2019年10月05日

茅場町『昭和』さんで、懐かしい味と今風の味を同時に感じるの事

有給休暇の消化期限が迫った或る平日のこと、私は茅場町界隈に出没していた。

証券会社の多い茅場町界隈の飲食店は、株式市場が休場となる土・日・祝日は休みになるところが多い。
よって平日に休みの取れないサラリーマンの私には訪れにくいお店が多かったのだ……。

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昭和ラーメン / 茅場町駅八丁堀駅日本橋駅

東京メトロの茅場町駅から徒歩3~4分、同駅のA2番出口を出て新大橋通りを八丁堀方面に暫く歩いて、ホテルの先で右折すると見えてくるのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)、今回の目的地である『昭和』さん。

店名は『昭和』だが創業は平成に入ってからとのこと。とはいえ気取らない外見や、

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店内の様子

飾り気のない店内の様子は昭和のラーメン屋の風情を如実に感じさせる。開店直後の入店だったこともあってか、10席程度のL字型カウンターには、先客が一人だけ。ただし私が注文を通した後ぐらいからは続々と入店し、ほぼ満席となった。

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昭和ラーメン(790円:税込み)
※12時前の注文なら煮玉子がサービスされる

今回の注文は、同店一番人気という昭和ラーメン。

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「昭和ラーメン」と名前だけ聞くと醤油ラーメンを連想してしまうが、これは澄み切った黄金色の塩スープ。
平成の世に一大ブームとなった淡麗系ラーメンと言われても納得してしまう外見だ。

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早速スープを啜ってみる。同店のメニューには「昭和30年代名店の味」とあるが、鶏ガラをベースとして昆布や帆立などが加わったと思われるスープは、淡麗なんだけれと実に力強く奥深い美味しさ。懐かしい味と今風の味を同時に感じられる、稀有な出来栄えのスープとなっている。

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麺は中細ストレート。塩ラーメンであればスープを絡みやすくするため麺にウエーブを掛けているケースも多いが、スープ自体に力があるため、ストレートでも十分にスープの味が乗っている。

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チャーシューは肩ロースを使用とのこと。バーナーで炙られて焦げ目がついており、表面は香ばしさが増す一方で、内部はジューシーさが保たれている。


『昭和』さんは土・日・祝日はお休みだが、平日でも夜の部はアルコールも提供して遅くまで営業している(23:30(L.O.):売り切れ次第終了)ので、近隣にお勤めで無くてもチャンスあり。

皆様も訪れてみては?





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posted by 只今(橘カヲル) at 11:40| 東京 ☀| Comment(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする

2019年01月26日

飯田橋『黒兵衛』さんのラーメンは「計算できる選手」の事

この日、飯田橋界隈で用事を済ませた私だったが、気がつけばお昼も大分過ぎていたので腹ごしらえをすることに。
しかし、本来は飯田橋周辺でのランチ予定は無かったため事前にお店の選定をしておらず、徘徊を余儀なくされていると……。

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黒兵衛ラーメン / 飯田橋駅牛込神楽坂駅神楽坂駅

東京メトロ飯田橋駅B3出口の近く、行列のできる甘味処として知られる『紀の善』さん脇にある路地のにある路地の一画(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)で『黒兵衛』さんというラーメン店を発見した。

ラーメン店というより「路地裏の哀愁漂う(「うらぶれた」とも言う)居酒屋」といった佇まいのうえ、予備知識が全くないお店だったので躊躇したものの、空腹に耐えかねたのと、私の感性的に妙に惹かれる雰囲気を放っていたので入店することに。

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店内の様子

外観同様に作りこそ古いが清潔感は保たれている店内は、昼の部終了間際となる15:00ギリギリの入店となったため、他に客の姿はなし。

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卓上POP

席につくと、メニュー表のほかに「初めてご来店のお客様に!」と書かれた卓上POPを発見。
それを読むと、どうやら同店のラーメンは、醤油・味噌・塩といった基本の味に様々な具を組み合わせられるのがセールスポイントのようだ。

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味噌らーめん/スタッフズ(900円:税込み)

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そこで今回の注文は、卓上POPでも推され、メニュー表には唯一赤字で記載のあった味噌らーめんをベースとし、トッピングはスタッフ一番人気というスタッフズ(げんこつ/チャーシュー/煮玉子)にしてみた。

