2014年12月07日

池袋『生そば玉川』さんでボリューミィーな肉そばにありつくの事

ある週末、実家に寄った帰り道で、乗り換えのために池袋駅で途中下車した。私の現在の住まいが東京23区でも南側にある自由が丘のため、同駅周辺への出没頻度は低い。良い機会と思い、少し早めの昼食をとることにした。

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玉川 池袋東口店そば(蕎麦) / 池袋駅東池袋駅都電雑司ケ谷駅

JRほか池袋駅東口から徒歩数分、駅前ロータリーを挟んで向かい側の区画にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『生そば玉川』さん。手羽先唐揚専門店『鳥良』や海鮮居酒屋『磯丸水産』を運営する会社が手がける路麺店(いわゆる“立ち食いそば”のこと)だ。

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店内の石臼

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店内にあった粉袋

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店内の張り紙

ただし路麺店とはいったも、店内で製粉・製麺する拘り派。最近では路麺店でも、こういうお店が増えつつ有るのは嬉しく思う。

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店内の様子

都内屈指のターミナルタウンである池袋の駅前という立地のためか、店内の収容人数は多めとなっている。入口付近にある券売機で食券を購入し、カウンターでスタッフの方に渡す。注文の品が出来上がれば声が掛かる仕組みだ。

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肉そば(580円:税込)

今回の注文は、同店の一押しメニューである、肉そば。

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丼に盛られた蕎麦の上に煮込んだ牛バラ肉が載せられたビジュアルは、まるで牛丼のようだ。なお、えらくボリューミィーな容姿だが、これで並盛りである。

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これを、ラー油を浮かせた漬け汁につけて食べる。

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辛いものが苦手な人はラー油を別添にして貰えるが、メインディッシュとなる牛バラ肉が甘辛い味付けなのも手伝って、そこまで辛さが全面に押し出されてない。だから神経質になるほどではないと思う。麺は太めの平打ちで、牛肉の旨味に負けない食べごたえがあるのも良い。結構ボリュームがあるが、最後まで美味しく食べられる満足の一杯だ。

アクセスも便利なうえ、24時間営業なの有難い。皆様も訪れてみては?





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posted by 只今(橘カヲル) at 11:18| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:蕎麦・うどん | 更新情報をチェックする

2014年11月23日

飯田橋『豊しま』さんで「是れはうまい!」肉そばを食するの事

本格的な日本蕎麦も好きだが、路麺店(いわゆる“立ち食いそば”のこと)のそばも好きな私は、この日、或る場所へと向かった。

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豊しま 飯田橋店 そば(蕎麦) / 飯田橋駅後楽園駅牛込神楽坂駅

目的地は、JRほか飯田橋駅から徒歩数分、駅近くの五叉路から目白通りを進むと程なく到着する(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『豊しま』さん。看板にも「是れはうまい!」と書かれている「肉そば」を名物とする路麺店で、近隣では著名な存在。お店の前からはダシ汁の良い香りが通りに向かって放たれており、吸い込まれるように立ち寄る人多数。私が訪れたときも、下校途中と思しき小学生がお店の前を通りながら「いい匂い~」と口にしていた。

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厚肉そば(680円:税込)

さて同店には大きな豚バラ肉が載った看板メニューの「肉そば」と、その上位バージョンである「厚肉そば」があるが、今回は厚肉そばを注文。

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文字通りノーマルの肉そばに載る肉よりも厚切り(厚さは約1センチ!)にスライスされた豚バラ肉の煮込みが、丼の中に相当な容積を締めて鎮座している。その迫力たるや圧巻で、680円という路麺店にしては高めの値段ながら昼過ぎには品切れになってしまう事があるほどの人気なのである。

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この肉、もちろん単にサイズが大きいだけではない。適度な歯ごたえがありながらも硬くなりすぎず、しかし煮汁の味が肉にシッカリ染みている。看板メニューだけに力を入れているのがよく分かる。

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麺やツユは一般的な立ち食いそばの味なのだが、真っ黒いツユにも関わらず、意外なほどしょっぱくない。おかげでスルスルと胃に収まって……。

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麺だけでなくツユまでアッサリ完食できてしまう! 特に関東系の立ち食いそばのツユは味が濃すぎて飲み干しきれないケースも少なく無いので、これは結構レアではないだろうか? こうした麺・ツユの食べやすさがあるからこそ、分厚い肉を載せても難なく食べられるのだろう。皆様もお試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 16:01| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:蕎麦・うどん | 更新情報をチェックする

2014年10月18日

自由が丘『二八庵 さらしん』さんで食欲不振中でも胃を満たすの事

この日、疲れが溜まっていたのか中々寝床から出られず、身体が動かせるようになったのは日が暮れてからだった。何か食べようと思ったのだが、胃袋は未だ本調子ではなかった。「でも蕎麦なら食べられそうだ」と思い……。

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二八庵 さらしんそば(蕎麦) / 自由が丘駅奥沢駅九品仏駅

自由が丘駅正面口から徒歩1分、自由が丘デパートの向かいにある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『二八庵 さらしん』さんにやってきた。自由が丘で約80年営業を続ける蕎麦の名店である。

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店内の様子

テーブル席と座敷席が用意された店内は、天井も高く照明も明るいこともあり、実際のスペース以上にユッタリと落ち着ける。花番(はなばん:給仕役のこと。蕎麦屋の職制の一つ)の方の丁寧な対応も心地よい。

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梅かいわれそば(1150円:税込)

今回の注文は、梅かいわれそば。

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カイワレやキュウリを梅肉と絡めた冷たい蕎麦で、同店が発祥なのだとか。ちなみに、上に乗っかっているのはカツオブシ。

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梅肉の酸味とカイワレの辛味、そして蕎麦つゆの甘味が、北海道産の蕎麦粉で打たれた細身の蕎麦と絡んで、とても美味しい。蕎麦そのものの味もよく、特に喉越しの良さが印象に残る。胃の調子が優れない時でもスルスルと食べられるし、酷暑の時にも箸が進むのが有難い。

自由が丘にお立ち寄りの折、皆さんも訪れてみては?





