2008年12月03日

水の都ヴェネチアが水浸しの都に

イタリア北東部、アドリア海に臨む港湾都市ヴェネツィア。120を超える小島を約400の橋で結んだヴェネツィアの市街地は、道路に代わり177の運河が発達し、ゴンドラが車代わりに往来する『水の都』として名高い。

その地の利を生かして貿易で繁栄。一時は共和国を樹立するまでに発展した。イタリアの一都市となった現在でも、世界有数の観光都市として名を馳せている。

さて、自分の良く知っている人が、このたび旅行でヴェネチアに向かった。その方が国際電話で伝えてきた現在のヴェネチアの状況は…。


「水浸しだよ!」だった!

もともとヴェネチアは地盤沈下などを要因とする水害に長年悩まされており、高潮により街中が冠水することも珍しくないのだが、今月の1日から2日にかけてヴェネチアを襲った高潮――イタリア語で「Acqua Alta」(アクア・アルタ:「高い水」の意)という――は強烈で、なんと水深は1.5メートルに達したという。

『水の都』ヴェネチアは、その異名どおり水浸し…いや、それどころか水没してしまったのだ。前述したとおりヴェネチアは水害に長年悩まされており、1メートルクラスの水没であれば20年に一度の頻度で起きるという。しかし1.5メートルとなると200年に一度だとのこと。こんなときにヴェネチアに旅行へ行ってしまった自分の知り合いの方は、運が良いのか悪いのか…。

しかし、このニュースで一番驚いたのは、現地の人たちの対応だ。いくら慣れているとはいえ1.5メートルも冠水したら、日本人なら

「おわーっ わたしはハンマーなんじゃ」
(byキン肉スグル:キン肉マン より)

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ビッグソフビ キン肉マン KNシャツVer. (アニメ版)

と狼狽しても不思議ではないのに、

イタリア:水の都、水浸し 記録的な高潮で
毎日新聞

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毎日新聞より

ウェイクボードに興じる人まで出現したのだから恐れ入る! 陽気で大らかで何でも笑って済ませてしまうという、我々が一般的に持っているイタリア人へのステレオタイプなイメージが全く間違っていないことが証明されたといえるのではないか。

彼らを見ていると、物事を悲観的に考える傾向のある日本人は、少しイタリア人を見習ってもいいのかもしれない無論、見習いすぎでも困り者だが(笑)


※日本で泳げない人を表す比喩“カナヅチ”のキン肉星における表現(なのか? 笑)。


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<イタリア>水の都、水浸し 記録的な高潮で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081203-00000036-mai-int
posted by 只今(橘カヲル) at 22:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:海外 | 更新情報をチェックする

2008年12月01日

自宅の庭から埋蔵金発見!


フランスはパリ近郊、イル=ド=フランス地域圏に所属する行政区画の一つエソンヌ県。ここにある或る民家で、その出来事は起こった。2ヶ月前に家を買った家主が、庭の傾斜を均(なら)すように業者に依頼。そこで作業員が地ならしに取り掛かったところ、地中から古びた壷が2つ見つかった。作業員が中を明けてみると、壷の中には大量の古代貨幣が詰まっていたのだ! 発見した作業員は

「幻覚じゃあない、夢でもない、本物だ…正真正銘本物の金銀財宝だ」
(byジャン=ピエール・ポルナレフ:ジョジョの奇妙な冒険第三部 より)

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ジョジョの奇妙な冒険 (19) (ジャンプ・コミックス)

と、思わず口にしたかどうかは定かではないが、鑑定の結果、それらは表面にガリエヌス帝(在位253~268年)などの肖像が刻まれていることから3世紀に鋳造された、銀を僅かに含む銅貨と判明。発見された貨幣の総量は80~100キロほどになり、推定評価額は数万ユーロ(数百万円)にも相当するという。

埋められたのはローマ帝国が混乱し侵略が増えた時期である280~283年ごろと推定されるので、恐らくは財産の隔離が目的だったのではないかとことだ。無論、所有者は後々の回収を予定して埋蔵したのだろうが、いかなる運命の悪戯かそれは果たせず、遥か遠い21世紀になってようやく掘り出されたというのは、結構壮大な歴史ロマンであろう。

日本でも時折このような埋蔵金の類が発見されることがある。そのためか、時には科学的根拠の乏しい怪しげな伝説や古文書の類を頼りに埋蔵金の発掘作業に邁進している人もいる。だが念願叶って埋蔵金を発見できたとしても、掘り出した人の物になると安直に考えるのは早計だ。

うろ覚えの知識で書くので間違っていたらご指摘いただきたいのだが、法律上、埋蔵金は遺失物に当たるので遺失物法が適用される。だから埋蔵金を発見したら、先ずは速やかに警察に届け出ないと遺失物等横領罪(刑法254条)が成立する。この辺りは通常の落し物に対する扱いと同じだ。そして通常の落し物と同様、埋蔵金も第一の所有権は所有者本人にある。まぁ大抵の場合は既に亡くなっているだろうから、所有権は所有者の子孫(相続権を持った人)にあることになるだろう。

半年以内に所有権の保有者が見つかれば、遺失物法に則り発見者には遺失物の5~20%に当たる報労金(遺失物の拾得者に対して遺失者が支払う報酬)を請求する権利が生じる。また見つからなかった場合は民法第241条が適用されるので、自己の所有地で埋蔵金を見つけたのであれば100%所有権を取得するし、他人の所有地であれば折半となる。この辺も通常の落し物と同じだ。

違うのは発見した埋蔵金に文化財的な価値があった場合。文化財保護法が適用されると折角発見した埋蔵金であっても許可無く売却できないし文化財である以上、相応にしっかりした保管もしなければならないという、非情に面倒くさい事態に陥る。埋蔵金探しが「大人のレジャー」とも言われるゆえんであろう。

閑話休題、今回フランスで見つかった埋蔵金に関しては、家主と作業員が折半するそうだ。フランスも埋蔵金の扱いに関する基本的な考え方は日本と同様なのかも? ところで日本では埋蔵金発見のニュースがオープンになったら取得者には親戚や友人が急増する(笑)が、フランスでもそうなのかな?


