2014年04月13日

中野『クロシェットカフェ』さんのハーブティーとワッフルに心和み胸躍るの事

週末の或る日、寝床から目を覚ましたものの、昨日の暴飲暴食が祟ったのか胃袋は重いまま。「でも軽食程度ならいけるな……」と思い、

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クロシェットカフェカフェ / 中野駅新井薬師前駅

JR中野駅北口から中野通りを北上すること徒歩数分、中野サンクォーレタワーの一階に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)喫茶店『クロシェットカフェ』さんへと向かった。

なお中野サンクォーレタワーと言われてもピンとこないかもしれないが、中野サンプラザの奥にある、低階層に『あおい書店』や『東急ストア』などが入って、高層階は賃貸マンションになっているビルのことだ。

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店内の様子

『クロシェットカフェ』さんは、あおい書店の奥に位置している。少々見つけにくい場所にあるのだが、それ故に都会の喧騒を忘れさせてくれる隠れ家的な静けさに満たさている。ちなみにクロシェット(Clochette)とはフランス語で「鈴」とか「小さな鐘」の意味。

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リフレッシュティー(700円:税込み)

同店はコーヒーや紅茶がアイス・ホット共に数多く取り揃えられているが、なんといってもオリジナルブレンドハーブティーの充実が目を引く。ポットとカップがあるが、今回は折角なのでポットで注文。

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ポットに入っている生ハーブはローズマリー・ペパーミント・スペアミント・レモンバーム・レモングラス。エキスを煮出すために固形燃料で下から温めている。メニューによれば効能は「食後のお口直しや胃をスッキリさせ気分をリラックスさせます。また花粉症予防や二日酔いにも効果があります」とのこと。

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こちらは、お好みで甘みを足すための蜂蜜。写真左の砂時計の砂が全て落ちたらハーブティーの煮出し完了の合図。

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ただし砂が落ちて直ぐに注ぐと(個人的な感想だが)少し薄いので、更に少し時間を置いてから注いたほうが良いと思う。ポットで煮出しているうちからハーブの爽やかな香りが鼻孔を擽(くすぐ)り、口に入れれば口中にもハーブの香りと味が広がってゆく。せわしない日常生活で傷ついた心が和む美味しさである。なおポットからはカップ3杯分ぐらいのハーブティーが注げる。

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ブルーベリーワッフル(780円:税込み)

さて、こちらは同店もうひとつのオススメであるワッフル。

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今回は写真映えも考慮し鮮やかな色合いのブルーベリーワッフルをチョイス。

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ワッフルは生地から手作りされて店内で注文ごとに焼き上げてから運ばれて来るので、表面はカリッと、内部はフンワリ。温かいワッフルに冷たいアイスやフルーツやブルーベリーソースを絡めて食べると不思議な調和で、胸躍る美味しさである。皆様もお試しあれ。





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2014年01月02日

出雲大社前『おくに茶や』さんで苦労が報われるの事

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一畑電車5000系(元京王電鉄5000系)

元日の早朝、ホテルで目を覚ました私は朝食もそこそこに、初詣に向かうべく島根県東部を走る私鉄「バタデン」こと一畑電車に乗り込んだ。行き先はもちろん出雲大社。移動手段として鉄道を選んだのは、私が“乗り鉄”の要素を持っていることもあるが(苦笑)、聞き込みをした観光協会の方に「(出雲大社に初詣にいくなら)車は(道が)込むので電車のほうがいい」というアドバイスを受けたからである。

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一畑電車大社線・出雲大社前駅

翠色の蒲鉾状の屋根が異彩を放つ、ノスタルジックな造りの終着駅・出雲大社前駅で下車し、「神門(しんもん)通り」と名づけられた出雲大社門前のメインストリートを北上する。白い石畳が敷かれた、すがすがしい通りの左右には土産物店や食事処が立ち並ぶが、さすがに早朝のためか、営業を始めている店は少ない。

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出雲大社・勢溜

そして駅から10分ほど歩くと、出雲大社の正面玄関にあたる勢溜(せいだまり)が見えてくる。

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ここから、全国的にも珍しい下り坂の参道を進むと

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出雲大社・拝殿

出雲大社のお社に到着。元日という一年で一度の特別な日に訪れることができた幸運と縁(えにし)に感謝しつつ、ご祈願をさせていただいた。

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出雲大社・本殿

ご祈願終了後、遷宮で修繕されたご本殿など、境内のあちこちを見て回っていたら、時計の針は既に11時近くになっていた。「時の経つのを忘れる」とはこのことか……と感心したら小腹が空いてきたので、立ち去りがたい気持ちを抑え、軽く何か食べるために移動することに。

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おくに茶やカフェ / 出雲大社前駅

出雲大社の勢溜の鳥居近く、つまり出雲大社の目と鼻の先ににある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『おくに茶や』さん。

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店内の様子その1

物の本によれば、かつて現店主の祖父母が経営されていた喫茶店を現代風に改装されたのだそうだ。一昨年(2012年)7月のオープンながら、既に評判のお店とのこと。

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店内の様子その2

元日という特殊事情を抜きにしても盛況なのだが、お客の回転は速く、それほど待たずに着席できた。明るく開放的な店内は、喫茶店というより画廊のようだ。

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メニュー

ただしメニューを見ると喫茶店というより甘味処に近い。

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抹茶ぜんざい(700円:税込み)

それはさておき、今回は抹茶ぜんざいを注文。近年、出雲地方は「ぜんざい発祥の地」をPRしており、神門通りにもぜんざいを振舞う店が方々で目に付く。なんでも出雲地方で神在祭(かみありさい)に振舞われていた神在(じんざい)餅が出雲弁で訛って「ぜんざい」となって、当時の文化の中心地である京都に伝わり、全国に広まったという。

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閑話休題、お抹茶の中には粒餡と焼餅が2つ。北海道産の大納言小豆の粒餡には通常煮物などに使われる甘みの濃い三温糖が使われ、餅は島根県仁多郡奥出雲町で収穫される産地ブランド米の仁多米(にたまい)が使われている。なお私はこのたび初めて知ったのだが、仁多米とは「魚沼産コシヒカリ」に匹敵する高級な産地ブランド米なのだそうだ。

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まぁ、そんな薀蓄など知らなくても、さわやかな甘さの餡・香ばしく弾力のある餅・上品で粉っぽさの無い抹茶が渾然一体となった美味しさは十分に堪能できるので問題ない。出雲大社まで遠路はるばる訪れた苦労も報われるというものだ。

皆様も出雲大社参詣の折に、立ち寄られてみては?