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posted by 只今(橘カヲル) at 22:16| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:蕎麦・うどん | 更新情報をチェックする

2014年08月30日

新宿三丁目『楽庵』さんで外界の喧騒を忘れ本格蕎麦を堪能するの事

私は新宿周辺で所用を済ませることが多いため、食事も新宿周辺で取ることが多い。この日も例によって、そんなパターンになったのだが、今日は蕎麦が食べたい気分だったので……。

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楽庵そば(蕎麦) / 新宿御苑前駅新宿三丁目駅新宿駅

地下鉄・新宿三丁目駅のC8出口から徒歩数分、数多くのカオティックゾーンが存在する“魔界都市”新宿においても特にジェンダーレス方面では群を抜くとされる(もっとも一時期ほどの勢いは無いとの説もある……)新宿2丁目、その中心となる仲通り交差点の近くにある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『楽庵』さんまでやってきた。

大都会のど真ん中で本格的な手打ち蕎麦がいただける同店は、土地柄もあって深夜(平日のラストオーダーは27:30)まで営業しており、多くの人びとに重宝されている。

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店内の様子

小じんまりとした店内は外界の喧騒とは切り離された落ち着いた雰囲気で、ここが日本……いや世界屈指の大都会である新宿の繁華街の一角であることを忘れてしまいそうになる。

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からみ餅そば(1400円:税込)

今回の注文は、からみ餅そば。

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冷たい蕎麦が盛られた器にツユを張り、その上に一口大の揚げ餅、大根おろし、ナメコ、ネギ、細切りのシソの葉、刻み海苔が盛られている。

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物の本によれば北海道産の蕎麦粉を使用した二八蕎麦とのこと。蕎麦粉は粗挽きで、口にすると良い意味でザラッとした舌触りがする。そして歯ごたえはモッチリとしており、相当に出来の良い美味しい蕎麦である。

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だからこそ、揚げ餅や大根おろし、ナメコ等々と一緒に口にしても蕎麦の風味が負けないのだろう。揚げ餅の効用もあってボリューム感もあり、一杯で胃の腑も十分満足するのが有難い。

繰り返しになるが、『楽庵』さんは大都会新宿のど真ん中で本格的な手打ち蕎麦がいただける貴重なお店。新宿2丁目という立地に恐れる事無く(苦笑)、皆様も訪れてみては?





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posted by 只今(橘カヲル) at 17:51| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:蕎麦・うどん | 更新情報をチェックする

2014年07月05日

渋谷『嵯峨谷』さんでリーズナブルな十割蕎麦をいただくの事

蒸し暑い日が続き、冷たい蕎麦が恋しい季節になってきた。更に足繁く通いたいと思えば、値段の割に味の良い、つまりコストパフォーマンスの高いお店に足が向くというもので……。

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蕎麦 冷麦 嵯峨谷 渋谷店そば(蕎麦) / 神泉駅渋谷駅

JRほか渋谷駅から徒歩5分ほど、東急百貨店本店の斜向かい、ドン・キホーテの少し手前にあるプラザ道玄坂ビルの1階にあるのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)今回ご紹介する嵯峨谷(さがたに)さん。

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店頭で稼働する石臼(店内より撮影)

本格的な蕎麦屋ではなく路麺店(いわゆる「立ち食いそば」業態のお店)でありながら、「石臼挽き」の「十割蕎麦」を「リーズナブルな価格」で食べられる「24時間営業」の有難いお店である。

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店内の様子

店内はカウンターのみで20席強。朝はお得なセットメニュー、昼はランチ需要、夜は生ビールが飲めるといったこともあって、店内には常に利用客の姿が有る。

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納豆そば(450円:税込み)

「もりそば280円」をはじめ良心的なプライスが並ぶ同店のメニューから、今回は納豆そばを注文。

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ツユに浸った冷たい蕎麦の中央には卵の黄身が鎮座。その他、ひき割り納豆・海苔・鰹節の粉・ネギ、といったラインナップ。

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ツユの味そのものは甘くもなく辛くもないバランスタイプで些かマイルドな味わいだが、幅広で角の立った麺がツユを多めに絡めるのでトータルではバランスの良い味に仕上がっている。自家製麺した生麺を茹で立てで提供するため麺のコシも十分だ。そんな麺を粘りのある納豆と共にかき込めば、夏バテ気味で食欲のないときでもスルッと喉を通ることうけあいだ。

もちろん超一流の蕎麦の名店と比べるのは野暮だが、コストパフォーマンスという観点からは申し分ない美味しさといえるだろう。24時間営業で渋谷のど真ん中という立地なので使い勝手も良いはず。皆様もお試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 21:56| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:蕎麦・うどん | 更新情報をチェックする

2014年05月10日

川崎大師『松月庵』さんで世代を超えて多くの人に支持される蕎麦を頂くの事

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川崎大師(金剛山金乗院平間寺)

この日、私は暫く振りに川崎大師までやってきた。目的は、

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京急大師線・川崎大師駅の交通広告

10年に一度の大開帳(仏堂や厨子の扉を特定の日に開いて秘仏を一般の参拝者が拝観できるようにすること。SUKEBEな意味ではないッ!)の期間中のみ授与されるという尊い御札『赤札』を授かるためである。

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松月庵そば(蕎麦) / 東門前駅川崎大師駅産業道路駅

護摩祈願の申し込みをしたものの、次の修行(護摩祈願の実施)までは時間があったため、川崎大師の門前にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『松月庵』さんで先に腹ごしらえをすることに。私の川崎大師参拝における定番の食事処である。

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店内の様子

同店の創業は1884(明治17)年、それ以来130年(!)の永きに渡り、老若男女を問わず多くの人びとに支持されてきた老舗の蕎麦屋さんである。歴史の長さ故か世代を重ねてのファンも多く、この日も客の多くは親子連れ、家族連れで、中には三世代でご利用されているご家族の方もいらっしゃった。同店は、老舗によくある「一見さんお断り」的な得体のしれないプレッシャーを良い意味で感じないので、こうしたフレンドリーさが人気の一因かもしれない。

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鴨せいろ(1370円:税込み)

今回の注文は、鴨せいろ。蕎麦屋の人気メニューとしては天ぷら蕎麦と並ぶ永遠の2トップではないだろうか? 私はよく注文する。

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蕎麦は心持ち太めで「二八」の手打ち。物の本によれば、現在のご主人になってから機械打ちから手打ちに変えたのだとか。

「老舗なのだから手打ちなんて当たり前」と考えるなかれ。小規模な個人店舗ならいざ知らず、同店の規模と繁盛度合いを考えれば、効率面から機械製麺を採用せず手打ちに拘るのは凄い……「はて? こんな文章を前にも書いたなぁ」と思ったら、『神田まつや』さんについてのエントリーで同様の感想を述べていた。蕎麦の老舗名店同士の不思議な符合である。

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この蕎麦を、青森県産の鴨肉を生から調理して良質の脂が浮かぶツユに

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つけて食べる。鰹節の中でも高級品とされる本枯節が用いられているというツユは、鴨の脂から出る香りがプラスされて更に芳醇となっている。そして、これを受け止める蕎麦の味の力強さも素晴らしい。川崎大師という強力な集客スポットの側にあるという立地に甘えることなく、美味しさの探求を続けている事がよく分かる。こうした前向きの姿勢が、世代を超えて多くの人に支持される理由なのだと思う。皆様も川崎大師へお立ち寄りの折は、ぜひお試しあれ。

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おっと言い忘れてた。弾力のある鴨肉の美味しさも、噛みしめる程に楽しめて特筆モノですよ!