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民家の庭から「お宝」ざくざく=古代ローマ貨幣が3万枚-仏
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081201-00000014-jij-int
posted by 只今(橘カヲル) at 23:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:海外 | 更新情報をチェックする

2008年11月18日

タイ王国発・スーツ姿の菓子売り

江戸時代になると、奇抜な格好をして歌を歌いながら、当時庶民が口にできる数少ない甘味類として親しまれた飴を売り歩く“飴売り”が人気を博した。その姿を21世紀の現代日本で見ることはできないが、なんと遥か遠い異国の地、タイの首都バンコクでは「ある意味、とても奇抜な格好で…」菓子を売り歩く男性が話題になっているという。

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産経新聞より

スーツ姿大当たり、バンコクの菓子売り
産経新聞

スーツにネクタイという姿で天秤棒を担ぎ、御菓子を売り歩くのはブンミー・アイポン氏(52)。氏がこの“奇抜”な格好で御菓子を売り歩くようになったのは昨年のこと。姪に「ネクタイが似合う」と言われ、スーツを購入。更に憧れの映画俳優に倣って髪型も工夫したところ、一躍有名になったそうだ。

それまでは学校にも満足に通えず、職を転々としても生活の向上には結びつかず苦労されたとのことで、氏は「仕事は何か工夫しないともうからない」と常々感じておられたそうだ。スーツにネクタイ姿という奇抜なスタイルを採用したのは、そうした思いもあってのことなのだろう。

とはいえ、この仕事は総重量50~70キロにもなる御菓子を天秤棒に担いで朝から夕方まで約6キロを売り歩くというから相当な重労働である。そこに、この季節でも摂氏30度を越える日があるというバンコクの気候も考えればスーツにネクタイ姿など奇抜極まりない衣装である。当初はさぞ好奇の眼で見られただろうし、氏も気恥ずかしかったに違いない。

しかし、どうせ奇抜なことをするのなら、変に気後れしてしまっては逆効果だ。奇抜な格好をして公衆の面前に立ったら

「此の鹿毛と申すは 赤いちょっかい革袴 茨がくれの鉄兜 鳥のとっさか立烏帽子 前田慶次の馬にて候」
(by捨丸:花の慶次-雲のかなたに- より)

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傾奇者恋歌

と謡いながら幸若舞(こうわかまい:室町時代に流行した簡単な舞を伴う語り物)を舞うぐらい、徹底しなければならない(笑)。その堂々とした姿に説得力が生まれ、集まってきた人が購買意欲を抱くのだ。

そう考えると、氏がスーツ姿で行商に出ることで得たものは、奇抜な話題性もさることながら、お客を説得するに足りる堂々とした営業姿勢なのかもしれない。


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スーツ姿大当たり!バンコクの菓子売りが話題
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081117-00000555-san-int
posted by 只今(橘カヲル) at 00:01| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:海外 | 更新情報をチェックする

2008年11月17日

「スティッキー・フィンガーズ」といえば…

科学捜査の技術が格段に向上した現在であっても、指紋は犯罪捜査において決定的な証拠となる場合が多い。なにしろ、たとえ一卵性双生児であっても指紋までは同一ではないのだ。当然、犯罪を犯そうとするものにとっては「いかに指紋を残さないか」に注力するはずなのだが…。

腹ぺこ強盗、証拠は「スティッキー・フィンガーズ」
excite 世界びっくりニュース

米国はバージニア州でのこと。何軒かの家庭で電化製品などを盗んだ男に対し、実刑判決が言い渡された。マヌケなことに、犯人は盗みに入った現場でチキンを喰らい、そのベタベタした指でオレンジジュースの缶を掴んで飲んだことから指紋が残り、証拠となったのだという。

記事のタイトルにあるスティッキー・フィンガーズ[sticky fingers]とは直訳すると「ベタベタした指」だが、「盗み癖」という意味の熟語にもなる。今回の犯人はベタベタした指が祟って盗み癖がばれてしまい、逮捕に到ったのだから、なんとも言い得て妙であろう。

ところで「スティッキー・フィンガーズ」と聴いて、生きる伝説と化しているロックバンド「ローリングストーンズ」のアルバムを思い出した人は洋楽ファン、1988年にアメリカで公開されたコメディ映画を思い浮かべた人はコアな映画マニア、そして

「閉じろジッパ―――ッ!!」
(byブローノ・ブチャラティ:ジョジョの奇妙な冒険第五部 より)

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ジョジョの奇妙な冒険 (56) (ジャンプ・コミックス)

などと反射的に口走ってしまった(「アリーヴェデルチ!(さよならだ)」「この味は!………ウソをついてる『味』だぜ……」などでも可)貴方は、自分と同じ名うてのジョジョマニアです(笑)。


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posted by 只今(橘カヲル) at 22:03| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 雑感:海外 | 更新情報をチェックする

2008年11月13日

21世紀になっても活動するKKK

21世紀に突入して随分と経ったというのに、まだこんな思想に凝り固まった輩による、こんな組織が存在していることに驚いた。


米国の白人(厳密には金髪碧眼の北方人種)至上主義による秘密結社クー‐クラックス‐クラン【Ku Klux Klan】、通称KKK。南北戦争後、アメリカ南部地方で黒人排斥を目的として結成された。だが、その後は攻撃対象を黒人のみならず黄色人種、ヒスパニック系人種、ユダヤ人、イスラム教徒、また社会主義者や同性愛者、中絶擁護派と、殆ど手当たり次第といってよいほどに拡大させた。

参考:クー・クラックス・クラン
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

紆余曲折を経て、現在でもいくつかの分派が活動している状態であるが、このたびKKK系の某グループのウェブサイトを見て、加入儀式を受けて地元で募集活動を行おうとした或る女性がいた。そしてこの女性は組織加入のため、頭髪を剃り上げたり、たいまつに火を灯して森の中を走り回るなどの儀式に参加したが、加入儀式からの離脱を決意してリーダー格の男と口論になり、銃殺されたという。

今どきこんな団体に加入しようと考えること自体が驚きだが、いつの世でも社会的に上手くいかない人間はいるものだ。まして現在の米国は世界大恐慌以来といわれる未曾有の経済危機の只中にある。都市部はもとより地方経済も相当逼迫していることだろう。そんな中で困窮にあえぐ白人が

「世界の中ですべてにおいて白人が最優秀ということだ!ウワ~~~~~ッハハハハハ」
(by Mr.ホワイティ:リングにかけろ より)

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パチスロ「リングにかけろ1」オリジナル・サウンドトラック

といった白人優位主義を掲げるKKKの思想に触れ、それに救いを求めるのは十分に考えられることだ。

だがこうした思想には弱点がある。それはいくら「私は白人だから他の連中よりも優秀なのだ」と声高に叫んでみても、ただ叫んでいるだけでは現実は一向に変わらないということだ。自らの優位性を実感するためには現実的な見返りが必要だが、何の努力もせずに白人だという事実にすがっているだけでは地位も名誉も財産も手に入らないし、誰かが褒めてくれる訳でもない。

言い方を変えれば、こうした白人優位主義のような選民思想を心の拠り所にするのは、現実的努力を放棄した逃げの思想に過ぎないのだ。だから少し頭が冷静になれば実感できる現実的な変化が無いので直ぐに虚しさが訪れる。この女性も、そうして我に返って離脱を申し出たのだろう。儀式に参加する前に気がつけば最悪の事態は避けられのにと思うと、やりきれない。


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KKK離脱で女性射殺=メンバー8人を逮捕-米
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081113-00000023-jij-int
posted by 只今(橘カヲル) at 23:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:海外 | 更新情報をチェックする

2008年11月10日

聖職者が暴力を振るってもよい相手とは?