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2013年10月14日

自由が丘『スプーンブレッド』さんでポップオーバーを初体験するの事

たとえ休日出勤にならなくても、祝日は基本的に自宅待機のため遠出ができない。とはいえお腹は空くので……。

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スプーン・ブレッド 自由が丘スイーツフォレスト店カフェ / 自由が丘駅奥沢駅緑が丘駅

自由が丘駅から徒歩数分、九品仏川緑道沿いにあるスイーツのテーマパーク『自由が丘スイーツフォレスト』入居しているのと同じビルの2階、向かって右側にあるのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)、今回の目的地である『スプーンブレッド』さん。アメリカ生まれのパンの一種・ポップオーバーを日本で食べられる数少ないお店として貴重なカフェである。

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店内の様子

採光面積の大きい店内は、自然光が良く入り実際のスペース以上に広々とした印象を与える。この日の自由が丘は『自由が丘女神まつり』というイベントの真っ最中で人出も多く、散策の合間に多くの人が立ち寄っていた。

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グリルチキンカレーのセット(980円:税込み)
※ライスかポップオーバーを選べる

ランチということで、ポップオーバーとカレーのセットにしてみた。なおプラス300円で、おかわり自由のドリンクバーがつく。

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グリル(炙り焼き)されたチキンをメインの具としたカレーには、季節の野菜としてサツマイモがプラスされている。

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そしてこちらが噂のポップオーバー。ベーキングパウダー(ふくらし粉)や重曹のような膨張剤を用いず、生地を高温で熱して卵の力のみで膨らませている。アメリカでは専門の焼き型も市販されているそうな。

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カレーにディップして…

見た目はまるでシュークリームの皮みたいだが、外側の食感はまさに「カリッと焼かれた少し厚めのシュー皮」に他ならない。逆に中の部分はモッチリしていて、ポップオーバーがパンの一種である事を再認識させてくれる。同店ではポップオーバーを生クリームやフルーツと合わせてスイーツのようにして食べさせるメニューもあるが、主食にもデザートにもなる応用力の高さがポップオーバーの魅力といえるのではないか?

なおカレーは、物の本によればタップリのフルーツと野菜で煮込んだベジタブルストックをベースとしているそうで、香辛料のスパイシーさよりもトマトをはじめとする野菜の旨味が優先されているような感じ。ポップオーバーが持つ卵由来の甘みにマッチした美味しさである。

自由が丘にお越しの際には、一度お試しあれ。





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2013年02月10日

たまプラーザ『ディキシーダイナー たまプラーザ店』さんにて、山のような容貌のパンケーキと対峙するの事

このところ脳を酷使する事が多かったためか、甘いモノが食べたいという衝動を抑えられなくなった。そこで、かねてから目をつけていた店に向かうことにした。

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ディキシーダイナー たまプラーザ店カフェ / たまプラーザ駅

東急田園都市線・たまプラーザ駅北口から至近、同駅と一体化した商業施設『たまプラーザテラスゲートプラザ』の1階にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『ディキシーダイナー たまプラーザ店』が目的地。

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店内の様子

アメリカのダイナー(大衆食堂)をイメージしたフレンドリーな雰囲気のカフェ。カレーやハンバーガ、ロコモコ(ハワイの郷土料理で、ライスの上にハンバーグと目玉焼きを乗せたもの)のような食事メニューも充実しているが、パンケーキでも有名であり、今回はそちらがお目当て。

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来店したのは14時過ぎだったが、店内は満員御礼状態だったのでテラス席に陣取ることに。ひざ掛け用の毛布が用意されていたのは有難い。

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塩キャラメルモンブラン(950円:税込)

少々時間を要したのち、パンケーキのご到着!

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かなり分厚く焼き上げられたパンケーキの上には、さらにホイップクリームとアイスクリーム、栗のクリームで高く盛り上げられ、その上から塩キャラメルソースを垂らし、頂点には焼き栗を、サイドにはサツマイモチップがトッピングされている。モンブランとは本来フランスとイタリアの国境に位置する山の名であるが、文字通りの「山盛り」だ。

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ナイフでパンケーキをカットすると、ナイフを通して伝わる感覚だけで「あぁ表面はカリッと、中はふっくらと焼き上げられているなぁ」ということが、それこそ手に取るように分かる。上に掛かっているクリームたちも軽くて後口が良い上品な美味しさで、そのうえ塩キャラメルや栗の実、サツマイモのチップが味や食感にアクセントをつけてくれる。大人でも満腹するレベルの量であるが、平らげるのは容易だ。これは人気が出るのも頷ける……。皆さんもお試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 18:02| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:スイーツ・パン | 更新情報をチェックする

2012年11月03日

首里『首里城 鎖之間』さんで琉球伝統菓子の数々を知るの事

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守礼の門

那覇滞在の実質的最終日、嘗て琉球王国の中心として栄えた王城である首里城を訪れた。写真は首里城散策のスタート地点となる守礼の門。二千円札(うわー懐かしい)に描かれているのでお馴染みかと思う。

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園比屋武御嶽石門

これは世界遺産に登録された園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)。石門といっても人が往来する場所ではなく、後方の聖地を拝礼するための王府の祈願所。神社でいえば拝殿に当たる。近年では、いわゆるパワースポットとして注目されているとか。

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首里城正殿

現在の首里城は1992(平成4)年に復元されたもの。写真では人影がまばらのように見えるが、私が訪れたときは修学旅行と覚しき学生さんの一団を始め多くの人達が同地を訪れており、写り込まないように撮影するのに苦労した。首里城内部の見学は有料なので、切符を購入して入場。

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首里城内部の様子

首里城内部は、ぶっちゃけて言えば城の内装を再現し、数々の品物を展示した博物館。

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首里城 鎖之間日本茶専門店 / 首里駅儀保駅

そして首里城の有料エリアに、琉球王朝時代に来客者の控え室的な形で使われていた鎖之間(さすのま)と呼ばれる一画がある。ここは城内唯一の庭園を眺められる落ち着いた空間であると共に、琉球の伝統的な茶菓子をいただける一種の体験スペースとなっている。

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さんぴん茶と琉球菓子のセット(300円:税込)

いただけるのは、さんぴん茶(ジャスミンティーの沖縄方言)と4種類の琉球菓子。なお同スペースでは職員の方が琉球菓子などについて解説を行なってくれる。その解説役を務められた方が見目麗しいお嬢さんだったため、意識がそちらに向かってしまい、菓子個別の写真を撮り忘れたのは内緒(苦笑)。

