琴光喜、永久追放!角界の極刑、初の「除名」へ
(スポーツ報知)
既に皆様も聞き及びであろう、大相撲を揺るがせている野球賭博問題。事が明るみに出たのは、或る週刊誌が大相撲の大関琴光喜関について「違法な野球賭博をしており、暴力団関係者から口止め料として1億円を恐喝されている」との記事を掲載したこと。
本人は当初関与を否定したが、日本相撲協会が独自に調査を勧めるなか、他の現役力士たち数名が関与を認めたことから琴光喜関も事実を認めた。その後、芋づる式に多数の現役力士・親方らが野球賭博へ関与していたことが判明したのはご存知のことと思う。国技に携わる者として品位と節度ある行動が求められる大相撲の関係者が、事もあろうに暴力団が非合法に主催する賭博の顧客となって結果的に暴力団の資金源となっていたなど、到底看過できることではない。
その一方で「相撲部屋が主催するパーティーに暴力団関係者が出席していた」とか「力士や親方が暴力団関係者とゴルフをした」といったような相撲界と暴力団との黒い関係は、これまでもにも週刊誌の片隅などにチラチラと掲載されていたものの深く突っ込まれることのない、ある意味『パンドラの箱』扱いであった。
琴光喜恐喝容疑で元力士を逮捕
(スポーツ報知)
今回これだけの騒動に発展したのは、欲をかいて琴光喜関を脅して口止め料を脅し取ろうとした暴力団関係者・古市満朝容疑者の存在だ。対応に苦慮した琴光喜関が複数の親方に相談するなど事を公にしてしまった。これで正式に警察も動いた。古市容疑者と琴光喜関は『パンドラの箱』を開け放ってしまったのだ。
『パンドラの箱』とは、ギリシャ神話で主神ゼウスがパンドラという女性に持たせた、あらゆる災厄の詰まった箱のこと。彼女が好奇心から箱を開けてしまったので、人間は災厄に見舞われながら生きていくことを余儀なくされた。このエピソードから『パンドラの箱』は「触れてはならないもの」を表す慣用句として用いられる。
パンドーラー
(Wikipedia)
「さてさて、パンドラの箱に希望は…残っているかな?」
(by弐神譲二:ラーゼフォン より)

ラーゼフォン DVD-BOX
ギリシャ神話によれば、開け放たれた『パンドラの箱』に残ったのは“希望”だけだったという。しかし引退届の受理を拒まれている琴光喜関には、諸々含めて約8,000万円とされる退職金を手にすることも叶わない除名処分が下される可能性が高いとのこと。
『パンドラの箱』を開けた代償は、あまりにも大きい…。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

琴光喜、引退届受理されず 退職金なしの「解雇か除名」へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100626-00000292-sph-spo