聖墳墓教会[せいふんぼきょうかい]。それはイスラエルはエルサレムにある教会で、その名が示すとおりイエス・キリストの墓(とされる場所)に立つ教会である。

参考:聖墳墓教会
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宗教上極めて重要な施設であるため、同教会はキリスト教系の計6宗派が所有権や使用権を分有している状態なのだが、各宗派が管轄する場所の境界線が曖昧なためにトラブルが絶えないという。そのため、このような騒ぎがたびたび起こるのだそうだ。


9日、同教会にてギリシャ正教とアルメニア正教の聖職者による諍いが発生。イエス・キリストが磔にされたとされる十字架にアルメニア正教の聖職者達が祈りをささげるための儀式を行おうとしたところ、儀式の際にキリストの墓がある聖堂内に自派の聖職者が陣取ることを求めたが拒否されたギリシャ正教の聖職者たちとの間で乱闘騒ぎに発展。数人が顔から血を流す怪我をして警察が駆けつけ、2人の逮捕者まで出たという。

イエス様の教えを信じて日々研鑽に励んでいるであろう彼らに対し、自分が聖書の言葉を引用して語るのは“釈迦に説法”であろうが、ひとこと言わせてもらいたい。イエス様は「隣人を愛し、敵を憎めと言われていたことは、あなたがたの聞いているところである。しかし私はあなたがたに言う。敵を愛し、迫害するもののために祈れ」と――「汝の敵を愛せよ」と仰られたのでは無かったのか?

それとも聖書のどこかに「立場や主観の相違などで対立したら一切妥協などしてはならず、暴力に訴えてでも自説を押し通しなさい」などと書かれているのか? 言葉で理解していても、それを実行・実践できないのであれば、その信仰は偽物であると断じざるを得ない。

そして一番怖いのは、こうした人たちが一般の信徒達に普段どのような教えを説いているのか、である。

「いいですか?暴力を振るって良い相手は悪魔共(バケモノドモ)と異教徒共だけです」
(byアレクサンド・アンデルセン:HELLSING より)

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HELLSING 1 (1) (ヤングキングコミックス)

などと、もっともらしく語っているのだとしたら? 信徒達が自らの意見をゴリ押ししたいと考えたときに

自分達と意見が違う人

異教徒

悪魔

暴力OK

といった論法を使ってしまうとも限らない。普段からこんな説法を受けている信徒達が、信心深い人から狂信者へと変貌するのは難しくないのではないか!

もちろん、世の中には常識と良識と見識を兼ね備え、イエス様の愛と神の教えを貫いておられる方も数多くおられることは重々承知している。ごく一部の者達の愚行により、全体的に悪い評判が敷衍してしまうのは残念でならない。


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「ゴルゴタの丘」で乱闘騒ぎ=巡礼者もびっくり-エルサレム
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081110-00000095-jij-int
posted by 只今(橘カヲル) at 21:31| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:海外 | 更新情報をチェックする

2008年11月05日

バラク・オバマ新大統領誕生!

かつて

「アメリカ合衆国の大統領(プレジデント)は当然…世界に君臨する王(キング)だ!! 」
(byニコラス・J・ベネット:沈黙の艦隊 より)

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沈黙の艦隊2 SSセレクション

と語ったアメリカ合衆国大統領がいた。その発言の是非は置くとして「それぐらい世界情勢に影響を与える存在」であるのは論を待たないところではないだろうか。


四年に一度のアメリカ合衆国大統領選挙が行われ、民主党のバラク・オバマ上院議員が選挙人総数の過半数である270人以上の票を獲得し、当選した。1961年8月4日生まれの弱冠47歳。アメリカ史上初の黒人大統領である。ただオバマ氏は正確には黒人の父と白人の母の間に生まれたハーフなので、アフリカ系大統領と表現するほうが的を射ているかもしれない。当初は注目度が低かったオバマ氏であるが、その演説の巧みさで一気にその名を知らしめた。

これまでの政治家としての経験が州議会議員2期に上院議員1期と、トータルでも10年に満たないところが弱点とされ、選挙戦での苦戦を予想する声もあったオバマ氏であったが、大手証券リーマン・ブラザーズの破綻に端を発するアメリカの深刻な金融危機が、一貫してブッシュ政権の経済政策を批判してきたオバマ氏に追い風となり、幅広い層の支持を獲得。オバマ氏は第44代アメリカ合衆国大統領として、来年1月20日に首都ワシントンで就任式に臨むこととなる。

一方で、自分が不可解に感じたのは、対抗馬であったマケイン候補陣営、というより共和党サイドの今回の選挙への姿勢である。自分の主観で恐縮なのだが、現職のブッシュ大統領が選挙応援に出向かないといった事例に象徴されるように「何が何でも絶対に勝つ!」というような入れ込みを感じなかったのだ。まぁ「支持率が低迷するブッシュ大統領に応援されても困る」という意見もあるだろうが(笑)、現職大統領の責務として、所属する共和党の勝利に尽力しても良いのではないか?

だがこんな可能性も考えられる。共和党としては、未曾有の金融危機に陥っているといっていい現在のアメリカの舵取りを下手に引き受けるならば、今回の選挙は、副大統領候補として推したサラ・ペイリン女史を4年後に「米国初の女性大統領」とするための“お披露目”と位置づけ民主党の若造に大統領を一旦任せるのも一つの方法だと思ったのではないか、と。

実際問題としてオバマ氏がアメリカ経済の再生に失敗するようなら、その責任はブッシュ大統領と共和党から、オバマ氏及び民主党へとスイッチすることになるだろう。オバマ氏が二期目も大統領に就任できるかどうかは、経済問題を上手く捌けるかにかかっているといえそうだ。

あまり政治向きなことを語って、このブログに政治的な色をつけたくないので、この話はこのぐらいにしたいが、最後にオバマ氏に一言申し上げたい。共和党が軍事戦略的見地などから日米関係を比較的重視する反動で、民主党は対日強硬政策を採ることが多い。しかし日本国内証券最大手の野村ホールディングスが経営破綻したリーマン・ブラザーズの欧州・中東部門を買収した件に象徴されるように、アメリカ経済の再生には日本と対立するのではなく、日本の協力を仰ぐ方が得策ですぞ…。


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オバマ氏勝利とブッシュ政権終焉を歓迎 各国メディア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081105-00000041-cnn-int
posted by 只今(橘カヲル) at 20:49| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(26) | 雑感:海外 | 更新情報をチェックする

2008年11月01日

ダイヤモンドを散りばめた頭蓋骨=芸術作品?