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そのため、個々の菓子の解説は拡大写真でご容赦を。

1.花ぼうる
卵黄・砂糖・小麦粉で作った焼き菓子。細かい模様が見た目にも美しい。食感は若干固めで、素朴な甘さが良いお味。

2.くんぺん(こんぺん)
卵黄・砂糖・小麦粉で作る皮に胡麻餡を包み、扁平な円形に整えて焼いた菓子。かつて歓待料理や祭祀に使われたというのも納得する、格調高い美味しさの胡麻饅頭。

3.ちんるいこう
端的に言えば、小麦粉と卵を使った蒸しケーキ。桔餅(きっぱん)という柑橘類の実を煮詰めたものを上に乗せて風味付けしているので、さわやかな後口。

4.ちんすこう
固まったラードと砂糖を混ぜ、小麦粉を加えて生地を作り、型抜きして焼いた菓子。嘗ては丸い菊の形をしていたそうだが、食べやすい長方形にしたところ大ヒットして沖縄土産の定番に成長。


琉球王朝の象徴である首里城で、中国大陸のからの使節も賞賛した庭園を愛でながら、琉球菓子を摘みつつ往時に思いを馳せるのも一興。首里城散策の折に、立ち寄られてみては?





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2012年10月27日

県庁前『ペーチン屋』さんで月桃(げっとう)の香りに衝撃を受けるの事

那覇滞在中のある日、市内観光からホテルへと戻る前に、一軒寄り道をした。沖縄の伝統的な饅頭が購入できるお店があると聞いたからだ。

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天妃前まんじゅう ペーチン屋和菓子 / 県庁前駅壺川駅旭橋駅

沖縄都市モノレール(ゆいレール)県庁前駅から徒歩10分ほど。県庁前通りを過ぎて左折、ハーバービュー通りを暫く進んで歯科医のある角を右折して産婦人科の医院え続く路地を進んだ所にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)のが、今回の目的地である『ペーチン屋』さん。曾祖母から続く味を今に伝える、沖縄の伝統的な和菓子「天妃前(てんぴぬめー)まんじゅう」のお店である。

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店内の様子

テイクアウトが基本のお店なので、イートイン用スペースは隅のほうにテーブル席が1セットあるのみ。早速腰掛けてオーダーを通す。

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まんじゅうセット(500円:税込)

注文したのは、天妃前まんじゅう2個とドリンクのセット。ドリンクはコーヒー(アイス・ホット)、紅茶(アイス・ホット)、抹茶入り玄米茶から選べる。今回は残暑厳しいなかを歩いてきたのでアイスティーを選択。

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これが、お目当ての天妃前まんじゅう。薄皮から中の餡が透けて見えるのが分かる。

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手で割って見ると、こんな感じ。中の餡は「はったい粉」もしくは「麦こがし」と呼ばれる、大麦を炒って焦がし臼で挽いて粉にした物に黒砂糖で甘味をつけたもの。これをメリケン粉の薄皮で包んで蒸し上げると、天妃前まんじゅうの出来上がり。

食べて見ると、冷たいのにモチモチ感を全く失っていない皮と、餡の素朴な甘さが美味しいのは勿論だが、加えて仄かに漂う、お香(アロマ)のように気持ちを落ち着かせる心地良い香りに、私は驚きを隠せなかった。これまでの人生において嗅いだことの無い香りだったからだ。後で調べたら、それは「月桃(げっとう)」という植物の香りで、天妃前まんじゅうは月桃の葉の上で蒸し上げることで、この香りをつけるとのこと。

沖縄には、餅粉を捏ねて黒砂糖などで甘味をつけ月桃の葉に包んで蒸す「ムーチー(沖縄方言で「餅」の意)」という伝統菓子があるそうなので、沖縄県民にとってはポピュラーな香りなのかもしれないが、少なくとも私にとっては衝撃だった。あまりに衝撃だったので、同店での会計時に持ち帰り用の天妃前まんじゅう5個入りパックを購入してホテルで改めて味わったほどだ。

皆様も那覇へお越しの際には、『ペーチン屋』さんの天妃前まんじゅうを味わってみてはいかが?





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2012年10月20日

美栄橋『富士屋』さんで沖縄ぜんざいを食べて涼をとるの事

沖縄で一般に「そば」といえば、蕎麦粉を使った日本蕎麦ではなくラーメンの親戚のような「沖縄そば」を指す。同様に沖縄で「ぜんざい」といえば・・・。

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富士家 泊本店甘味処 / 美栄橋駅牧志駅

首里城近辺で沖縄そばを堪能した(こちらのエントリー参照)私は、ホテルに戻る帰り道で食後のスイーツを取ろうと思い、沖縄都市モノレール(ゆいレール)の美栄橋駅で途中下車。そこから北東方向に歩くこと約10分ほど、泊小学校の近くにある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『富士屋』さんまでやってきた。お目当ては沖縄の「ぜんざい」だ。

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店内の様子

さすが沖縄、10月半ばとはいえ、快晴の下で外を歩けば汗だくになるほど暑い。そんな状況下で、昭和30年台の日本の甘味処といった涼しげな風情の同店を見つけた時の喜びといったら、砂漠でオアシスを発見した時の喜びにも匹敵する(そんな経験ないけど・・・)。早速上がりこんで注文を通すことに。

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黒糖ぜんざい レギュラーサイズ(350円:税込)

「ぜんざい」とは、一般的に関東では粒あんの汁粉に餅や白玉が入ったものを、関西では潰し餡の汁粉を指す。一方で沖縄の「ぜんざい」は、甘く煮た金時豆にカキ氷を掛けたものを意味している。

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カキ氷が色づいているのはシロップの所為ではなく、豆の煮汁を凍らせたものをカキ氷に利用しているため。

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この工夫により、食べる箇所や時間によって味にバラつきが出ることなく、最後まで同じ味を楽しめる。冷たさで舌が麻痺してきても。付け合わせの沖縄駄菓子・亀せんべいを齧って舌をリフレッシュさせれば、また美味しくぜんざいを楽しめる。まさに甘露、炎天下のなかを歩いてきた甲斐があったというものだ・・・。

皆さんも那覇を訪れた際には『富士屋』さんでは沖縄ぜんざいを楽しんではいかが?





