(読売新聞)
米国の反捕鯨団体『シー・シェパード』所属の抗議船「スティーブ・アーウィン号」の船籍国であるオランダで、抗議船の船籍剥奪を目的とする船籍法改正案が来週にも国会に提出される運びになったと記事は伝えている。日本の調査捕鯨を妨害する同団体の過激な抗議活動に歯止めをかけたいとする日本政府の意向に、オランダ政府が応えたものだとのこと。
ヨーロッパの北西部に位置するオランダは、ライン川下流の低湿地帯に位置するため、国土の25%は海抜ゼロメートル地帯となっている。オランダの歴史は、洪水と戦う歴史でもあった。しかし洪水――つまり自然災害を100%完璧に防ぐのは不可能と言ってよい。そのため、いつしかオランダ人は「リスクを100%排除するよりも、それを或る程度割り切って生活する」ことに重点を置くようになったのだ…と、昔なにかのテレビ番組で見たうろ覚えの記憶がある。
オランダが大麻の所持と使用を(制約付きだが)お目こぼししていたりするのも、安楽死を合法化していたりするのも、同性婚を認めていたりするのも、管理売春がOKだったりするのも、
「なめやがって!食らえ!ネーデルタイフーン!!」
(byルドガー・バーホーベン:機動武闘伝Gガンダム より)

機動武闘伝 Gガンダム DVD BOX 2
という搭乗者の威勢よいセリフと共に、胸部に装備された風車状の巨大な4枚の羽根(!)を高速回転させて必殺技を放つだけでなく、風車小屋への変形機能を持ち(!!)、あまつさえ風車小屋形態で飛行までしてしまう(!!!)、あらゆる意味で常軌を逸したデザインと性能を誇るネーデルガンダムという凄いモビルファイターを国の威信をかけた武闘大会ガンダムファイトの自国代表としてしまうのも、その割り切りというか、許容の精神がなせる業なのだろう。
しかし、さすがのオランダも環境保護活動を隠れ蓑にしたテロリストとの非難も多いシー・シェパードの存在を割り切れるほど心広くはなかったということか。船籍の無い船とは所属不明の船ということで、いわゆる不審船・海賊船の類となり、相応の扱いを受けてもおかしくなくなる。
さて、シー・シェパードはどうする? ネーデルガンダムに倣って、時期が来るまで自慢の抗議船を風車に偽装(笑)しておく?
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

捕鯨妨害なら船籍剥奪、オランダが法改正へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091210-00000767-yom-int