上食べてはいけないといわれてたものが、いつのまにやら健康に良いからドンドン食べなさいになっていた。なんでもタマゴの黄身にはレシチンという物質が含まれていて、それは脳細胞の40%を形作っているアセチルコリンの元の元なのだとか。だから健康にいいという理屈なのだが、それでは
タマゴ悪玉説が喧伝されていたころ、それを信じてタマゴをあまり摂取しなかった人は脳細胞に悪影響が出ていることになるのか? ひどい話だ、この責任をどう取るつもりだ、栄養学の先生(笑)。
そんな調子だから、この牛乳悪玉説もそのうち下火になると自分は思っている。そして新たな悪玉が出現するだろう。そんなコロコロ変わるものを参考にイチイチ「これは悪玉食品、これは善玉食品…」なんて気にしていたら、それこそストレスが溜まって病気になってしまう。健康のため食べ物にこだわるのを完全否定するつもりは無いが、やはり食べ物同様、こだわりにもバランスが必要だろう。
悪玉食品・善玉食品を気にするなんて偏食と同じ。そんな些細なこだわりを持っている人間より
「なんでも美味しいと思って食べるのが一番健康に良いんだよ」と言える人間の方が余程心身共に健康だと思う。
つまり、こうゆうことかな?
posted by 只今(橘カヲル) at 05:33| 東京 ☀|
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