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2012年10月10日

牧志『雪花の郷』さんで、亜熱帯の沖縄に積もる粉雪に出会うの事

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波上宮

沖縄総鎮守として信仰を集める神社・波上宮(なみのうえぐう)に詣で、今回の沖縄旅行の成功を祈願したあと、ホテルに帰る前に少し寄り道をした。

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雪花の郷 那覇店カフェ / 牧志駅美栄橋駅安里駅

沖縄都市モノレール線(ゆいレール)の牧志駅から徒歩数分、沖縄三越近くのファミリーマート横の路地を北に向かって少し歩いた所にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『雪花の郷』さんが今回の目的地。

店名は「しぇーほぁのさと」と読む。明らかに日本語ではない発音だが、これは同店の主力商品である台湾風かき氷の『雪花冰(シェーファービン、別名をチャーミースノーアイス)」に由来している。東京や大阪といった大都市圏にはチャーミースノーアイスを取り扱う店がチラホラあるように聞いているが、那覇では極めて貴重な存在となる。

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店内の様子

入店したのは15時過ぎと、ちょっと中途半端な時間。しかも折り悪く俄か雨が降ってきたため、木目を基調とする古民家風の店内にいる客は、私ひとりだった。

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メニュー(一部)

それぞれの雪花冰のフレーバーには、まるでカクテルのように、お洒落な名前がつけられている。経営者に詩的なセンスがあるのか、それとも左党なのか・・・。

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金銀財宝(600円:税込)

それはさておき、今回の注文は支持者も多いという金銀財宝。

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“金銀財宝”の正体は、沖縄を代表する果実であるマンゴーの果肉とオリジナルマンゴーソース。

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肝心の味だが、まるで粉雪のように氷のキメが細かく、フワッフワの食感と潔いぐらいの口どけの良さが味わえる。このあたりはカキ氷というよりアイスクリームに近い。それもそのはず、チャーミースノーアイスは水ではなく牛乳(店によっては更に練乳を加えたりもする模様)を凍らせたもので作られるものだからだ。

これは評判になるのも納得の美味しさ。皆様もお試しあれ。




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2012年07月29日

二子玉川『京・茶房 TSURU』さんの抹茶パフェで様々な美味しさに出会うの事

せっかくの休日だというのに、連日の猛暑で遠出する気力も減退。食欲も湧いてこないので、ちょっとスウィーツでも食べようと心に決めた。

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京・茶房 TSURU 玉川高島屋店甘味処 / 二子玉川駅二子新地駅

向かった先は、二子玉川駅から徒歩数分、今も昔も同駅周辺を代表するランドマークである玉川高島屋S・C(ショッピング・センター)の本館地下1階にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『京・茶房 TSURU』さん。京都で創業200年以上を誇る老舗和菓子店『鶴屋吉信』さんが運営する茶房である。

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店内の様子

デパ地下にあるという立地の良さもあり、店内は常に多くのお客さんで賑わっている。中休みの無い通し営業なのもありがたい。

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メニュー(一部)

あんみつ、冷やし白玉ぜんざい、宇治金時など、老舗和菓子店の茶房らしい魅力的なメニューが並ぶが、

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抹茶パフェ(945円:税込)

今回は和洋折衷の抹茶パフェをチョイス。

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縦方向で撮影すると迫力がよく分かる。下からバニラアイス、小倉餡、白玉、抹茶ゼリー、抹茶アイス、生クリームという豪勢なラインナップとなっている。

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東京スカイツリーにも負けない勇壮なシルエットをずっと眺めていたい衝動に駆られるが・・・。

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意を決して攻略開始! 品の良い香りの抹茶アイスは生クリームとの相性がよく、抹茶ゼリーや白玉は弾力に溢れ口中を魅了する。和素材である小倉餡と洋素材のバニラアイスの見事な味の調和も堪能できる。ひとつの器で様々な美味しさに出会える嬉しい逸品だ。

多くの人を魅了してやまない『京・茶房 TSURU』さんに、皆さんも訪れてみては?





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2012年07月15日

箱根湯本『茶のちもと』さんで箱根銘菓・湯もちを初体験するの事

『画廊喫茶ユトリロ』さんで少し遅目の朝食を取ったあと(前回エントリー参照)、このたび箱根湯本にやってきた最大の目的を果たすべく、箱根のメインストリート・国道1号線をさらに進んだ。

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湯もち本舗 ちもと

箱根湯本駅から徒歩5分ほど、国道1号線沿いに店を構える箱根湯本の有名和菓子店『ちもと』さんの名物菓子・湯もち。これが今回の箱根遠征のターゲットなのだ。

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茶のちもと (カフェ・喫茶(その他) / 箱根湯本駅塔ノ沢駅

和菓子店舗の隣にある喫茶店『茶のちもと』さんは、『ちもと』さんの和菓子がいただけるイートインスペースのような存在。

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店内の様子

白を基調とし、曲線を多用したスタイリッシュな店内は、喫茶店というよりリラクゼーションルームかエステサロンのようだ。

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ちもとの御菓子とお茶のセット(700円:税込)

席について、同店自慢の和菓子とお茶のセットを注文。

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湯もち

お菓子は、お目当ての湯もちを選択。もちろん他の和菓子や、かき氷のような季節メニューも選べる。

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お抹茶

お茶は、煎茶・冷煎茶・抹茶の三種類からチョイス。日常生活ではあまり口にしない抹茶にしてみた。店内のポップによれば、京都の老舗・丸久小山園の雲鶴という抹茶とのこと。さすがは老舗、お茶にも抜かりはない。

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さて本題の湯もちに戻る。笹の葉の包みを解くと、仄かに漂う柚子の香りと共に、黒い欠片(かけら)が入り、表面に片栗粉がまぶされている白い餅状の物体が現れる。これが湯もち。黒い欠片の正体は、小さく切った羊羹だ。

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湯もち、というぐらいだから餅のようなムッチリとした歯ごたえなのかと思いきや、さにあらず。餅米ではなく白玉粉で作られた湯もちはフンワリとして滑らか、そして驚くほどアッサリと舌の上で蕩(とろ)けて消えてしまう。

などとアレコレ書くより「羊羹の欠片が入った柚子風味のマシュマロ」と表現してしまったほうが味のイメージがつきやすいだろう(マシュマロの主材料はゼラチンとメレンゲだが)。良い意味で見た目を裏切る意外性と、老舗の技が作り出す確かな美味しさが評判を呼ぶ秘訣だと思う。