以下おまけ

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赤札(写真右、赤枠内)
※写真左の札入れは川崎大師境内の売店で別途購入(300円)

『松月庵』さんで食欲を満たしたあと、川崎大師で護摩祈願を受けて赤札を無事GET! なんでも「無量の功徳を授かり、罪障消滅して遍く利益が得られ、一旦危急に面した場合にも、あらたかな霊験の不思議があらわれる」という。ぜひ体感してみたいなぁ……(切実)。

川崎大師・公式Webサイト
http://www.kawasakidaishi.com/

川崎大師・平成26年大開帳特設サイト
http://www.kawasakidaishi.com/daikaicho26/

なお今回の『赤札』授与は今月末(2014年5月31日)までなので、ご希望の方はお早めに川崎大師まで参詣されるのが宜しいかと。注意点は、赤札授与は期間中毎日行われているが、赤札授与のみを目的で向かうと、なにしろ希望者が多いので行列ができて相当待たされる。

護摩祈願を申し込んでいれば御護摩札(寺院で祈祷を受けると授かる長細い五角形の木板のこと)授与の後、建物から外に出る際にいただけるので、ご一考されたし。





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posted by 只今(橘カヲル) at 19:52| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:蕎麦・うどん | 更新情報をチェックする

2014年04月27日

井の頭公園『泳遊亭』さんでナマズを初体験するの事

私は暑がりなので、4月後半ぐらいの陽気でも額から汗が流れ落ちる。そんな状態だったので「サッパリと蕎麦でも食べたいなぁ」と思い、

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泳遊亭そば(蕎麦) / 井の頭公園駅吉祥寺駅三鷹台駅

京王井の頭線・井の頭公園駅から徒歩4~5分、井の頭恩賜公園にある井の頭池の東端、ひょうたん橋近くにある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『泳遊亭(えいゆうてい)』さんまでやってきた。公園内に何軒かある食事処……というより、昔の言葉で言う「茶店(ちゃみせ)」と表現したほうが適切かもしれない。蕎麦を中心とした軽い食事や一品料理と、甘味を楽しめるお店である。

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店内(?)の様子

店内にもテーブル席はあるのだが、この日は温暖で快晴にも恵まれたので縁側……もといテラス席(?)に腰を落ち着けることにした。注文の際に時間が掛かるとのお話を女将から頂戴したが、見たところ老夫婦お2人で店を切り盛りされているようだったので、それ故かもしれない。

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縁側からの眺め

急ぐ用事は先に済ませて置いたので問題ない旨を告げ、初夏の井の頭公園の爽やかな景色を眺めながら暫し待つ。

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ナマズ天そば(800円:税込み)

本来は別の料理を注文する予定だったのだが、メニューを見て心惹かれたのでナマズ天そばを注文した。実は私、今までナマズを食べた経験が無いのである。

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蕎麦は温かい(かけ)か冷たい(もり)を選べる。今回は冷たい方で。

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そして天ぷら。ナマズの切り身が4枚と、ピーマンやカボチャなどからなる野菜天ぷらの盛り合わせ。

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カツオと昆布でダシを取ったツユで蕎麦を手繰る。茶店や喫茶店の食事メニューは「やっつけ仕事」的な代物であるケースも少なからず存在するが、同店の蕎麦は丁寧に作られていることが分かり、美味しくいただける。

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そして初体験のナマズ(の天ぷら)。もっと野暮ったい味を想像していたのだが意外なほどアッサリというか、上品な味で驚いた。さらにフンワリした食感の衣の美味しさも手伝って、たちまち私の「好きな天ぷらのタネ」脳内リストに追加されれてしまった。

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さて、食べ終わった頃を見計らって運ばれてくる蕎麦湯で、ツユを割って飲んでいると、

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白玉しるこ(400円:税込み)

デザートの白玉しるこが到着。

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こちらも温かい・冷たいが選べ、今回は冷たい方をチョイス。

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平たく言えば「緩めの氷小豆に白玉が入ったもの」で、上品な甘さの餡と白玉のモッチリ感がよくマッチして、食欲が満たされたあとのはずなのに心地よく胃に入る。

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オマケ:井の頭池の眺望

これからの季節、井の頭公園散策の休憩は『泳遊亭』さんでいかが? ちなみに吉祥寺駅からでも十分に徒歩圏内ですよ~。





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2014年03月01日

名古屋駅『名代きしめん 住よし』さんで名古屋への来訪を実感するの事

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JR名古屋駅

先週末のこと、社用で名古屋まで出張した。そう頻繁に訪れるわけではないが、それでも名古屋には今までにも少なからず私用で立ち寄っている。そして名古屋に訪れるたびに私が口にする食べ物がある。というより、これを食べないと名古屋に来た気がしないのだ。

というわけで、新幹線から降りた私は、社用で訪れていることを暫く横に置いて(苦笑)、1泊2日の強行軍のためスケジュールに余裕が無い中、お目当ての場所を目指した。

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名代きしめん 住よし JR名古屋駅3・4番ホーム店そば・うどん・麺類(その他) / 名古屋駅名鉄名古屋駅近鉄名古屋駅

その場所とは、JR名古屋駅3・4番ホームの東京側にある『名代きしめん 住よし』さん。名古屋駅名物「きしめん」を食べられる駅そば店である。

名古屋駅構内の駅そば店には数種類あるのだが、一番の大勢力が『名代きしめん 住よし』さん。その味は多くの駅そばフリークから支持を集めており、同店のきしめんをモチーフにしたカップ麺まで販売されているほどだ。

ところで『名代きしめん 住よし』さんは新幹線ホームにも店舗があるのだが、私は3・4番ホーム店を利用するのが通例だ。なぜなら3・4番ホームは武豊線直通および特急しらさぎ号・ひだ号の発着に使われているのだが、他のホームと比べて列車の発着本数が少ない。故に他のホームと比べて人影が少なく、比較的余裕を持って利用できるからだ。

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店内の様子

とは言うものの、入店したのはお昼前とあって店内には相応の客入り。店員の方に食券を渡して暫し待つ。

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かき揚げきしめん(500円:税込み)