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まずスープだが、白味噌の甘みが生かされており非常にクリーミーで美味しい。味噌の主張が強い味噌ラーメンがお好みの方には物足りないと思われるが、私のように、味噌の味が強すぎて全てを塗りつぶしてしまうタイプの味噌ラーメンは苦手という方にはオススメしたい。

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麺は中太の手もみ麺で、茹で加減は少々固め。
なお一人前の麺量は200グラムとのことで、一般的な他のラーメン店(150グラム)より少し多めなのもありがたい。

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そしてトッピング。げんこつ(豚バラ肉を塩味で柔らかく煮込んだもの)や、肩ロースを使用したチャーシューは、単品だけ取り上げると特筆すべき印象は無いように思えるが、味そのものは丹念に処理して作られたのが感じられる。醤油・味噌・塩といった何れのスープにも合うように苦心して調整がされたのがよく分かる、あとからしみじみと分かる美味しさだ。


見た目の派手さや尖った味のインパクトはないかもしれないが、スポーツでいうところの「計算できる選手」といった表現が思いつくラーメンだと思う。皆様もお試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 21:29| 東京 ☀| Comment(1) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする

2019年01月05日

中延『Fusionラーメン 醤太郎』さんで、季節外れの美味しさを味わうの事

年も開け、お店も通常営業に復帰しつつあるなか、このたび私が向かった先は……。l

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フュージョンラーメン 醤太郎ラーメン / 中延駅戸越公園駅荏原中延駅

東急大井町線および都営地下鉄浅草線の中延駅から徒歩数分、第二京浜国道を渡ってパチンコ屋の脇にある通りを進んだところにある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『Fusionラーメン 醤太郎』さん。店名は「フュージョンラーメン ジャンタロウ」と読む。

赤地に白で大書された店名も目立つが、その横に白地に黒で「醤道 金太郎 あの名店がコラボ」書かれているのも目を引く。調べた所によると、現在は各々、移転準備中/諸事情により閉店とのことだが、それぞれ醤油/豚骨ラーメンの名店として名を馳せたお店だ。

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店内の様子

店内はカウンター席のみの小規模店舗……と思いきや、都内のラーメン専門店にしては珍しい小上がり(座敷席)もあった。
店内にはアルコール類のメニューが数多く貼られているので、酒飲みにはありがたい。

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ダブルインパクト(880円:税込み)
※ランチタイムのサービスで麺を大盛りにしてもらっている。

今回の注文は、ダブルインパクトというラーメン屋らしからぬ名前の一品。
最近では取り扱うお店も増えて、すっかり市民権を得た汁無し麺(油そば、まぜそば、和え麺とも称する)である。

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つややかな麺の上には、モヤシ・キャベツ・角切り筍・刻みチャーシュー・味玉・魚粉(節粉)などが盛られ、なかなか豪華なビジュアル。

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厨房からガラガラという音がしたので「もしや……」と思ったのだが、やはり氷水で麺を〆ていた! この一手間のおかげで麺の歯ごたえが非常に良くなっている。さらに特製タレとの相性も抜群で、とても美味しくいただける。麺のほか器や具もすべて冷たいなか、刻みチャーシューだけが温かいのが、良い箸休めだ。

そうは言っても冷たい麺料理なので、正直にいえば寒風吹きすさぶ今の季節にはマッチしないメニューだと思うが、それでもこれだけ美味しく食べられたのは実力あるメニューの証明だと思う。

皆様も(できれば暖かい季節になってから)お試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 22:22| 東京 ☀| Comment(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする

2018年12月16日

新宿西口『175°DENO担担麺 TOKYO』さんで、担担麺一本勝負に挑むの事

ある日のこと、所用で夜の新宿に出没。ついでに食事も済ませようと思い、彷徨っていると、良さげなお店を発見したので入店した。

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175°DENO担担麺 TOKYO担々麺 / 西武新宿駅新宿西口駅西新宿駅

新宿の小滝橋通り沿いに店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『175°DENO担担麺 TOKYO』さん。最寄り駅は都営大江戸線新宿西口駅だが、JR新宿駅や西武新宿駅からも徒歩5分程度で到着する。札幌に本店を置く担々麺の専門店で、満を持して東京に進出。銀座と新宿に支店を構え、どちらも好評を得ているとのこと。

なお店名は「ひゃくななじゅうごど での たんたんめん」と読み、「175°」は自家製ラー油を作る際の温度、「DENO」は代表者の名字が由来となっている。

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外見はもとより、店内も白を基調として清潔感に溢れている。また店内は照明がふんだんに使用され、視覚的にとても明るいことが、店内の雰囲気をも明るくするのに一役買っている。