湯もちは箱根土産の定番と聞くが、早い時には午前中に売り切れてしまうという。購入を考えている方はご注意あれ。





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2012年07月01日

学芸大学『キャトル』さんの、うふプリンに思わず笑顔になるの事。

或る日の事。所用での外出から帰宅後、少し時間に余裕ができた。そこで、かねてからご紹介したかったお店へ向かうことにした。

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キャトル 柿の木坂本店ケーキ / 学芸大学駅

東急東横線・学芸大学駅から駒沢通りを駒沢公園方面へ歩くこと徒歩15分ほど。駒沢通りと環七との交差点を超え、更に歩いていくと、特に繁華街でもない場所の一角に忽然と姿を現す大きな店舗。ここが今回の目的地である『キャトル』さん(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)。

メインは洋菓子店だが、パンの種類も豊富のうえカフェも併設されており、いずれも評価が高いという稀有なお店である。

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うふプリン・ミックス4個入り(合計価格905円:税込)

今回のお目当ては同店一番人気の商品である、うふプリン。うふ【oeuf】とはフランス語で卵の意。卵の殻を器に見立てて作られたプリンなのである! ご丁寧に卵ケースに入っているのも可愛らしい。

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写真右上から時計回りにプレーン(カスタード)、チョコレート、パンプキン、イチゴのプリン。なお季節によって種類は入れ替わる。

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こちらは通年商品のプレーンプリン。エッグカップ(eggcup:卵立て)なんて上品な食器は無いのでガラスの猪口で代用(苦笑)。

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パッケージの記載によれば、うふプリンには自然豊かな茨城県奥久慈(茨城県北西部、久慈川上流域。袋田の滝などで知られる)産の卵が用いられているとのこと。ともすると卵の殻を器に使ったというアイデアばかり注目されがちだが、これだけ卵の旨みが凝縮された濃密な美味しさのプリンは、そうそう他にあるものではない。口にすれば思わず「うふっ」と笑みがこぼれるというものだ。

注意点としては、保存料などが入っていないので日持ちがしない(購入日の翌日まで・要冷蔵)ことと、商品を持ち運ぶ際における安定性の観点から2個以上での販売になるところ。とはいえ、それらを差し引いても十二分に魅力的な商品かと思う。みなさんもお試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 10:11| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:スイーツ・パン | 更新情報をチェックする

2012年06月23日

目白『伴茶夢』さんで、名古屋名物・小倉サンドに出会うのこと

この日、私にしては珍しく二度寝をしてしまい、目が覚めたのはお昼すぎだった。何か食べようかとも思ったのだが、寄る年波には勝てず(苦笑)、胃袋が大量の食事を欲してはいなかった。

それなら喫茶店で軽食を取ろうと思い、かねてから目をつけていたお店に向かうことにした。

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伴茶夢カフェ / 目白駅雑司が谷駅(東京メトロ)鬼子母神前駅

JR目白駅から徒歩数分、駅から目白通りを渡ってすぐのところにある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『伴茶夢』(ばんちゃむ)さんにやってきた。

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店内の様子

階段を降りて地下一階にあるお店に入店。すると「喫茶店」という漢字表記がよく似合う木目調で揃えられた古き良き時代のレトロな店内で、コーヒーを嗜んだり、文庫本を読んだり、食事をしたりと、人々が思い思いに自分の時間を過ごしていた。物の本によれば毎日通う常連さんもいるそうで、それも納得できる、良い意味で外界と隔絶された落ち着ける雰囲気の空間である。

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小倉サンドセット(680円:税込 小倉サンド単品なら500円)

小腹が空いている程度の腹具合だったことと、東京の喫茶店で食べられるのは珍しいという所で、小倉餡を挟んだホットサンドである「小倉サンド」を注文。なおセットメニューではミニサラダとドリンクが付く。

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愛知県の喫茶店におけるポピュラーなメニューのひとつに、バターやマーガリンを塗ったトーストに小倉餡を乗せた小倉トーストがある。同店のような小倉サンドは、その変形バージョンにあたり、こちらも愛知県民には馴染み深いもの。

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中の餡をハッキリ写したいという撮影の都合上、手で千切った上で口に運ぶ。餡の甘さそのものは決して強くは無いのだが、トーストの持つ熱と、トーストに塗られたバターの微かな塩気が餡の甘さを上品に際立たせ、美味しくいただける。「トーストにアンコ」なんて一見するとキワモノメニューのようだが、喫茶店激戦区の愛知県で看板メニューとして成り立つぐらい、多くの人々の口に合う料理なのである。

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セットメニューのキングアーサー(濃いタイプのコーヒー)

おっと、喫茶店なのだからコーヒーについてもコメントしなくては。同店のコーヒーは、その濃さに応じてキングアーサー>ゴールデン>アメリカンから選べる。今回は一番濃いタイプを選んだのだが、不快な苦味や嫌らしい酸味の無い(コーヒーには似つかわしく無い表現だとは思うが)骨太の味わいで、コーヒーが苦手な人にもお勧め。

皆さんも『伴茶夢』さんで小倉サンドを食べながら自分だけの時間を過ごしてみては?





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2012年04月30日

浅草『亀十』さんにて、思わず唸るどら焼きを購入するの事

ゴールデンウィーク真っ只中。この時期は人々が東京から地方や海外に旅行へ出かけるイメージが強いが、地方から東京見物に来られる方も多いことだろう。本日は、そんな皆様に東京土産として喜ばれる品をご紹介したい。

・・・と、もっともらしい理由をつけているが、本当は“取材”を終えていたけど、ようやく書くチャンスに恵まれたのである(汗)。

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亀十和菓子 / 浅草駅(東武・都営・メトロ)浅草駅(つくばEXP)田原町駅

浅草・雷門の斜向かいに店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『亀十』(かめじゅう)さん。創業は大正時代に遡るという和菓子の名店で、開店と同時に多くのお客様が訪れ、土産用にお菓子を大量に購入していく光景が日常茶飯事。また芸能界にも贔屓筋が多いことで知られる。

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亀十特製 どら焼き(黒あん・白あん共に1個315円:税込)

私はときおり浅草寺へお参りに来るのだが、たびたび帰り道で箱買いしてしまう。

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写真では分かりにくいと思うが、スーパーなどで市販されている普通のどら焼きよりサイズが大きく、直径10センチ以上はある。今回、撮影のため包丁で2つに切ってみたのだが、モッチリした皮と餡の多さで両断に苦労した。

