

JR仙台駅
三連休を利用して、慌しくやってきた仙台。時間が限られるなか「仙台に来たからには牛タン料理を食べたい」と考えるのは自然な流れではある。
だが最近では東京でも仙台牛タン――厚切りにした牛タンの塩焼きに麦飯とテールスープをワンセットとした料理を出す店が増えている。また値段面でも現在仙台牛タンは東京・仙台共に1,500円前後がメイン価格帯となっているので「地元ならではのお手ごろ価格で、しかも何らかの特徴がある…」店を探すことにした。


牛たん料理 雅 (ぎゅうたんりょうり まさ) (牛タン / 仙台)
そして発見したのが、こちらのお店。仙台駅西口から歩くこと10分あまり。国分通り沿いの雑居ビルの地下一階に店を構える(詳しい場所は上部リンク先を参照)『牛たん料理 雅』 (ぎゅうたんりょうり まさ) さん。

牛たん料理 MASA公式HP


ランチサービスの『牛たんセット定食』(写真左)に心引かれての来訪。店内(写真右)は靴を脱いで上がる座敷タイプで、自分が訪れたときは開店直後であったにも関わらず既に6名もの先客がいたのには正直驚いた。繁華街の中心地から外れたところに建っている年季の入った雑居ビルの地下に店を構えているというハンディを感じさせない光景に、料理への期待も膨らむ。

牛たんセット定食(1,000円:税込)
これが自分を含めた皆さんのお目当て『牛たんセット定食』。同店の主力商品である牛タン焼と牛タンの煮込みがそれぞれハーフサイズと、定番のテールスープに麦飯のセット。


牛タン焼は三枚。やはりこのぐらいの厚みが無いと牛タンの歯応えも美味しさも堪能できない。同店のHPによれば「お刺身用の牛たんに天然の塩をふって焼いています」と書かれている。炭火で丁寧に焼かれた牛タンは、肉厚なのに容易に噛み切れるほど柔らかく、しかし牛タン特有の歯応えも楽しめる。咀嚼すれば牛タンの旨味が濃厚に味わえ、麦飯が進むこと請け合いだ。


こちらは同店独特の一皿である牛タンの煮込み。これも同店HPの言を借りれば「野菜の旨みをたっぷり含んだ特製デミグラスソースでじっくり煮込んであります」とのこと。
仙台牛タンは、もともとフランス料理でシチューの具などに使われていた牛タンを日本人向けにアレンジした調理法として広まったものだという。よって同店の牛タンの煮込みはいわば先祖帰りといえるメニュー。丁寧に煮込まれた牛タンは、口に入れた途端、噛まなくても溶けてしまうほど柔らかい。そしてデミグラスソースがメインだから洋風な味つけのはずなのに、こちらも麦飯に良く合うのだ。
BSE問題の影響により牛タンの仕入れ価格は上がってしまっていると聞く。そのような状況下、ジャスト1,000円という相対的にリーズナブルな価格で仙台牛タン料理を堪能出来る『牛たん料理 雅』さん。仙台駅からは少々距離があるが、仙台来訪の際は立ち寄られてはいかが?
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
