1300年以上繰り返される神様の引越し、浄闇の伊勢神宮で粛々と
(みんなの経済新聞ネットワーク)
http://iseshima.keizai.biz/headline/1855/
遷御の準備整う 伊勢神宮外宮
(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20131005/CK2013100502000006.html
伊勢神宮の式年遷宮は、先ごろ内宮にて総ての行事が終了した。本日は外宮にて式年遷宮の中心的行事である遷御の儀が執り行われる。約8年がかりとなる伊勢神宮における最大の祭事はまもなく完了する。
式年遷宮とは、20年に一度、伊勢神宮の社殿を新しく建て替え、ご神体を移す一連の行事のこと。約1300年前の飛鳥時代から始まったとされ、戦国時代に120年間中断したり、先の敗戦後に4年間延期されたりしたものの連綿と続き、今回で62回目を迎えた。その内容を簡単に言えば、記事にもあるように「神様のお引越し」である。
「引越しだと? 何でだ!」
(by.ジェリド・メサ:機動戦士Ζガンダム より)

MG 1/100 RMS-108 マラサイ (機動戦士Zガンダム)
という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思うが、伊勢神宮の正殿(本殿)は「唯一神明造」と呼ばれる白木の掘立柱に萱葺屋根という作りのため現代建築に比べ経年劣化が激しい。同じ建物を使い続けるには限界があるのだ。
また期間が“20年ごと”と設定されているのは、式年遷宮に使われる各種木材の育成期間という意味合いに加え、宮大工の技術継承サイクルを勘案している、といった現実的な理由があるという。見習いとして、一人前の職人として、そして現場を指揮する親方として、生涯に3度式年遷宮に携われるわけだ。
そして宗教的な考え方から見た式年遷宮とは「常若(とこわか)の精神」の象徴といえるのではないだろうか? お社などを定期的に新しくすることで「常に若々しく」そして「気持ちを新たに」もっと踏み込んで言えば「初心に帰る」ことで、物事や精神を継承していく……式年遷宮とは、そんな日本人の根幹ともいえる精神を象徴しているのかもしれない。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