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さて口にしてみれば、まず驚くのが皮の美味しさ! 一枚ずつ職人さんの手作業で焼かれている皮は、モッチリしっとりの上にふっくらと焼きあげられていて、市販のどら焼きとは明らかに異なる。物の本によれば、その日の気温や湿度に応じて焼き加減を調整するとのこと。また、粒が大きく風味があるとされる北海道十勝産の小豆を使った餡も格別。熟練の技が光る逸品で、思わず唸ってしまう。

前述したとおり完全手作業で作られているため、夕方には売り切れ御免になることもしばしば。購入に当っては、ご注意あれ。





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2012年02月05日

中目黒『ヨハン』さんのチーズケーキには自然と足が向いてしまうの事

中目黒でランチを済ませた(前回記事参照)帰り道、ストレートに帰宅の途にはつかずに寄り道をした。というより、中目黒に来るたび自然と足が向いてしまう場所へ向かった。

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ヨハンケーキ / 中目黒駅代官山駅

その場所とは、中目黒駅から徒歩数分、目黒川沿いに佇む(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)、美味しいチーズケーキの専門店として各種メディアへの露出も数知れない『ヨハン』さんである。

私は中目黒に来たら同店のチーズケーキを購入し、ホントはその場で食べてしまいたいのだが(笑)イートインスペースがないので逸る気持ちを抑えて手土産として住まいに持ち帰るが習わしなのだ。

同店は今から30年以上も前の1978(昭和53)年に創業し、当時としては珍しかった諸々の添加物を使わないレシピを守り続けて現在に至っている。物の本によれば、創業者の方が米国人の友人宅で食べたホームメイドのチーズケーキの味に感動してレシピを受け継ぎ、定年退職後に開店させたのだとか。

そして現在同店でチーズケーキを作るのは、同じく定年退職を迎えたオジサマ方。創業者と同じ会社の工場に勤務していた皆様が、工場での工程がチーズケーキ作りに応用できたことから、現役時代に培ったノウハウを生かして味を守り続けているとのこと(※以前にテレビで見た話のうろ覚えなので細部は違っているかも。間違っていたらごめんなさい)。

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ナチュラル(340円:税込)

さて無事に帰宅して撮影を開始。同店で販売されているチーズケーキは4種類。トップバッターの『ナチュラル』はオーストラリア産のフィラデルフィアクリームチーズの濃厚な美味しさとバターの良く効いたタルト生地部分の美味しさのハーモニーが味わえる。

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メロー(340円:税込)

次は『メロー』、見た目は『ナチュラル』と同様だが柑橘系の香りと味が効いていて後口が爽やか。「チーズケーキはチーズの味が強すぎて苦手」という人には特にお勧め。

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サワーソフト(380円:税込)

これはサワークリームが乗った『サワーソフト』。牛乳から作ったチーズと、牛乳から作られる生クリームを乳酸菌で発酵させたサワークリームの相性は抜群。私のような乳製品好きには特に堪らない一品。

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ブルーベリー(340円:税込)

最後は、私の一押しである『ブルーベリー』。チーズケーキにブルーベリーのゼリーが乗っている。

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ブルーベリーの紫色とチーズケーキの黄色の対比が見た目に美しいだけでなく、ブルーベリーの酸味とチーズケーキの濃厚な味わいが相乗効果を生み出し、クセになる美味しさを生み出している。

『ヨハン』さんのチーズケーキを知って以降、コンビニなどで売っている一般的なチーズケーキを食べると、まるで水で薄めたような味がするようになってしまった。同店のチーズケーキが余計な混ぜ物を加えていない証明だと思う。なお、同店のチーズケーキはスーパーの成城石井でも取り扱いがある模様。皆様もお試しあれ。





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2011年09月10日

札幌『きのとやカフェ』さんで「自慢のメニュー」デザートセットを味わうの事

札幌駅の駅ビルで昼食を済ませた(前回エントリ参照)あと、甘いものを食べたくなった。外は相変わらず天候不順だったし、駅ビルに隣接するデパートである大丸札幌店さんの地下に評判のお店があることは聞きつけていたので、迷わずそこへ向かった。

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洋菓子 きのとや 大丸店カフェ / 札幌駅(JR)さっぽろ駅(札幌市営)北12条駅

大丸札幌店さんの地下一階に出店する『きのとやカフェ』(公式サイト内の表記は『KINOTOYA Cafe』)さん。札幌を代表する洋菓子の老舗「きのとや」さんが経営するカフェスペースである。

店内は白を基調とした清潔な雰囲気で纏められており、ガラス張りで地下街から見える部分の奥にもテーブル席があるので収容人数は思いのほか多い。

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迷ったのだが、お得感のあったデザートのセットを注文。セットに付属するドリンクはアイスティーを選択した。

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10:00~12:00までにオーダーを通すとサービスされるスフレを食べながら待つ。シットリとした舌触りのスフレは、甘さの中にチョコレート独特の僅かな苦味があって、それが甘さを一層引き立てるという良品だった。

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デザートセット(1,260円:税込)

高まる期待で溢れる笑みを隠しきれずにいると、程なく主賓のご到着!

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糸飴(シュクル・フィレ)で飾られたストロベリータルト。緑の葉はミントの葉。

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リーフパイが添えられたソフトクリーム。

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そしてサービスでも出てきたスフレ。チーズとチョコの2種。以上のラインナップである。

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果物の爽やかな甘さが生きたタルト、滑らかな舌触りと後口の軽さに驚くソフトクリーム、軽やかな甘さとサクサクとした食感が楽しいリーフパイ、前述した良品のスフレと、いずれも納得の美味しさだ。このデザートセットについてメニューには「自慢のメニュー」と但し書きされているのだが、これは自慢したくなる美味しさだ。

皆さんも『きのとやカフェ』さんで札幌を代表する老舗の実力を味わって欲しい。





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2011年09月08日

小樽『アイスクリームパーラー美園』さんのプリンパフェで「冷たいのに暖まる」の事

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小樽運河

よくドラマの撮影などに利用される小樽運河周辺を一通り散策したあとで、駅前周辺まで戻ってきた。汗をかいて適度に疲労したので、それを癒すために冷たいスイーツを食べたくなったのだ。

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アイスクリームパーラー美園 アイスクリーム / 小樽駅

小樽駅前のアーケード街「セントラルタウン都通り」の一画、美容室の2階に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『アイスクリームパーラー美園』さん。外見はいかにも地方都市にありがちな鄙びたレトロな喫茶店といった趣。

