「『何くわぬ顔してとぼける…』 泥棒猫ってみんなそんな態度をとるのよねェー あたしにはわかるのよ…! だってあなたから泥棒猫のにおいがプンプンにおって来ますもの!」
(by.山岸由花子:ジョジョの奇妙な冒険第四部 より)

ジョジョの奇妙な冒険 32 (ジャンプ・コミックス)
といったように、他の女性の夫や恋人、あるいは想い人などを横取りしようとする女性への侮蔑の言葉として用いられる。
とはいえ、あまりにも使い古された表現だけに、近年では現実世界で見聞きすることは稀だと思っていたのだが……。

産経新聞より
アメリカ・カリフォルニア州サンマテオの閑静な住宅街で、約3年間に渡り、ぬいぐるみ、タオル、手袋、水着、靴、靴下といった様々な物を盗み続けていた連続窃盗犯の正体が判明し、話題となっている。暗視カメラの映像で突き止められたその姿は、なんと或る1匹の飼い猫だったのだ。
「泥棒猫」の名前はダスティ。夜な夜なコッソリと家を抜け出し、ご近所で“窃盗”を働いていた。3年間の戦利品は計600点以上に上るとのこと。
猫は時折、飼い主に対して虫やトカゲのような獲物を持ってくることがあるが、ダスティの行動は、その変形バージョンであろうか? いや、猫が飼い主に獲物を持ってくるのかについては、獲物のおすそ分け説や、狩りの仕方を教えようとしてる説などがあるが、いずれも獲物を飼い主に見せびらかす(?)のが普通だから、ダスティの場合とは異なるのではないだろうか?
それとも、もっと単純に獲物を安全な自分のテリトリーまで運んできただけだろうか? 猫は早食いや丸呑みが得意ではないので、獲物を咥えて落ち着ける場所まで移動してから食べる習性があるので、こちらの仮説のほうが納得できそうだ。
いずれにしても、人間にとって身近な愛玩動物である猫も、元を正せば狩猟動物ということ。彼らとしえては狩りをしているだけなのだから「泥棒猫」と呼ばれるのは心外かもしれない。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