なんともインパクトのある写真である。これはプラチナで覆った人間の頭蓋骨に8,601個ものダイヤモンドを散りばめた、イギリスの現代芸術家による“芸術作品”なのだそうだ。作品タイトルは「神の愛のために(For the Love of God)」頭蓋骨は18世紀に実在した或る男性のもの、つまり本物を使用しているとのこと。

この作品は博物館で展示もされ、記事中の文章を借りれば「最も高価な現代芸術作品との呼び声が高い」そうだ。つまりは一般的に見て芸術作品としての評価が高いのだろう。しかし自分は、およそ芸術とは縁の無い不調法者ゆえか、織田信長公が浅井長政ら三名の頭蓋骨を箔濃(はくだみ:漆塗りに金粉を施すこと)にしたエピソードを思い出した。

浅井長政は、北近江(現在の滋賀県北部)を拠点とした戦国大名である。同家の領地を拡大するなど浅井氏の全盛期を築いた器量を信長は大いに認め、同盟を結んだだけではなく、自らの妹である、お市の方を嫁がせるほどだった。しかし長政は古くからの盟友である朝倉義景に対し信長が断りも無く攻め込んだことなどから、信長との同盟を破棄。その後は信長の敵に回り、長らく信長を苦しめた。

結局、長政率いる浅井家は信長に攻め滅ぼされた。信長は「自らが見込んだ男に裏切られた」という思いが強かったのか、長政の幼い長男(お市の方との子というのが定説なので、それに従えば信長にとっては甥にあたる)を磔(串刺しとの説もある)にしただけでは飽き足らず、討ち取った長政と彼の父、そして長政が己から離反するきっかけとなった義景の計3名の頭蓋骨を箔濃とし、それを眺めながら酒宴を楽しんだという(この頭蓋骨を杯にして酒を飲んだというエピソードもあるが、史実かどうかは不明)。

ところで、長政に嫁いだ妹と3人の姪は助かっている。彼女たちは信長の身近にいるのだから妹と姪達に気を使ってもよさそうなものだ。それなのに信長は長政の遺骸に対し上記のような凄惨な仕打ちをしたのだ。さすがに信長の家臣団の中にも

「これは…散っていった者への冒涜だ…」
(byアナベル・ガトー:機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY より)

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SD ARCHIVE 07 ガンダム試作2号機

と感じたのか、目をそむけた者達もいたらしい…。

と、長々書いてしまったが、この“芸術作品”とされる頭蓋骨に、自分は「悪趣味だなぁ」という感想を抱いた次第である。


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2008年10月25日

マケイン候補の「弱り目に祟り目」

現地時間の11月4日に迫った米国大統領選挙。だが以下の記事などを見ると、どうやら民主党候補のバラク・オバマ氏が選挙戦を有利に展開しているようだ。

米大統領選、オバマ氏のリードが12ポイントに拡大=世論調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081023-00000784-reu-int
NYタイムズもオバマ氏支持=有力紙の見解一致-米大統領選
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081024-00000047-jij-int
米大統領選、オバマ氏がマケイン氏を51%対41%でリード=世論調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081024-00000049-reu-int
マケイン氏報道、6割が否定的=メディアからも逆風-米
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081024-00000024-jij-int

「これでは、共和党候補であるジョン・マケイン氏の陣営は焦りを感じているはず…」と思われている方も多いことだろう。自分もその一人である。もちろん、当のマケイン陣営は一層それを感じているはずだ。

そんな最中、マケイン候補の選挙ボランティアの女性(20)が強盗に遭って現金を奪われたうえ「バラク(オバマ)の支持者になれ」などと脅されて暴行まで受けたという“事件”が起こった。

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米yahooニュースより

ご覧のように(写真内赤丸部分)、女性の右頬には強盗につけられたとされるバラクの頭文字「B」の鏡像文字ともとれるような型の引っかき傷まであったのだが…。


「オバマ支持者から暴行」と狂言=マケイン選対スタッフ-米
時事通信

実は顔の傷まで含めて、すべてが狂言だったというから驚きだ! しかし女の命である顔に傷をつけてまでマケイン氏に肩入れするとは…。

いや、まてよ。確か

「臓物(ハラワタ)をブチ撒けろ!」
(by津村斗貴子:武装錬金 より)

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エクセレントモデル 「武装錬金」 津村斗貴子

という漢らしい決め台詞(笑)で御馴染みの彼女は、自身が戦士であることの証として、消せるにもかかわらず敢えて顔に一文字の傷を残していたっけ。この女性も「なんとしてもマケインさんを大統領に!」という決意の証として自ら顔に傷を…つけたとは思えないなぁ。単なる浅知恵の産物にしか思えない。

少なくとも、選挙戦で劣勢に立たされているマケイン陣営にとっては“Things went from bad to worse”――弱り目に祟り目というところか。


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「オバマ支持者から暴行」と狂言=マケイン選対スタッフ-米
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081025-00000030-jij-int
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2008年10月06日

ドバイに建つ1000メートルの超高層ビル

時は1987年。日本では円高不況の打開策として政策金利(中央銀行が市中の金融機関に対して貸し出しを行う際に適用する基準金利)が引き下げられた。企業が設備投資などに掛ける資金調達コストを減らして景気を刺激するためだったのだが、これが株式や不動産市場に流れたことで株や不動産の価格が上昇した。俗に言うバブル景気の始まりである。

その当時、わが世の春を謳歌していた建設会社は競って超高層ビルの計画をぶち上げていたものだ。途方も無い費用と時間がかかるであろうその計画は、当時は大真面目だったのかもしれないが、バブル景気の崩壊と共に計画も消滅することとなった。旧約聖書に記されている『バベルの塔』の逸話に因み『バブルの塔』などと後々まで揶揄されることになる。

そして「歴史は繰り返される」の言葉どおり、原油価格の高騰――最近は値動きも大分落ち着いてきているが――に沸く中東、その中心国の一つであるアラブ首長国連邦(UAE)の一画を成すドバイ首長国の首都にて…

高さ1000m以上、ドバイに世界一の超高層ビル計画
読売新聞

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読売新聞より

高さ1000メートル以上の超高層ビルを建設する計画が発表されたそうだ。この超高層ビルは四つのタワーで構成され、地上200階以上となるというから、想像するのも難しいぐらいの規模だ。2020年にはこのビルを中心とする新市街を完成させる計画なのだとか。

このような超高層ビルに居住したり、オフィスを構えたりするのは、オイルマネーで巨万の富を得ているアラブの王族のような、選ばれた富裕層のみなのだろうなぁ。その一方で、この超高層ビルを地上から眺めながら

「俺達の子の涙には泥すら混じっている! なのに奴らの子は! なぜだ!同じ人間なのに!」
(by泥水を被り泣く赤子の父親:北斗の拳 より)

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「北斗の拳」25周年記念 DVD-BOX~TVシリーズHDリマスターエディション~ (初回限定版)

と怒りに身を振るわせる人もいるのかと想像し、複雑な気分になった。ただそれと同時に自分は、このビルの建設計画を見てアラブの王様たちの必死さも感じてしまった。それが複雑な気分を一層増幅させた。

おそらく世界の誰よりも、近未来の石油枯渇を恐れているのはアラブの王様たちだ。彼らは子や孫の世代には石油は枯れ果てることを誰よりも知っているし、また恐れている。そのとき、子や孫たちの生活を保障するために超高層ビルを建て、世界中の金持ちや企業を中東に留め、おカネを自国の領内で使ってもらい、国家と国民と自分たちの家族を潤わせるための『バベルの塔』計画に違いないのだから。

