その地の利を生かして貿易で繁栄。一時は共和国を樹立するまでに発展した。イタリアの一都市となった現在でも、世界有数の観光都市として名を馳せている。
さて、自分の良く知っている人が、このたび旅行でヴェネチアに向かった。その方が国際電話で伝えてきた現在のヴェネチアの状況は…。
「水浸しだよ!」だった!
もともとヴェネチアは地盤沈下などを要因とする水害に長年悩まされており、高潮により街中が冠水することも珍しくないのだが、今月の1日から2日にかけてヴェネチアを襲った高潮――イタリア語で「Acqua Alta」(アクア・アルタ:「高い水」の意)という――は強烈で、なんと水深は1.5メートルに達したという。
『水の都』ヴェネチアは、その異名どおり水浸し…いや、それどころか水没してしまったのだ。前述したとおりヴェネチアは水害に長年悩まされており、1メートルクラスの水没であれば20年に一度の頻度で起きるという。しかし1.5メートルとなると200年に一度だとのこと。こんなときにヴェネチアに旅行へ行ってしまった自分の知り合いの方は、運が良いのか悪いのか…。
しかし、このニュースで一番驚いたのは、現地の人たちの対応だ。いくら慣れているとはいえ1.5メートルも冠水したら、日本人なら
「おわーっ わたしはハンマーなんじゃ」※
(byキン肉スグル:キン肉マン より)

ビッグソフビ キン肉マン KNシャツVer. (アニメ版)
と狼狽しても不思議ではないのに、
イタリア:水の都、水浸し 記録的な高潮で
(毎日新聞)

毎日新聞より
ウェイクボードに興じる人まで出現したのだから恐れ入る! 陽気で大らかで何でも笑って済ませてしまうという、我々が一般的に持っているイタリア人へのステレオタイプなイメージが全く間違っていないことが証明されたといえるのではないか。
彼らを見ていると、物事を悲観的に考える傾向のある日本人は、少しイタリア人を見習ってもいいのかもしれない。無論、見習いすぎでも困り者だが(笑)。
※日本で泳げない人を表す比喩“カナヅチ”のキン肉星における表現(なのか? 笑)。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

<イタリア>水の都、水浸し 記録的な高潮で
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