今回の注文は、かき揚げきしめん。

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店外の張り紙

なお3・4番ホーム店では店内のフライヤーで揚げ物を作っているので揚げたてを味わえる。ぜひ揚げ物をプラス注文して欲しい。

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もちろん特筆すべきは揚げ物だけではない。麺は特注の冷凍麺でモチモチ、かえし(醤油に砂糖やみりんを加えて寝かせたもの。ダシ汁で割ってツユにする)やダシも自家製でカツオの風味が良く効いており、かなり美味しい。もちろん「駅そばにしては…」の但し書きは付くが、コストパフォーマンスの面から見れば相当にハイクオリティといえる。

皆様も名古屋に訪れた折には、ぜひお試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 08:43| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 食:蕎麦・うどん | 更新情報をチェックする

2013年12月31日

出雲市『献上そば 羽根屋 本店』さんは、出雲そばの入門編に適していると感じるの事

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JR出雲市駅

今年は業務の都合で夏期休暇が取れなかった(涙)。なので「せめて年末年始ぐらいは羽を伸ばしたい!」 という思いから、島根県の出雲市までやってきた。目的は60年ぶりの大遷宮(神殿の修理・改築)を終えられた出雲大社への初詣である。

出雲市に到着してすぐショップで土産物を物色し、続いてホテルにチェックインして荷物を解くと辺りはすっかり暗くなっていた。とはいっても時間的にはまだ18時を少し過ぎたころだったのだが、地方都市は東京と違い街灯の数が少ないし、夜まで営業する店も東京ほど多くないことなどから、夜の帳が下りるのが早い。

しかし、そのような東京なら深夜かと思うような暗い夜道の中を、私は或る場所を目指してテクテクと歩いていた。そして……。

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羽根屋 本店そば(蕎麦) / 電鉄出雲市駅出雲科学館パークタウン前駅出雲市駅

JR出雲市駅から徒歩6~7分、駅北側にある7つの商店街のひとつ、本町商店街の一角に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『献上そば 羽根屋 本店』さんに到着。目的は、ご当地名物の出雲そばを年越しそばとして食べることである。

同店は江戸時代末期創業の老舗だが、驚くのは大正天皇が皇太子時代に同店の蕎麦を召し上がられたところ、お気に召されて「献上そば」の名を冠することを許した、というエピソードだろう。それ以来、数々の皇族の方々が同店の蕎麦をお召し上がりになられているのだとか。

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店内の様子

閑話休題、今日は一年で蕎麦屋が一番忙しい日であろう大晦日。入店には暫しの待ち時間を要した。案の定お店の方々は、店内の注文のみならず持ち帰り用の予約注文の分までこなさなければならないこともあり、大車輪で働いていらっしゃった。しかし、それほどの有名店・繁盛店にもかかわらず、相席にしていないのは老舗の拘りか。

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割子三段定食(1000円:税込み)

今回は、長旅で疲れて空腹だったこともあり、定食を注文。

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出雲そばは「割子(わりご)」と呼ばれる円形の漆器に盛られて饗されるので割子そばとも言う。なお三段で一人前が基本量。

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そのほかは日替わりの炊き込みご飯、

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サラダと(ちょっと影に隠れてしまっているが)香の物、

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そして島根県にある宍道湖(しんじこ)の名産でもあるシジミが入った味噌汁という豪勢な内容。

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知らない方のために割子そばの食べ方を説明すると、まず割子に入った蕎麦の上に直接薬味を乗せ、

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その上からソバツユを直接かけて食べる。「直接かけることでソバツユの角が取れてまろやかな味になる」のだ、という話を聞いたことがある。なおソバツユは結構濃いので様子を見ながらかけるべし。

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最近、東京でも出雲そば(割子そば)を出す店が増えてきている。しかし出雲そばは基本的に、甘皮だけでなく黒い殻の部分まで一緒に挽き込んだ「ひきぐるみ」の蕎麦粉を用いた野太く色黒い蕎麦をシッカリ噛んで食べる形になるので、「細い蕎麦を猪口に入ったソバツユに少しつけて啜り込む」タイプの蕎麦に慣れていると奇異に感じられるのか、敬遠する人もまま見かける。

しかし羽根屋さんの蕎麦は出雲そばにしては然程黒くないし、細身だ。つまり一般的に知られる蕎麦とイメージの乖離が少ないので、出雲そばの入門編に適しているのではないだろうか。私も美味しい年越し蕎麦をいただいて、一年の良い締めくくりとなった。皆様もよいお年をお迎えください。


余談:このエントリを書きはじめた直後、勤め先からサーバトラブルの連絡がきて対応(苦笑)。



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2013年12月29日

日ノ出町『坂の上のそば屋 司』さんで「初めての経験」をするの事

年の瀬も押し迫った或る日のこと、所用を片付けていたので少し時間は遅くなってしまったが、かねてより来訪したかったお店に向かうことにした。

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坂の上のそば屋 司そば(蕎麦) / 日ノ出町駅黄金町駅桜木町駅

京急本線の日ノ出町駅を出て、近くにある高台を目指して坂(というか階段)を上る。すると近隣に商店らしきものが見当たらない住宅街の一画に忽然と現れる暖簾。ここが今回の目的地である『坂の上のそば屋 司』さんである(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)。

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店内の様子

自宅の一部を増築・改装して店舗とし、靴を脱いで入店する形式を取っているからか、店内はとても寛げる、落ち着いた空間となっている。入店したのが16時半ごろという極めて中途半端な時間だったためか、店内の客は私一人だった。これもまた寛げる要因なのだろう。

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そばがき(1200円:税込み)

まずは同店自慢の一品である、そばがき。

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蕎麦掻きをご存じない方のために説明すると、蕎麦粉を捏ねて団子状にしたもの。細長い麺状にして食べる前は、これが一般的な蕎麦粉の調理方法だった。

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これを辛味大根入りの蕎麦汁に漬け、好みで七味唐辛子を振り掛けて食べる。

以前、他のお店で蕎麦掻きを食べたのだが、ベチャッとした舌触りがするだけの塊でしかなかったので、それほど美味しいとは思わなかった。しかし同店の蕎麦掻きは、おでん種でお馴染みの半片(はんぺん)のようにフンワリとしており、更に混ぜ込まれた丸のままの蕎麦の実が歯ごたえにアクセントを与えている。味は仄かで決してインパクトが有るわけでは無いのだが、他に類を見ないだけに暫く経つと「また食べたいなぁ」と思うようなタイプの美味しさである。

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さくらえびそば、かき揚げ付き(1500円:税込み)

こちらも同店名物となる、さくらえびそば。桜海老を蕎麦に練り込んだ変わり蕎麦である。今回は奮発して桜海老の掻き揚げもプラスした。静かな店内に微かに響く、揚げたての掻き揚げが発する「シュウゥゥゥ」という音は、食欲を唆る上で最高級のBGMといえるだろう。

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桜海老が練り込まれた蕎麦は、ほんのりピンク色……と言いたいところだが、店内の照明が白熱灯なので肉眼ではイマイチ判別しづらい(苦笑)。