地上の赤子の涙には泥が混じっている。それでは『バベルの塔』の赤子の涙には何が混じるのだろうか。もし計画通りに居住者が集まらなければ、泥の代わりに綿埃が混じるのかもしれない。果たしてどちらが幸せなのか…。


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高さ1000m以上、ドバイに世界一の超高層ビル計画
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081006-00000010-yom-int
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2008年10月04日

ガラスに映る聖母マリアの姿

これは神の奇跡か、はたまた単なる偶然か…。まずはこちらの写真をご覧戴きたい。

081004_00.jpg
masslive.comより
Crowds again gather to pray before image in window(記事原文:英語)

病院の窓に聖母マリアが……
エキサイト世界びっくりニュース

米国はマサチューセッツ州・スプリングフィールドにある、とあるカトリック系の病院。その一枚の窓に、まるで聖母マリアが手を合わせているように見える文様が浮かび上がっているのが病院関係者によって発見された。病院の周りには300人ほどの信者が集まり、写真を撮ったり、祈りを捧げたり、また歓喜のあまり涙を流す人もいるそうだ。病院関係者も、この現象に謙虚な気持ちになっているとのこと。

さて、周期的にブーム(?)が訪れるものの一つに心霊写真がある。ご存知の通り霊や神仏が写っているとされる写真のことで、TV番組やオカルト雑誌や特集が組まれたり、霊能者を名乗る皆様による実(まこと)しやかな分析がされたりする。皆様も一度ならずご覧になったことがあるのではないか。

だが大抵の心霊写真は、科学的に説明がつくものだ。例を挙げると以下のとおり。

・多重露出
・シャッタースピードを遅くして撮影した
・フィルムが感光してしまった
・被写体の後ろに隠れてしまった人物の顔や手が写っている
・撮影中に被写体が動いたため体の一部が消えたように写った
・画像加工ソフトによる細工

また岩や茂みや雲や木の幹の模様などを丹念に観察すれば、どこかしら人の顔のように見える部分があるもので、これも心霊写真の正体の一つと言えるだろう。夢の無い話をすれば、冒頭で紹介した写真も「光線の加減で偶然マリア様の姿のように見えるだけ」というのが真相かもしれない。

とはいえ現在のアメリカは、昨年起こったサブプライムローン(住宅ローンの審査には通らないような信用度の低い人向けのローン)の焦げ付き問題や、また最近では大手証券会社リーマンブラザーズの破綻などで未曾有卯の金融不安に陥っている。人一倍労働に勤しんでも報われない人たちがいる一方で、富裕層は確実に存在し、貧富の差は縮まるどころか拡大すらしている。

「何故、この世界は歪んでいる? 神のせいか?人のせいか?」
(by刹那・F・セイエイ:機動戦士ガンダム00 より)

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00リージョン#2301 ガンダムエクシア

と煩悶する人々にとって少しでも希望の光となるのなら、ガラス中のマリア様も頭ごなしに否定する必要は無いのかもしれない。


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2008年10月02日

落し物を正直に届けるって…珍しい?

無職のドイツ人、大金と宝飾品を拾い届け出る
ロイター

ドイツに住む或る男性が、現金16,000ユーロ(約240万円)や宝飾品の入った茶封筒を拾ったものの、正直に警察に届けたとのこと。この男性は現在無職。体が不自由な息子さんがいるそうで、家計は国から支給される月額600ユーロ(約90,000円)の失業手当でまかなっていたそうだから、お世辞にも生活は楽ではなかっただろう。しかし男性は「(拾った)現金などは天から自分への贈り物のようなものだったかもしれないし、暖房代にも役立てることができただろう。だが私の良心が自制した」として、正直に届けたそうだ。

日本人の感覚からすれば「なんということは無い話」だと思うかもしれないが、ロイターがわざわざ記事にして全世界へ発信しているのだから、高価な取得物を正直に警察に届けるという行為は、おそらく世界的にみれば極めて珍しい行動なのかも。もしかすると大抵の国では

「もしさあ……ここにカバンが落ちてて、中に1千万円入ってたとしたら、君…とどける?」

「フフフ、まさかあ~~、もらっちゃいますね……!」

「ハハハ!!正直だね……。でもさあ…もしおれが私服警官で、それを見ちゃってたら?」

「おまわりのあんたに半分握らせて…目をつぶってもらう……かな。」

「アーーーハハハハハハーーーッ!!」
(byブローノ・ブチャラティジョルノ・ジョバーナ:ジョジョの奇妙な冒険第五部 より)

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ジョジョの奇妙な冒険 (47) (ジャンプ・コミックス)

という考え方のほうが普通なのかもしれない。エスニック(民族)ジョークでは、ドイツ人は権威主義者だったりクソ真面目だったりするのが一般的だが、図らずもそれを実証したともいえそうだ。

しかしドイツ人が全て権威主義者でもなければクソ真面目でもあるまい。日本では先日、軽度の精神疾患を持つ息子を母親が殺害するという痛ましい事件がおきたばかりだ。体の不自由な息子さんを持ち、失業中で安定した収入も無い状況であれば、誘惑に負けてしまっても不思議ではなかったところ、毅然とした態度をとったこの男性に、敬意を表したい。そして「今は艱難辛苦の時かもしれませんが、必ず報われるときが来ます。貴方のような正しい心の持ち主を、心ある人は捨てておくはずがありません」と伝えたい。


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2008年09月18日

飢餓と貧困から世界を救うため、世界レベルでの“明治維新”を

自分が子供のころから、提言され続けている問題。しかし、未だに抜本的な解決策が見出せない問題。それが世界各地で飢餓に苦しむ人々の救済である。


このような写真を見ると、飢餓に苦しむ彼らの口から

「お前……泥を食ったことがあるか? 泥だよ、俺は何度も食ったぜ。食い物が手に入らなかった時にな。俺の口の中には、まだ泥の味が残っている…」
(by浅倉威=仮面ライダー王蛇:仮面ライダー龍騎より)

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装着変身 仮面ライダー王蛇

といったような言葉が聞こえてくるようで、胸が痛む。

飢餓の原因は戦争、貧困を始めとして様々あるが、昨今の情勢変化により、食料価格の高騰もその一つとなってしまっている。

国連食糧農業機関(FAO)によると、食糧価格の高騰により、世界各地で深刻な飢餓に苦しんでいる人の数が8億5000万人から9億2500万人に増加したそうだ。原因として(最近は下降線にあるけれども)原油価格の高騰が挙げられているが、例えばBRICsのような新興国で食肉の消費が増大しているのも一因なのだそうだ。