だが侮るなかれ、ドイツが連合国とヴェルサイユ条約を締結した1919(大正8)年創業の同店は、北海道で初めてアイスクリームを作ったという老舗なのだ。当時は冷蔵庫など無かったはずだから、さぞかしハイカラな食べ物だったと思う。そして大正、昭和を超えた平成の世でも「美園アイスクリーム」の名声は健在で、楽天などで通信販売もされるほどだ。

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プリンパフェ(730円:税込)

美容室横の階段を登って2階にあるお店に入る。店内の写真を撮り忘れたのだが、外見に違わぬ「地方都市にありがちな鄙びたレトロな喫茶店」を想像していただければ間違いない。そして注文したのは、同店でも人気のメニューというプリンパフェ。

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えらく古風な見た目だが、これはガラス細工が小樽の名産品であるところから、それを用いて創業当時の器を復刻しているため。

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アイスクリームやプリンには、道内産の牛乳やハチミツ、またタマゴはヨード卵という吟味された材料が用いられている。その味は初めてなのにとても懐かしく、冷たいスイーツのはずなのに心がほのぼのと暖まるような美味しさだ。

『アイスクリームパーラー美園』さんは、世界各地の多種多様なスイーツが日本にいながら味わえる時代にあって、90年以上の時を経てもなお、それらを向こうに回して引けをとらない味を提供し続けている。小樽にお立ち寄りの際には、訪れてみてはいかが?


※おまけ

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小樽にて、雨上がりの虹





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posted by 只今(橘カヲル) at 09:28| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:スイーツ・パン | 更新情報をチェックする

2011年09月05日

円山公園『六花亭 円山店』さんのホットケーキに悶絶・陶酔するの事

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北海道神宮

今回の旅の無事を祈りに、北海道開拓の守護神として札幌市民に親しまれる北海道神宮を訪れた。その最寄り駅に到着した時に雨が強く降り出し、折畳み傘をホテルに忘れた私は難儀したのだが、参拝を終えるころには不思議と快晴が戻っていた。瑞兆・・・という表現は大袈裟だが、幸先が良いことには違いない。

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六花亭 円山店 (スイーツ(その他) / 円山公園駅西28丁目駅

参拝の帰り道、快晴が戻ったことで気温も高くなってきたため、同神宮の程近くにある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『六花亭 円山店』さんを訪れた。同店の喫茶スペースで少し涼もうと考えたのだ。

「ろっかてい」と言われてピンと来ない方は、レーズンを混ぜたバタークリームをビスケットでサンドした、北海道土産の代表格のひとつである「マルセイバターサンド」の製造・販売メーカーと説明すれば、ご理解いただけるのではないかと思う。最近ではフリーズドライのイチゴをチョコレートでコーティングした「ストロベリーチョコ」も人気を博している。

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2階の喫茶スペースの様子

同店の1階は菓子の販売スペースで、喫茶スペースは2階にある。陽の光が差し込む店内はとても明るい。訪れたとき、店内には誕生日を迎えた坊やがいて、3人の女性スタッフがソプラノとアルトにパートを分けて「Happy Birthday to You」を合唱していた。

後で知ったところによると、同店では誕生日当日に、それを証明できるものを持参すればケーキとドリンクを無料サービスして貰えるのだとか。おそらく練習もしていると思われる合唱も誕生日サービスの一環なのだろう。こうした細やかな顧客サービスは嬉しい。


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イチゴジュース(400円:税込)

本格的な食事をする予定はなかったので、ドリンクとスイーツを頼むことに。ドリンクは六花亭喫茶室の定番とメニューに謳われているイチゴジュース。甘いだけでなく、イチゴの酸味もバランスよく感じられて美味しい。余談だが、本来は甘味と酸味を兼ね備えていても「甘味だけがひたすら強調された」昨今の果物の味は不自然だと思うんだよなぁ。

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ホットケーキ(500円:税込)

そしてスイーツはホットケーキを選択。運ばれて来る際には銀色の半球体の蓋(クロッシュという固有名詞があることを初めて知った)が被せられており、それを外したときに立ち込めるホットケーキ特有の甘ーい魅惑的な香りに悶絶する。

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ふっくらと焼きあがったホットケーキのゴールデンブラウンの焼き目が美しい表面に、バターを乗せ、メープルシロップを掛けて、

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切り分けて口に運ぶと、ふんわりとした軽い口当たりと、ホットケーキ、バター、メープルシロップの三位一体となった美味しさに陶酔してしまうこと請け合いである。

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切り取った断面は、こんな感じ。これを見ているだけで食欲が湧くというものだ・・・。

『六花亭 円山店』さんの周辺には円山動物園といったレジャースポットも多いので、観光の帰りに立ち寄られてはいかが?





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2011年07月30日

暑い季節に日暮里『ひみつ堂』さんのかき氷はいかが?

ここ数日は日が陰ることも多く幾分凌ぎ易いが、それでも暑い日々が続いていることに変わりない。そんな日に恋しくなるのが、かき氷である。

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谷中銀座商店街

JR日暮里駅から徒歩5分ほどのところにある谷中銀座商店街。

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ひみつ堂 かき氷 / 千駄木駅日暮里駅西日暮里駅

その入口付近から少し外れた路地の一画にあるのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『ひみつ堂』さん。手動回転式の機械で作る天然氷のかき氷が評判の、かき氷専門店(!)である。寡聞にも私は縁日の屋台を除けば、かき氷専門店を同店以外に知らない。

物の本によれば、もともと千葉県の松戸で屋台営業をされていたが、今年の5月に谷中で実店舗を開店したとのこと。

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店内の様子

訪れたのは開店時間の11時を少し回ったころだったが、店内は既に盛況で順番待ちの人もいるほどだった。店内はカウンター席のほか奥にテーブル席もあって20人は座れるので、キャパシティはそこそこある。それでもなお店外にまで行列ができているのだ。

いくら蒸し暑い陽気とはいえ、かき氷のほかはドリンクが少々という的を絞ったラインナップのお店で、しかも同地に店を開いてから日も浅いのに、これほどの評判を呼んでいる事実に内心驚きを隠せなかった。

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ひみつのいちごみるく(600円:税込)

お客の回転率はいいようで、相席ではあるが、それほど待つことなく席に座れた。行列に並んでいる最中にオーダーを通し、勘定も済ませていたこともあって、席についてからそれほど時間差もなく、かき氷が到着! 今回は、かき氷の「基本形」ともいえる苺をセレクト。かき氷に緩く作った苺ジャムがかかっているかのような鮮やかな外観が美しい。