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しかし出来の良い蕎麦なのは間違いない! 物の本によれば粗挽きと細引きの蕎麦粉を合わせて手打ちしているとのことだが、そんな事を知らずとも、エッジの立った細切り麺の香りと喉越しの良さ、そしてダシの効いた漬け汁との相性の良さは抜群だ。

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揚げたてサクサクの掻き揚げも美味。

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ただし口中の火傷にご注意されたし。

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なお同店で一番驚いたのは、そのまま口にしても穀物の持つ自然な甘みが十分に堪能できる蕎麦湯の美味しさだ。蕎麦掻きの分も含めて湯桶(ゆとう)2杯分の蕎麦湯を全部飲み干したなんて初めての経験だ……。

というわけで、『坂の上のそば屋 司』さんで一足早い年越しそばを十二分に堪能したのだった。皆様もお試しあれ。





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2013年11月09日

池袋『一栄』さんで五色の蕎麦を味わうの事

晩秋は新蕎麦の季節ということもあり、無性に蕎麦が食べたくなった。幸いにして東京住まいなので選択肢に不自由はない。今回向かった先は……。

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一栄そば(蕎麦) / 池袋駅東池袋駅向原駅

JRほか池袋駅の東口から北東方面に歩くこと7~8分。サンシャイン通りを抜け、池袋六ツ又交差点近くにある、駅前の喧騒が一段落した一角に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『一栄』さん。うらぶれたビルの1階という立地や、

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店内の様子

暇つぶし用のマンガや雑誌・新聞が置いてある、テレビドラマの屋内セットかと錯覚するほどに典型的な「町中の蕎麦屋さん」然とした店内の様子に騙されれそうになるが、とても質の高い手打ち蕎麦が食べられるお店としてメディアに取り上げられた事もしばしば。

なお同店はカウンター・テーブル・座敷席が用意されており、収容人数は意外に多い。入店したのは土曜日の15時過ぎという中途半端な時間だったこともあり客の入りは疎(まば)らだったが、平日のランチタイムには常連客で賑わう。

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五色そば(1600円:税込み)

今回の注文は、5種類の蕎麦が一度に楽しめる五色そば。

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写真左から、
・しろゆき(いわゆる更科:蕎麦の実の中心の柔らかい部分を挽いた更科粉で打った蕎麦)
・田舎(蕎麦の実の外皮をつけたまま挽いた挽きぐるみで打った太めで黒っぽい蕎麦)
・けしの実(芥子の実が練り込まれた変わり蕎麦)
・せいろ(更科と田舎の中間にあるスタンダードな蕎麦)
・ゆず(柚子を練り込んだ変わり蕎麦)

である。花番(蕎麦屋における給仕役)の方に「しろゆき、けしの実、ゆずは伸びるのが早いので早めにお召し上がりください」とのアドバイスを頂戴した。

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当たり前のように出てきているが、5種類もの蕎麦を手打ちで用意しているのだから、並々ならぬ手間暇が掛かっている。また変わり蕎麦のように更科粉を使う蕎麦は繋がりにくく、細く長い麺に仕上げるのは難しいので、店主の技量の高さも窺い知れる。

更科は口当たりが良く、2種の変わり蕎麦は練り込まれた食材の風味が楽しめ、せいろはコシがあり喉越しも格別で、田舎では蕎麦の香りと味が力強く感じられる、といったように、それぞれの蕎麦のそれぞれの美味しさが一度に味わえる、特に蕎麦好きには堪らない逸品だ。

夜の営業をしていない(ラストオーダー16:00)上に日祝が休みので、ご近所の方でないと訪れるのは少々難しいのだが、チャレンジして欲しいお店である。





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posted by 只今(橘カヲル) at 12:12| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:蕎麦・うどん | 更新情報をチェックする

2013年08月17日

池袋『うちたて家』さんで「密度が高い」武蔵野うどんを味わうの事

讃岐うどんがブームになってから、全国各地のご当地うどんが注目される機会が増えた。しかし東京郊外を中心とした地域に「武蔵野うどん」というご当地うどんが存在していることは以外に知られていない。また都心で武蔵野うどんを食べられるお店は貴重だ。本日ご紹介するのは、そんな貴重な一軒となる。

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うちたて家うどん / 池袋駅都電雑司ケ谷駅東池袋駅

池袋駅東口から徒歩7~8分、東通り(あずまどおり)商店街の一画に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『うちたて家』さん。ラーメン激戦区として知られる池袋で敢えて武蔵野うどんで勝負し、結果を出しているお店である。『うちたて家』の名に恥じず、店頭に製麺の実演スペースが見て取れる。

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店内の様子

食券を購入し、入店したのはランチには少々遅い14時ごろ。それでも店内は相応の客入り。ちょうど目の前の席に座っていた人が食事を終えて席を立ったところだった。

130817_03.jpgピリ辛つくね汁うどん(750円:税込)

今回の注文は、同店のオススメで支持者も多いというピリ辛つくね汁うどん。

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注文したのは普通盛りなのだが、それでも麺は400グラムの大盤振る舞い。ちなみに最大で1キロ盛り(!)もある。

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これを、鶏の挽肉と辛味噌で作ったつくねの入ったピリ辛のつけ汁に浸けて食べる。なお武蔵野うどんは流水で締めた茹でたての麺をつけ汁で食すのが基本スタイル。

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食べてみて驚くのは麺の固さ。讃岐うどんの嫋(たお)やかでムッチリした弾力に慣れていると一瞬「生煮えか?」と錯覚してしまうほどだがさにあらず。「固い」というより「密度が高い」と表現したほうが正鵠を射ていると思う。スルスルと掻き込んで喉越しを愉しむ麺とは対照的な、じっくり咀嚼して歯ごたえと小麦粉の味を確認するタイプの麺だ。これがカツオブシのダシが効いた濃い目の味付けのつけ汁によくマッチして美味しい。

ターミナル駅の近くとアクセスも良いので、皆さんも訪れてみては?