食肉の消費が増大すれば食肉の元となる牛・豚・鶏などの飼育量を増やさねばならず、これらのエサとして穀物の消費量が増大し、結果として穀物価格を押し上げているという。

一説によれば、1キロの食肉を得るために必要な穀物飼料は以下のとおり。

鶏肉1キロ=穀物飼料4キロ
豚肉1キロ=穀物飼料7キロ
牛肉1キロ=穀物飼料11キロ

さらにバイオ燃料の利用拡大も食料価格の上昇に寄与しているというから皮肉なことだ。近い将来に枯渇するであろう化石燃料の代わりとしてトウモロコシなどを原料とするバイオマスエタノールといった新燃料が開発されており、将来が嘱望されている。しかしバイオ燃料は植物を原料としている故に、需要が2倍になったからといって生産量も即座に2倍にするのは作付面積などの問題から難しい。それが原料となる穀物の価格上昇に繋がってしまっている。

そして相変わらず戦争、紛争、貧困、政治的・宗教的・民族的対立といった要因も飢餓を生み出している。FAOのディウフ事務局長は「食糧生産を倍増させ飢餓をなくすためには、年間300億ドル(約3兆1500億円)の投資が必要だ」とし、この投資額は、各国が軍事費や農業に支出する金額に比べると「ささやかなものだ」と述べたとのことだ。

しかし皆さんもご存知のとおり、世界とは複雑怪奇に絡み合った糸のようなものになってしまっている。飢えも貧困も無い世界が良いことは皆が知っているし、一刻も早くそんな世界が訪れることを大多数の人が望んでいる。しかし短期での実現は困難な情勢だ。

それでは、飢えや貧困の無い世界の実現は不可能なのだろうか? そんなことは無いはずだ。日本の歴史を振り返ってみれば、その昔は山口県(長州)と鹿児島県(薩摩)が連合を組んで東京都(江戸)に攻め入るようなことが現実に起こっていた。21世紀の現在では笑い話にしかならないようなことだが、つい百数十年前まではそれが当たり前の世の中だったのだ。

だが1853年の黒船来航から1868年の明治新政府設立までは僅か15年。たった15年で驚天動地の大改革“明治維新”が成し遂げられた。前例がある以上、それが世界レベルの改革であっても不可能ではないはずだ…と信じたい。


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2008年09月16日

サッカー場で乱闘騒ぎが発生。原因は呪文!?

夜中、たまたま目が覚めたのでサイトチェックをしていたらこんな記事を見つけた。夜も更けているので軽めに…。

コンゴ、サッカー場で11人死亡 呪文めぐり乱闘
47NEWS

アフリカ大陸中央部に位置するコンゴ民主共和国。人によっては旧国名であるザイール共和国の方が馴染み深いかもしれない。そのコンゴ東部で地元チーム同士によるサッカーの試合で乱闘が起こり、警察官が駆けつけた。興奮した群集が投石で応戦したため警察は催涙ガスで応酬。結果11人もの人間が亡くなり、負傷者も複数でる大惨事となったそうだ。

驚きなのは、乱闘騒ぎのキッカケである。記事によれば「劣勢だったチームのゴールキーパーが試合の流れを変えるため、前に出てきて呪文を唱えた」ためだという。俄かには信じがたい話だが、コンゴには今も呪術信仰が残っているのだとのこと。

まぁそれもあるのかもしれないが、サッカー場での試合観戦中という特殊条件下だったため、一般に言う群集心理も影響したのではないか。人が一様に高揚感を得ると、衝動的になって興奮性が高まり、判断力や理性的思考が低下して他人に安易に同調しやすくなる。日本でもオイルショックの時にトイレットペーパーの買い付け騒ぎが発生している。

よく考えてみれば、原油価格とトイレットペーパーの価格はダイレクトにリンクしないと分かるはずである。しかし人々が行列を成してトイレットペーパーを買う光景をマスコミが大きく報道したため各地で流言蜚語が飛び交い、そして実際にトイレットペーパー欲しさにスーパーなどに押しかけた大勢の人たちを目の当たりにし、更に自らがその一員となって冷静な判断力を失い、収拾がつかないほどに騒ぎが大きくなったのだ。

こうなってくると、誰か一人が

「落ち着けバカモノが!こういうときこそ落ち着け。いいな、ミシェル」
(byクラン・クラン:マクロスF より)

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エクセレントモデル マクロスF<フロンティア> クラン・クラン(マイクローンVer.)

などといっても聞く耳を持たないから厄介だ。対処法としては、とにかく巻き込まれないようにするしかない。

もっとも今回の記事に関していえば、それに加えて呪術信仰という迷信を取り除くことも必要であろうが。


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ラベル:コンゴ
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2008年09月13日

デキ婚全盛の世の中だからこそ

「なんでも1500年前のインドの「カーマスートラ」という本には 48以上もの「仕方」が載ってるそうだ」
(byメローネ:ジョジョの奇妙な冒険第五部 より)

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ジョジョの奇妙な冒険 (54) (ジャンプ・コミックス)

が、この世に男と女がいる限り、夜の営みは悩みの尽きない永遠のテーマといえる。何しろテーマがテーマだけに、大っぴらに他人に相談できるものではない。

よってこのような手引書は、1500年前も現在も一定の需要がある。おそらくこの本、程なく日本語版も発売されるのではないか? 各種マスコミが面白おかしく特集を組む光景が目に浮かぶ。まぁ特集を組むことは自由だが、同時に避妊に関する知識を高める努力もしていただきたいものだ。

ここに興味深いデータがある。厚生労働省が発表している『出生に関する統計の概況』である。

平成17年度「出生に関する統計」の概況(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/syussyo05/index.html

この中に『父母の結婚期間からみた出生に関する分析』(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/syussyo05/syussyo3.html)という項目があり、そこには以下のような記載がある(枠内引用)。
昭和60年以降では6か月と10か月に山がみられる。ただし、形状は変化してきており、昭和60年は10か月が最高なのに対し、平成7年は同じ割合になり、平成16年には6か月が最高となっている。
要するに、以前は結婚してから10ヶ月後に子供が生まれるケースが一般的だったが、現在では6ヶ月後に生まれるケースが一番多いという分析結果。妊娠から出産までの期間は平均して受精後266日――約9ヶ月弱だから明らかに計算が合わない。現在では“できちゃった結婚”が一番多いのである。

最近ではデキ婚などという略語も生まれ、昔は恥とされていた妊娠発覚後の結婚はすっかり市民権を得た感じもある。しかし同棲中は良好だった二人の仲が、結婚して籍を入れた途端に歯車が噛み合わなくなって早々に離婚してしまった、などという話も良く聞く。そんな時に既に子供がいると、その子が親の都合に運命を翻弄される被害者になってしまう…。

それなら結婚後にコウノトリさんが赤ちゃんを運んくるという正規の流れの方がずっといい。


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2008年09月04日

警察官が賄賂を断った?大いに結構!