その作り方は、機械で氷をかいたあと、まず基本となるシロップをかけ、その上から苺や抹茶など個々のフレーバーをかけて仕上げる。店名の「ひみつ」は氷にかけるシロップを「氷蜜(ひみつ)」と洒落ているのだとか。

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口にした瞬間の感想は「氷そのものには味は無いはずだよなぁ……」だった。つまりそれだけ基本のシロップや苺ソース(あえてシロップではなくソースと呼ばせてもらいたい)の味が、キメを若干荒くすることで、適度にシャリシャリ感を出した氷に上手く乗っているということだろう。

苺ソースが掛かっている部分はもちろん、かかっていないはずの部分の氷にも味がついていて美味しい。ややもすると、かき氷状にしたシャーベットを食べているかのように錯覚するほどだ。

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ひみつのいちごおーれ(400円:税込)

こちらは、かき氷にも使われている苺ソースを牛乳で割ったもので、かき氷とはまた違った美味しさを味わえる。他のメニューにも応用が効くということは、それだけ苺ソースの出来がよいことの証明だ。私が本品をオーダーしたときにスタッフが店主に対応可能かどうか確認していたので、常にできるとは限らない模様だが、こちらもお試しいただきたい逸品である。





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2011年07月10日

浅草『梅園』さんで、四万六千日参りの帰りに伝統の粟ぜんざいを味わう

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浅草寺

ほおずき市が開かれることでも知られる、四万六千日(しまんろくせんにち)のご縁日で賑わう浅草寺までやってきた。この日に参詣すると46,000日分(約126年分)のご利益があるという。

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梅園 浅草本店甘味処 / 浅草駅(東武・都営・メトロ)浅草駅(つくばEXP)田原町駅

お参りを済ませたあと、少し涼もうと浅草寺門前の仲見世通りから一本外れた道に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)甘味処『梅園』(うめぞの)さんに立ちよった。

ものの本によれば、創業は1854(安政元)年というから、ペリー提督が江戸湾に再来したり、吉田松陰が下田で黒船に密航しようとするも果たせなかったなど、時は幕末の動乱期。浅草寺の別院である梅園院(ばいおんいん)の境内で茶店を開いたのが始まりだとか。以来150余年、永井荷風など多くの著名人にも愛されながら現在に至っている。

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店内の様子

私が訪れたのは開店直後だったが、ほぼ満席状態だった。入り口のカウンターで担当の方にオーダーを告げて食券を購入し、席に着く。私が席についた直後からは入り口付近に順番待ちの人達が列をなしていた。

どうやら同店は相席のお願いをしていないようで(少なくとも四人がけのテーブルを一人で占拠する形になった私は相席の依頼をされなかった)、それが順番待ちの列ができる一因だと思う。効率だけ考えれば相席させるほうがいいはずだが、同店のこだわりなのかもしれない。

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粟ぜんざい(724円:税込)

注文したのは、同店の看板メニューである粟ぜんざい。

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蓋を開けると、色鮮やかな紺と黄の美しい対比が目に飛び込んでくる。紺は言うまでもなく漉し餡。黄は粟(あわ)ではなく、もち種の黍(きび)を半搗き(半分程度精白すること)にして餅米と合わせて餅にした餅きびである。

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餅きびを箸で千切ろうとしたのだが思いのほか粘りが強く、左手で椀を掴みながら一口分に千切った。漉し餡を絡めて口に入れると、餅きびの強い歯ごたえと餡の滑らかな舌触りの対比、餅きびの持つ微妙な穀物の味と餡の強い甘みの対比が楽しく、とても美味しくいただける逸品である。

小皿に添えられた紫蘇の実を口直しに摘みながら箸を進めていくと、あっという間に椀が空になってしまった。余りにも名残り惜しかったので、危うく椀にこびり着いた餡を舐め取るところだった(苦笑)。

浅草寺参詣の際には、訪れてみてはいかが?





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2011年05月08日

上野公園の隠れ家『新鶯亭』さんで鶯だんごに舌鼓。

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東京都恩賜上野動物園(上野動物園)

『神田まつや』さんで昼食をとったのち(前回エントリー参照)、散歩がてら上野恩賜公園(上野公園)にまで足を伸ばした。上野動物園にパンダが戻ってきたことに加えてゴールデンウィークの時期でもあり相当な人混みを覚悟していたが、天候不順のせいもあるのか想像していたほどではなかった。

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新鶯亭 甘味処 / 京成上野駅上野駅根津駅

歩き疲れたこともあり、上野動物園正門から向かって左側、こども遊園地をすり抜けるようにして少し歩いていったところにある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)甘味処『新鶯亭』(読みは「しんうぐいすてい」)さんで休憩することに。1915(大正4)年の創業から上野公園を訪れる多くの人に親しまれている老舗である。

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店内の様子

店内は運良く私一人。外の喧騒がシャットアウトされた静寂な店内でテーブル席に腰掛け、気持ちを落ち着けてから注文を通す。なお同店は配膳と引き換えに会計を済ませるシステムなので、料金は事前に用意しておこう。

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鶯だんご(550円:税込)

注文したのは同店の名物である鶯だんご。

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小豆餡、白餡、抹茶餡からなる3種類の団子で一セットになっている。配膳までに少し時間がかかるのは、作り置きせず注文を受けてから作っているため。配膳時に給仕の方から「すぐ固くなってしまうのでお早めにお召し上がりください」とのお言葉をいただく。添加物を入れていない証明だ。

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実際、黒文字(くろもじ:和菓子を食べる時などに用いる樹皮のついた大型の楊枝)で苦も無く押し切れるほどに柔らかい。

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写真の小豆餡にはキビ餅が使われている。小豆餡の団子は油断すると甘さが勝ちすぎてしまう場合もあるが、雑穀のキビ(黍)が持つ適度な苦味がそれを押え、逆に餡の甘さを引き立たせている。スイカに軽く塩をかけると甘さが引き出されるが、それと同じ理屈と思われる。

もちろん、鮮やかな緑色と鼻腔に抜けるお茶の香りが心地良い抹茶餡団子、艶めかしい白色と小豆餡よりも後口の軽いアッサリした甘さを持つ白餡団子も良いお味だ。

鶯だんごにはお持ち帰り用もあるので、お土産にするのも良いだろう。ただし添加物が入っていないので早めに食べることを忘れずに。





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