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posted by 只今(橘カヲル) at 11:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:蕎麦・うどん | 更新情報をチェックする

2013年07月28日

所沢『狭山そば』さんの復活を祝うの事

久しぶりに高校時代からの友人たちと会うため、本日は早朝から埼玉県の狭山市まで向かった。その途中、乗り換えのため西武線の所沢駅で途中下車したところ、1番線ホームに『狭山そば』の看板を発見した。

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狭山そば 所沢店そば(蕎麦) / 所沢駅

同店は西武線では数少ない「駅構内の立ち食いそば店」として知られ、所沢駅を利用する人々に長らく愛されてきたが、駅舎の改築工事に伴い一昨年(2011年)の大晦日に惜しまれつつも閉店した。私も友人たちと会う用事がある際には、途中で同店に立ち寄って立ち食いそばを朝食とするのが習わしだっただけに、閉店を知った時には肩を落としたものだ。

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店頭のメニュー

それが復活していたとは……。値段設定も以前とほぼ同等のようだ。嬉しい誤算に小躍りしつつ、入店することにした。

なお本エントリーを書くために調べたところ『狭山そば』の閉店を惜しむ声が同駅に多く寄せられたことから、先月(2013年6月)の末に再オープンさせたとのこと。一旦閉店した駅構内の立ち食いそば店が利用者の要望で再オープンするのは、かなり珍しい事例ではないだろうか?

立ち食いそば店:「狭山そば」復活 「出し汁、懐かしい」に応え――25日に西武・所沢駅 /埼玉
(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20130612ddlk11040216000c.html

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店内の様子

閑話休題、以前の同店は出来たそばを受け取って食べるカウンター部分だけが存在する文字通りの立ち食い形式だったが、綺麗な内装の屋内型店舗になった。とはいえ椅子はなく立ち食いオンリーなのは昔のまま。店の入口にある券売機で食券を購入し、店員さんに「そば or うどん」を告げると、手際よく調整されて一人前のそばが出来上がる。

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天ぷら玉子(450円:税込)

お腹も減っていたので、少し豪勢に天ぷら玉子……いわゆる「天玉」を選択。

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かき揚げに刻みネギ、ワカメに生卵という構成は極めてオーソドックスだが、彩りもよく、実に食欲を唆る。

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さっそく口にすると、強めにカツオダシを効かせた関東風のツユと、ちょっと平べったくて少しボソッとした食感の麺は、立ち食いそばの見本的な美味しさである。ツユをタップリと吸った天ぷらの味もよい感じだ。

もちろん同店の美味しさは、あくまで「立ち食いそば」としての美味しさであって絶叫するようなレベルの美味しさではないのだが、実は印象の強い味は飽きるのも早い。駅構内の立ち食いそば店のように頻繁に利用するのが前提のお店は、同店のように「さりげない美味しさ」の方が利用する側にとっても有難いのだ……。

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店内に飾られていた『狭山そば』旧店舗の様子

これからもまた、お世話になりそうだ。皆さんも所沢に立ち寄られた際には、お試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 20:44| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:蕎麦・うどん | 更新情報をチェックする

2013年05月12日

菊名『國庵』さんで、一般的ではないカレーうどんに出会うの事

極度の暑がりで汗っかきである私が、外出しづらくなるアツ~イ季節がやってきた。そんな私が、このたびハンドタオルで吹き出す汗を拭いながら訪れたのは……。

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國庵うどん / 菊名駅大倉山駅

東急東横線・菊名駅から徒歩5分ほど、綱島街道を北上していくと通り沿いにあるのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)、今回の目的地である『國庵』さん。物の本によれば、北海道地粉100%で打つという手打ちうどんで評判のお店である。

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店内の様子

店内は白熱灯やブリキ看板、古民家風の家具などで彩られた昭和モダンな空間。オーダーを通し、しばらくぶりに聞いた柱時計が時を告げる音に郷愁を感じながら、汗を拭って気持ちを落ち着かせる。

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カレーうどん

待つことしばし、何度かメディアにも取り上げられた同店の名物カレーうどんが到着。

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仄かだがスパイシーな芳香が鼻孔をくすぐり、食欲を刺激する。なお具となる野菜は、店主の親戚が育てた無農薬野菜を中心とした旬の食材とのこと。

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手打ちうどんというから、しっかりとした無骨なうどんを想像していたのだが、艷やかで透明感すらある嫋(たお)やかな風貌に驚いた。しかし食べてみれば、なめらかで喉越しのよい美味しいうどんである。

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カレーうどんのスープというとトロ味のあるモッタリしたものが一般的だが、同店のそれはサラサラとしており、見た目だけだと「味が薄いのでは?」との疑念も抱かせるほどだ。しかし多くの野菜を煮込んだ自家製ルウと丹念に抽出したダシを合わせたという特性スープは、キッチリと味が出ておりインパクトは十分である。

カレーによる適度な刺激は、暑い季節でも箸を進めてくれるだろう。皆様もお試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 20:05| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:蕎麦・うどん | 更新情報をチェックする

2013年04月21日

川崎『幸町 満留賀』さんで花巻そばに酔いしれるの事

4月も後半に差し掛かる時期にもかかわらず、まるで真冬のように凍てつく雨の降っていた或る夜、私はJR川崎駅を出て神奈川県道9号川崎府中線(府中街道)を北上していた。

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満留賀そば(蕎麦) / 京急川崎駅川崎駅六郷土手駅

府中街道沿いに佇む『幸町 満留賀』さん(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)の評判を聞きつけ、美味しい蕎麦を頂きたくなったためである。

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店内の様子

生憎の空模様で、かつ閉店時間近くに訪れたにも関わらす店内は盛況だった。ファミリーで食事に訪れている方々もいれば、酒肴を摘みながら一献傾けている方もおり、様々な客層に愛されていることが伺える。

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花巻そば(姫ライスつき 950円:税込)

私は基本的に季節を問わず冷たい蕎麦を好むのだが、この日は雨で身体が冷えたこともあり、しばらくぶりに種物の花巻そばを注文。

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花巻そばをご存じない方は「なぜ丼に蓋がしてあるの?」と訝しむかもしれないが……。

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蓋を開けた途端、鼻孔を擽(くすぐ)る磯の香りに納得することだろう。「花巻そば」とは海苔を散らした掛け蕎麦のこと。蓋をしているのは立ち昇る香りを楽しむためなのだ。

良い機会なので調べてみたら「花巻」とは海苔が「磯の花」と喩えられていたところに由来するとのこと。海苔を蕎麦に散らした「花蒔き」が、いつしか読みが同じ「花巻」に変化したようで、詩人・宮沢賢治の出身地である花巻市との直接的な関係は無い模様。シンプルなメニューだけに素材の良さが求められるので扱うお店は少なくなったとか。

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さっそく口にしてみれば、優しくも鮮烈な海苔の香りと味、同じぐらいパワフルなダシの香りと味、そして種物にも関わらず両者に負けぬ味とコシを持つ蕎麦の美味しさに箸が進むこと請け合いだ。舌が疲れてきたら、添えられたワサビを少し舐めると味覚が回復する。

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なお添えられたライスだが、花番(給仕係)の方に勧められて花巻そばの海苔とダシ、ついでに蕎麦も掛けてお茶漬け風にして食べてみたら、これも美味。ぜひお試しを。