さすがにそんな賄賂じゃ警官は買収できないよ……
excite世界びっくりニュース

アメリカ・アイオワ州での出来事である。8月31日の早朝、ヘッドライトもつけずに運転していた車が、警察官に呼び止められた。ドライバーの男性は飲酒運転をしていた。よって男性はパトカーで連行されることとなったのだが、男は事態を軽く見ていたのか警官にある申し出をしたそうだ。曰く「家に帰してくれれば、サンドイッチをおごるよ?」と。もちろん、警官はこの申し出を断ったとのことだ。

こうした話が出ると「人身事故に繋がったわけじゃないのに、酷い警官だ。そんなに点数が欲しいのか? サンドイッチで手を打って見逃してあげればいいじゃんか」とでもいう意見を言う人がいる。またそうした意見をいう人は、往々にして「警察官なんてオレたちの税金で食わせてもらっているくせに」といった発言をして憚らない。

しかしちょっと待って欲しい。まず警察官は決して我々が税金で直接雇っているわけではなく、国家や地方自治体などが雇用主であるサラリーマンであり、労働の対価として報酬を得ている。その点では我々と変わりない。だから警察官を始めとする公務員に対し「我々はお前のような人間のために税金を払っているのではない」と罵倒したり、ましてや悦に入るのは間違いである。

そして警察官の職務は個人の生命・身体及び財産の保護や犯罪の予防などであり、決して「軽犯罪を見逃して便宜を計ること」ではない。しかも職務内容から考えて生命危険度の高い職種であるにも関わらず、それに見合うほどの収入を得ているかといえば決してそうではない。そう考えれば

「『なぜ悪い?』 こんなクソどもからカネを受け取るのが、なぜ悪い? この街は全て丸く治まっている……! こいつらは、保釈金を払って出てくるだけだ…… カネを払うのが『オレへ』か『裁判所と弁護士へ』かの違いだけだ……!! オレが命がけでこの街を守っている事には、かわりないんだからな!!」
(byレオーネ・アバッキオ:ジョジョの奇妙な冒険第五部 より)

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ジョジョの奇妙な冒険 (52) (ジャンプ・コミックス)

といった“悪魔の囁き”に負けない警察官がいるという事実は、むしろ有りがたいことではないだろうか。このような警察官がいるお陰で、我々は安心して街を歩けるのだ。

それとも、賄賂の誘惑に負けず職務を忠実に遂行する警察官を煙たがったり貶めたりする人間は、何か後ろめたいことでもあるのだろうか? 「警察官の横暴を許すな」的なセリフをいう前に、少し考えてみるべきではないだろうか。

もちろん権力を盾に不条理な脅しをかけてくる警察官は問題があるが、それはまた別の話である…。


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2008年09月02日

ラトビアでの“鳥人間コンテスト”に見る、心の余裕とは

ラトビアで自作飛行機コンテスト、次々と川に飛び込む
ロイター

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ロイターより

バルト海に面したヨーロッパの小国ラトビア。その首都リガで自作飛行機で空を飛ぶコンテストが行われたとのこと。さしずめ『鳥人間コンテスト選手権大会』のラトビア版といったところか。しかし洋の東西を問わずこうした大会があるということは、これだけ航空技術が発達した現在においてもなお「空を飛びたい」との欲求が人間にある証明といえるだろう。

人間の欲求には、いくつかの階層があるという。アメリカの心理学者アブラハム・マズローが提唱した理論である。

(1)生理的欲求=食欲など、生命維持のための最低限の欲求
(2)安全の欲求=不安や恐怖から逃れたい
(3)愛と所属の欲求=友達や恋人など、人との繋がりが欲しい
(4)承認と尊敬の欲求=認められたい、尊敬されたい
(5)自己実現欲求=自分の人生をもっと豊かにしたい

掻い摘んで言えば、人はまず最低限の生命活動の保障を求め、次に我が身の安全が確保されたら集団を作ろうとし、その集団の中で自己の優越性が確保されたら、初めて自己実現に目を向ける余裕が生まれるということだ。

さて「自力で空を飛びたい」という欲求は、この中のどれにあたるのだろうか。(4)と考えられなくもないが、(4)の欲求は「出世したい」とか「一番になりたい」とかいったように、もっと直接的かつ他人と明確に比較するような形で出てくると思われるので、やはり(5)と考えるのが自然のような気がする。

そして、こうした欲求が出てくるのは(1)~(4)の欲求が既に――程度の差こそあれ――満たされているからに他ならない。食うや食わずやの状態の人間では、なかなかそんな心の余裕は出てこないだろう。また社会そのものについても同様で、国家が財政破綻しているような状態では人の心に「空を飛びたい」なんて余裕が生まれるとは考えにくい。

そう考えていけば「空を飛びたい」という欲求を持てるということは幸せであり、そんな欲求を満たせるようなコンテストを開催できる国は恵まれた国なのである。翻って自分を省みると、お世辞にも自己実現欲求の段階に到っているとは言いがたい。早く(1)~(4)の欲求が満たされる状態になりたいなぁ…。そうすれば

「飛ばねえ豚は、ただの豚だ」
(byポルコ・ロッソ:紅の豚 より)

紅の豚
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なんてセリフと共に、人力飛行機を駆って大空に飛び出して自己実現を…いや、やらないだろうな。高いところ苦手だし(笑)。


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2008年08月28日

最悪の結末…アフガニスタンでの日本人誘拐事件について

残念ながら事態は最悪の結末を迎えてしまった。



アフガニスタン東部で、日本の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」に所属する農業専門家の伊藤和也さん(31)が誘拐された事件で、発生から数時間後に誘拐現場近くで発見された日本人男性と見られる遺体が伊藤さん本人であることが確認された。

「アフガニスタンを本来あるべき緑豊かな国に、戻すことをお手伝いしたい」との想いを胸にアフガニスタンへと渡った伊藤さんであったが、残念ながら志半ばにして凶弾に斃れることとなってしまった。さぞ無念であったことだろう。僭越ながら自分もご冥福を祈らせていただきたい。

さて伊藤さんを不帰の客としてしまった憎むべき犯人として捜査当局に身柄を拘束されたのは、アフガニスタンの旧支配勢力であり、現在は反政府武装勢力であるタリバンと協力関係にある或る武装グループに所属している者達だとのこと。

【アフガン邦人男性拉致】「外国人追い出すため」 拉致犯はタリバン系組織
産経新聞

その理由は「アフガニスタンの治安悪化を印象付けて、外国人を追い出したかった」からだというから怒りがこみ上げてくる。

日本でも、僅か200年ほど昔のことであるが「外国人を実力行使で排除しよう」とする攘夷(じょうい)論が盛んになった。これは徳川政権下による鎖国体制により永らく続いた泰平の世が、欧米列強のアジア進出=植民地化により壊されることを嫌う勢力によって説かれたものだ。

しかし攘夷論は欧米列強との国力(武力)差という厳然たる事実の前に下火となり、やがて国を守るためには諸外国と積極的に交わって外国の文明文化を学ばなくてはならないとする開国論が主流となっていったのだった。

こうした武装勢力組織の人間たちも、少しはこうした過去の歴史から学ぶべきだ。外貨を稼げる産業といえば麻薬の原料となる芥子の実の栽培ぐらいだという祖国の現状と将来を憂う気持ちが本当にあるならば“余所者”に頭を下げる屈辱など物の数ではないはずだ。もし余所者の手を借りずに祖国を豊かにするプランがあるというのなら、武力による脅しなどではなく、民主的な方法で広く一般国民の支持を仰ぐべきである。

