(ねとらぼ)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1611/04/news117.html
11月4日放送の日本テレビ系バラエティ番組『ヒルナンデス!』のロケ中、親切に道を教えてくれた一般人男性が「丁字路(ていじろ)」という言葉を使ったことをロケメンバー一同が茶化すような場面があり、物議を醸している。
群馬県高崎市にて、ロケメンバー一同が或るパン屋を探して道を歩いている最中、遭遇した年配の男性に道を尋ねたところ、男性は「左に曲がって道なりにずっとまっすぐ行くと、『丁字路』になるんですよ」と説明した。
丁字形に交差している道路「丁字路」は、「十字路」などと同じく道路の交わる形を漢字の字形で表現した言葉で、法律の世界でも使われる正式な表現だ。高崎のような城下町では、防衛のために、あえて見通しのよくない丁字路で町割りが行われている事があり、この男性のような高崎住民にとっては馴染み深いものなのだろう。
ところがロケメンバー一同は「丁字路ですか?」とその場で何度も聞き返したり、男性と別れたあとも「信号左曲がって『丁字路ね』」「もう丁字路」「“T(ティー)”字路だ」「(じゃなくて)“丁”字路」「丁字路にもってかれて(道案内を)ちゃんと聞いてませんでしたね」と会話を続けている。件の男性が「T字路(ティーじろ)」を「丁字路」と言い間違えている、もしくはアルファベットの「T(ティー)」を「T(テー)」と発音したと思っていたようだ。
字形も発音も似てる故「丁字路」を「T字路」と表現するのは口頭でも文章でも一般的になっているが、正式なのはあくまでも「丁字路」で、新聞などは未だに「丁字路」表記のみ。それを知らずに「T字路」を「丁字路」と言い間違えたと勘違いして会話を続けているだけなら
「自分が何も知らないということさえ知らない。無知の知ならぬ、無知の無知ということかな。とはいえ、無知の知なんて、知らない方がいいんだろうけれどね。自分が馬鹿だって事実ほど堪らないものはないと、脳を持たないカカシも嘆いていたことだし」
(by.臥煙伊豆湖:猫物語(白) より)
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自分の無知に気づいていない、ある意味で幸せな人たちというだけなのだろうが、親切に道を教えてくれた一般人を茶化すような態度は正直言って頂けない。テレビ業界が凋落したと言われて久しいが、制作サイドのこうした姿勢にも一因があるような気がする。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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