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2013年01月19日

中目黒『うどんsugita』さんでエメラルドグリーンの輝きに目を奪われるの事

今年初の散髪に出かけた帰り道、昼食も済ませてしまおうと中目黒に寄り道した。

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うどん sugitaうどん / 中目黒駅祐天寺駅代官山駅

東急東横線・中目黒駅を降りて線路伝いに祐天寺方面へ歩くこと7~8分、どうみても飲食店があるようには見えない市街地の一画に忽然と現れるのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)、今回の目的地である『うどんsugita』さん。

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店頭のメニュー

まったくもって飲食店らしからぬ作りの建物だが、それもそのはず、同店のご主人は昔この地で印刷業を営んでいたのだ。うどん好きが嵩じ、嘗ての仕事場を改装してお店を開いたのである。

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店内の様子

内装は、いかにも「自宅兼仕事場を改装しました」といった感じで、そのアットホームな雰囲気が心地良い。お世辞にも飲食店として立地条件の良い場所ではないにも関わらず、多くのメディアに取り上げられた実力は折り紙つきで、私が入店した後も続々と来店者があった。

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注文した料理が来るまでの間、お凌ぎとして、うどんの素揚げが饗される。軽く塩味がついていて。スナック感覚で食べられる。

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のりぶっかけ(1,100円:税込)

今回の注文は一日限定7食という貴重な『のりぶっかけ』。麺が見えなくなるほどに盛られた刻み海苔からは香ばしい海苔の薫りが立ち上り、食欲を刺激する。中央に配された温泉玉子がビジュアル面でのアクセントになっている。

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そして川海苔が練り込まれ、エメラルドグリーンに輝く麺の美しさに目を奪われる。

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添えられたダシ醤油を回し掛けした上で口にしてみれば、海苔の芳香と共に、うどんの程よい腰の強さとモチモチ感が楽しめる。また生醤油よりも味がまろやかなダシ醤油によって、うどんや海苔の美味しさが増幅されているのも嬉しい。温泉玉子を適時崩して麺と絡めれば味の変化も楽しめる。麺の量が一皿300グラムと、他店と比べ大盛り(一般的うどん店は一人前150~200グラム)なのも有難い。

駅から多少歩くが、線路沿いなので見つけるのは比較的容易と思われる。皆さんもお試しあれ。





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2013年01月05日

渋谷『小麦房』さんでシンプルなのに大きな感動に出会うの事

昨日は仕事の都合で帰宅が深夜に及んだため、今日は私にしては珍しく少し遅い目覚めとなった。朝食を取ろうと思ったが、小腹が空いた程度だったので軽く麺類にしようと決め、或る場所へと向かった。

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小麦房うどん / 神泉駅渋谷駅

JR渋谷駅から道玄坂を登ること数分、通り沿いにあるのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『小麦房』さん。近年では東京でもすっかりお馴染みになったセルフタイプの讃岐うどん店。しかしチェーン店ではなく、しかもビルの地下に製麺所を持つ本格派のお店となると、まだ少々珍しいのではないだろうか。

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店内の様子

店内は意外なほど広く、全体的に照明を控えめにして落ち着いたムードを演出。奥にはテーブル席も用意され、ゆっくりと食事を楽しむこともできる。

ハンバーガーチェーン店が代表的だが、飲食店で客単価が安い場合、客の回転率が売り上げを大きく左右するので、煌々と照明を照らして落ち着きを感じさせない(客に長居をさせない)ようにしているケースが多い。

同店が、回転率(売り上げ)を犠牲にしても、来店者にユックリ食事を味わってもらおうという姿勢を示しているのは好感が持てる。

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バター釜玉(中)(450円:税込)

入店したのが開店直後だったので、セルフタイプの讃岐うどん店にしてはオーダーに時間を要した。席について前述のようなことをぼんやりと考えていると、出来上がった釜玉うどんが席に運ばれてきた。

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今回はノーマルの釜玉にバターをプラス。他のトッピングは刻み海苔と万能ネギ。黒い粒々は粗挽きの黒胡椒である。

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茹でたてのうどんはモッチリ感が高く、うどんの熱で半熟状態となった生卵との相性は抜群である。そこに黒胡椒の香りと刺激、バターのコクが加わると、味の構成はシンプルなのに大きな感動を覚える。お好みで醤油を数滴ほど垂らして食べても美味しい。500円玉で釣り銭が来るコストパフォーマンスも驚異的だ。

朝は10時から、夜は平日なら翌朝までオープンしている使い勝手の良さも魅力。渋谷に訪れた際には『小麦房』さんに立ち寄られてみては?





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2012年12月31日

渋谷『本家しぶそば』さんで年越し蕎麦を手繰るの事

大晦日といえば年越し蕎麦。しかし近頃は大晦日であっても所用が立て込んで慌ただしいケースが多く、ゆっくりと蕎麦を手繰る時間が無い、という方も多いのではないか。実は、今日の私がそんな感じだった。とはいえ、やはり蕎麦が恋しい。こんな時の強い味方が路麺店(いわゆる『立ち食いそば』タイプの蕎麦屋)である。

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本家しぶそばそば(蕎麦) / 渋谷駅神泉駅

JR渋谷駅の玉川改札から直結、東急百貨店東横店の西館2階内にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『本家しぶそば』さん。路麺店でありながら本格的な蕎麦を提供してくれる有難いお店。そして値段もリーズナブルだし、通勤・通学途中での利用客が多いこともあって客の回転が早く、混雑時でも然程(さほど)待たずに頂けるのが有難い。

また30種を超える豊富なレギュラーメニューだけでなく、約1ヶ月半ごとに期間限定メニューを入れ替わりで用意してくれるので飽きが来ない。また、おにぎり専門店『笹八』が併設されており、こちらのメニューも注文可能である。そんなこんなで使い勝手が良く、私も渋谷に訪れた時には折にふれて利用させて貰っている。

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店内の様子

黒を基調にしたシックな趣の店内は意外にキャパシティ(収容人数)が高い。立ち食いスペースはもちろんテーブル席も用意されており、落ち着いて蕎麦を楽しみたい向きや、足腰の衰えたお年寄りの方でも気軽に来訪できる。

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海老天せいろそば(620円:税込)

今回の注文はエビの天プラと冷たい蕎麦のセットである海老天せいろそば。路麺店にしては値が張るが、蕎麦屋の花形メニューである「天ざる(しかもエビ天)」を一般的な蕎麦屋で注文すれば、1,000円オーバーは確実であろう。それを思えば、なんと良心的な価格設定であることか! しかも路麺店なのに「天ざる」にソバツユとは別に天ツユまで付いてくるなんて!