そうしたプランもないまま自らの行いを絶対的な『正義』と信じて闇雲に武力で脅しをかけ、彼のようにアフガニスタンの国民に近代農業のイロハを教えてくれるような貴重な人材を手にかけてしまうような輩は、

「おまえは……自分が『悪』だと気づいていない…もっともドス黒い『悪』だ…」
(byウェザー・リポート:ジョジョの奇妙な冒険第六部 より)

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ストーンオーシャン―ジョジョの奇妙な冒険 Part6 (16) (ジャンプ・コミックス)

といえる。アフガニスタンにとってもっとも憎むべき敵、排斥されるべき存在である。

こうした武装勢力がいくら武力で脅そうとも、彼の志を継ぐものが続々とアフガニスタンにやってくるだろう。その現実に『悪』が敗れ去る時が近い将来訪れると信じたい。


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2008年08月21日

やはりそんなオチ!?ビッグフット発見騒動の顛末

皆様は『ビッグフット』という存在をご存知だろうか。北米はロッキー山脈一帯に生息するといわれている、巨大な類人猿(のような生き物)で、世界的に有名な未確認動物(UMA)である。日本でも忘れたころにツチノコの目撃談が出てきたりするように、UMA発見の報はしばしば世間を騒がせる。

そして先週末、米国で「ビッグフットの死体発見!」とのニュースが駆け巡った。ある二人の人物がハイキング中に氷漬けとなったビッグフットの死体を発見し、ビッグフットを探索している団体に通報。団体は二人に報酬を支払ってそれを買い取り、意気揚々とビッグフット発見!の記者会見を行った。ところが…。


同団体の関係者が、氷が溶けて露出したビッグフットの足が不自然なものに見えたので触ってみたところ、ゴム製であることが判明したという。つまり、このビッグフットの死体は偽者だったのだ! 同団体と報道陣は、目下“発見者”の二人を追っているという。

まぁ、一言で片付ければビッグフット発見という夢を見る人たちを相手取った詐欺事件である。とはいえゴム製のオモチャを氷漬けにしたような安直な仕掛けで本気で騙そうとしたというなら相当杜撰な計画である。その場で氷を溶かされてチェックされたら「ジョークだ」といって笑って誤魔化すつもりだったのだろうか? それとも最初はジョークだったつもりが、相手が思いのほか簡単に騙されてしまったので逆に引っ込みがつかなくなったのだろうか? いずれにしても、早く公の場に出てきて事情を説明すべきであろう。

また騙されたほうも、その場で氷を溶かしてチェックしようなどとは考えつかなかったのだろうか? ちょっと情けない。騙すほうが相当上手く丸め込んだのかもしれないが、仮にもビッグフット捜索団体を名乗るからにはそれぐらいの裏を取るべきだろう。たとえ悲願であったビッグフット発見の報に舞い上がってしまったとしても、だ。

とまぁ団体関係者には少しキツイことを申し上げたが、今回の一件は「ビッグフットはいない」ことの証明とはならない。21世紀となって人類は世界中を制覇し尽くしたかに思えるが、それでも「新種の生物が発見された」との報はなくならない。無論研究の結果として再分類が必要となったから新種と認定された種も含まれているが、これまで研究者たちに存在を知られていなかった未発見の新種も、ごく稀にではあるが存在する。今後、本物のビッグフットが発見される可能性が無いとはいえない。

しかし自分は、ビッグフットのようなUMAは、

「ウー、ウーよぉ!」
(by雪ん子:ウルトラマン より)

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怪獣56 ウー

という少女の末期の呼び声と共に、まるで幻であったかのようにその姿を消した怪獣ウーのようなファンタジーな存在であると思っている。いや、ファンタジーな存在であり続けた方が、UMAたちにとって幸せであるはずだと思う。下手に人間と接触したばかりに絶滅させられた動植物は枚挙に暇がないのだから…。


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2008年08月19日

死産宣告された赤ちゃんが生きていた!

イスラエルで死産宣告された赤ちゃん、冷却室から生還
ロイター

参考:原文の記事
Baby pronounced dead lives after hours in cooler
REUTERS

イスラエルの病院で、体重が600グラムしかない女の赤ちゃんが生まれた。新生児の平均体重は3,000グラム前後。2,500グラム未満だと低出生体重児、いわゆる未熟児といわれるから、いかに小さいかわかるだろう。

せっかくこの世に生を受けた新しい命であったが、残念ながら医師によって死産と診断され、遺体は院内の冷却室――不勉強で申し訳ないのだが、俗に言う霊安室とは異なる施設なのだろうか?――に安置された。学生時代、英語が赤点だった自分がやっとの思いで読んだ原文の記事を見ると、どうやら母親が内出血したために、妊娠23週の時点で早産させるを得なかったようである。

そして数時間の後、彼女の両親が彼女を埋葬するために“遺体”を引き取ったのだが、実は、彼女は生きていたのだ! 「赤ちゃんを包んでいたものをほどくと、動いているのを感じた。最初は信じられなかった。赤ちゃんは私の母の手をつかみ始め、口を開けているのも見えた」――と、彼女の母親は、そのときの様子をこのように述べている。ご両親はまず驚愕し、そして天から授かった新しい命が一命を取り留めていたことに驚喜したに違いない。自分からも祝福の言葉を述べたい。

ところで、今回の出来事について病院関係者は「これをどう説明すればいいか分からず、医療の世界で説明がつかないとき、われわれはそれを奇跡と呼ぶ。これはおそらくそういうことだ」とのコメントを寄せている。

無論、本当に死産だった赤ちゃんが奇跡的に息を吹き返した可能性もあるが、原文には、冷却室の低温が赤ちゃんの新陳代謝を減速させて生き残るのを助けたのではないか、との説も紹介されており、そもそも死産との判断が単なる誤診である可能性もある。

真相追求はさて置くとして、本来なら幽世(かくりよ)に旅立つはずだった命が顕世(うつしよ)に留まった。その意味では確かに奇跡は起きたのだ。しかし生存確認後、新生児集中治療室に運ばれた赤ちゃんに対し、医師らは「この後どのぐらい生きられるかは分からない」としている。

このさい誤診疑惑は不問に付すので、医師の皆様には、ぜひこの命を救って欲しいと切に願う。奇跡が起きたのを目の当たりにした皆様が次に成すべきことは、奇跡を起こしてみせることだと思うから。なぜなら

「奇跡ってのは、起こしてこそ初めて価値が出るものよ」
(by葛城ミサト:新世紀エヴァンゲリオン より)

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エヴァンゲリヲン 新劇場版 葛城ミサト (1/6スケールPVC塗装済み完成品)

だからである。天が奇跡を起こしたのなら、今度は人間が奇跡を起こす番だ…。


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ラベル:イスラエル
posted by 只今(橘カヲル) at 22:27| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑感:海外 | 更新情報をチェックする