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蕎麦のアップ写真。冷水でキュッと引き締まった細打ちの蕎麦は、いつ見ても美しさすら感じる。量的にも十分だ。

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さっそく蕎麦を手繰る。コシもあって喉越しもよい、なかなかの出来栄えの美味しい蕎麦だ。超本格的な手打ち蕎麦と比べるのは無粋なのは承知してるが、市井の一般的な蕎麦屋(出前サービスを行なっているようなタイプのお店)の蕎麦であれば十二分に太刀打ちできるクオリティ。

なおツユは鰹節や鯖節などから作られた本格派で、かなり濃口で辛め。路麺店のソバツユは蕎麦をドップリと浸けられる薄口タイプが多いが、同店の蕎麦でそれをしてしまうとツユの味が勝ちすぎてしまうので注意。

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さすがに天プラは揚げたてではないものの、天ツユが温(ぬく)いので問題なし。けっこう大振りなエビなのが嬉しいところ。

時間に余裕がないときでも気軽に訪れることができ、財布にも優しく、味もよい『本家しぶそば』さん。渋谷にお立ちよりの際は、お試しあれ。





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2012年11月25日

恵比寿『つるまる饂飩 恵比寿店』さんで、安くて美味しいぶっかけうどんを味わうの事

昨日、少々食べ過ぎてしまったので、昼近くになっても小腹が空いている程度だった。よって軽く麺類で済ませようと思って外出した。そうこうしているうちに、うどんが食べたくなってきたので・・・。

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つるまる 恵比寿店うどん / 恵比寿駅代官山駅中目黒駅

JRおよび東京メトロの恵比寿駅から徒歩数分、駒沢通り沿いに店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『つるまる饂飩 恵比寿店』さんまでやってきた。

讃岐うどんブーム以降、都内にも数が増え、今やすっかり市民権を得たセルフサービスタイプのうどんチェーン店。今年の春(3月末)にオープンしたばかりで同駅界隈では新参となるが、物の本によれば平日のランチタイムには近隣のサラリーマンで賑わうようになっているとのこと。

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店内の様子

店のシステムは、店頭に作り置きされた天プラやオニギリが用意され、それらをトングを用いてお好みで小皿に盛り分けつつ、うどんのオーダーを通して最後に纏めて精算するという、すっかりお馴染みになった方式。オープンしてそれほど時間も経っていないため、店内の作りは真新しい。

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ぶっかけうどん冷、しょうが天(280円+150円 税込)

うどんはベーシックにぶっかけの冷を、天プラは変わり種のしょうが天をチョイス。2つ合わせても300円台という値段は嬉しい限り。

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ドンブリの中にはタレが入り、そこに茹で上げたのち水で締めたうどんが盛られている。薬味は大根おろし・ネギ・すりおろしたショウガ・花カツオ。写真は入れ放題の天カスをプラスしている。

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おもむろに啜り込むと、やや甘めの味付けのタレと、フンワリ・モッチリしているが噛めば心地良い歯ごたえを残しつつもスンナリ噛み切れるうどんの相性がとても良くて美味しい。トッピングされたそれぞれの薬味と共に食べれば味の変化も楽しめて更に良い感じだ。

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しょうが天は、よくある刻んだ紅しょうがを掻き上げにしたものではなく、薄切りにした紅しょうがを串に刺して揚げたもの。甘いタレの口直しにちょうどよい。

『つるまる饂飩 恵比寿店』は値段も手頃で味も良いし、駅から徒歩数分と立地もよい。また営業時間も7時から23時(ラストオーダーは22時半)までなので、朝食から飲んだ後の締めの一杯まで利用できる。皆さんもご利用されてみてはいかが?





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2012年09月16日

浅草『手打ちそば 十和田 メトロ通り店』さんの「やみつきそば」は毎日食べても飽きない味の事

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金龍山浅草寺

週末、親元に戻った帰り道、半年ぶりに浅草へと立ち寄った。浅草寺への参詣ついでに、昼食を食べようと考えたからだ。日本有数の観光地である浅草周辺は美味しい食事処に困らない。

さて残暑厳しいおり、今回ターゲットとしたのは、

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十和田 メトロ通り店そば(蕎麦) / 浅草駅(東武・都営・メトロ)浅草駅(つくばEXP)田原町駅

東京メトロ浅草駅の1番出口から徒歩数分、メトロ通り商店街の一画にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『手打ちそば 十和田 メトロ通り店』さんである。わざわざ「メトロ通り店」と書いたのは、浅草六区に近い「すしや通り」にも『十和田』さんの店舗があるため。

美味しい蕎麦屋には事欠かない浅草で、よく私が立ち寄るのは同店。うろ覚えなので間違っていたらご容赦願いたいのだが、『十和田』の店名は青森・秋田・岩手の北東北3県で契約栽培した蕎麦粉を使用していることに由来しているそうだ。

同店には北東北の地酒が多数取り揃えられていたり、いぶりがっこ(秋田名産の漬物の一種)が蕎麦前(蕎麦屋で饗される酒や酒肴の総称)として用意されていたりするので、いずれにしても東北と縁が深いのは間違いないと思う。

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店内の様子(2階)

ほぼ開店直後に入店したにも関わらず、店内は盛況。1階は既に満席で2階席に通された。だが私が席についた後にも、テーブル席や座敷席に続々と人々がやってきた。会話を聞く限り、観光客のみならず地元客も多いようだ。

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やみつきそば(950円:税込)

今回の注文は、同店名物やみつきそば。

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元々は同店の賄い(従業員向けの食事)で、スタッフの「やみつきになるよね!」の一言が名の由来だとか。

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その特徴は薬味。左の緑色は岩手県岩泉町にある鍾乳洞・龍泉洞の水で育てられたワサビの茎と根を細かくカットして醤油漬けにしたもの。これをメインとし、白髪ネギ・大根おろし・ゴマ・揚げ玉という構成。

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これにソバツユを注いで・・・。

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蕎麦をつけて薬味と共に啜り込む。ワサビの茎と根の醤油漬けから齎(もたら)される微妙なピリッと感が胃腸を刺激し、残暑厳しく食欲が減退している時でもスルスルと胃に収まってしまう。病み付きというか「毎日食べても飽きない味」だと思う。

また同店の店頭で手打ちされる蕎麦も、ツユに入っている沢山の薬味に負けない美味しさだ。蕎麦そのものに強烈な個性があるわけではないのだが、多くの薬味の個性を上手く纏め上げ、且つ薬味の味に埋没しないだけの自己アピールもできている。皆さんもお試しあれ。

なお『十和田』さんには、もう一つオリジナリティ溢れるメニューがあるのだが、それは日を改めてご紹介する事にしたい。 





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posted by 只今(橘カヲル) at 21:04| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:蕎麦・うどん | 更新情報をチェックする
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