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担担麺(汁なし)(850円:税込み)

今回の注文はは同店一番人気という担担麺(汁なし)。なお注文時に麺の量を150/200グラムで選択できるが、料金は同じということで(苦笑)200グラムにした。

同店のメニューは担担麺のみ。汁あり/汁なし、白ごま・黒ごまを選び、あとはトッピングを追加するかどうかぐらいという潔さ。面白いのは痺れあり/なしを選択できるところで、山椒や花椒の痺れる系の辛さが苦手な人にはありがたい。なお私は大丈夫なので痺れありにしている。

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特注という平打ちの太麺を覆い隠す大量の挽肉が目を引くが、それ以上に全体的な盛り付けの美しさに感心する。

個人がSNSを利用して気軽に写真をインターネットに公開できる今どきの時代は、功罪はあるが写真映えを無視するわけには行かない、という事情もあるだろう。しかし日本人は食べ物のビジュアルにも非常に拘るから、これは良い企業努力だと思う。

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着丼時、店員さんに「底のほうから、よく混ぜてお召し上がりください」とのアドバイスを受けたので、かき混ぜてから実食。
モッチリとした食感の平打ち麺にゴマダレがよく絡み、これに豚挽肉によるパンチの効いた旨さも加わり、とても美味しい担担麺に仕上がっている。カシューナッツの香ばしさと歯ごたえが、いい感じのアクセントだ。勿論、花椒やラー油もいい仕事をしている。なお自家製ラー油は卓上にもあるので、少し加えてみるのも良いと思う。

皆様もお試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 16:22| 東京 ☔| Comment(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする

2018年11月18日

いづろ通『ほりえラーメン』さんで「おばあちゃんのラーメン」が心に残るの事

鹿児島旅行追想記ラストは、少し時間が遡る。
今回の旅行で、もっとも印象に残ったお店だったもので……。


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ほりえラーメンラーメン / いづろ通駅朝日通駅天文館通駅

そのお店とは、鹿児島市電・いづろ通電停から徒歩3~4分程度の路地裏、立体駐車場の近くにある『ほりえラーメン』さん(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)。

掲げられた暖簾がなければ、とても飲食店が営業しているとは思えないような年季の入った木造建物の入り口をくぐると、

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店内の様子

その外見から察せられる予想を裏切らない雑然とした(注:言葉を選んでいます)店内が待っている。

おおよそ巷に溢れる、店長がイキリ顔で腕組みした写真とラーメンに関する長ったたらしい蘊蓄文が店内にデカデカと掲載されているような有名ラーメン店とは対極にあるようなお店なのだが、この店を抜きにして鹿児島のラーメンは語れないとまで言わしめるほどのお店なのだ。

その理由とは、1960(昭和35)年の創業という60年近い歴史あるお店であるだけでなく、創業者である御年86歳(2018年10月現在:お客さんからの質問にご自身で回答)になる、おばあちゃんがお一人で、今もなお現役で厨房に立って運営されているお店だという事。



代替わりをせず創業者がそのまま厨房に立って運営されている、という観点で言えば、鹿児島はおろか、日本全国を見回しても屈指の長い歴史を誇っている飲食店と思われる貴重なお店なのだ。

閑話休題、私が入店したのは、開店直後の煩雑さから一息ついたころ。割と店内に余裕があって並ばずに着席できた。
おばあちゃんが配膳してくれた、鹿児島ラーメンのお約束である大根の漬物を齧りながら暫く待つ。

カウンター席だったので、おばあちゃんの仕事ぶりを間近に見れたのは幸いだった。おばあちゃんは実に手際よく麺を茹でながら、一度湯を張って予め丼を温め、その湯を捨てて茹で上がった麺を先に丼に入れてから、具を載せ、タレ等を入れ、最後にスープで丼を満たした。その一連のキビキビした動作は、とても卒寿が近いご老人とは思えない鮮やかなものだ。

なお一般的なラーメン店では、先にタレを入れた丼へとスープを注ぎ、後から茹で上がった麺を入れるが、おばあちゃんの手順は逆。おばあちゃん独自のスタイルなのかと思っていたら、東京に帰ってから調べた結果、鹿児島では先麺/後スープの調理法はポピュラーの模様だ。

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ラーメン/普通(300円:税込み)
ライス/普通(80円:税込み)

さて、手際に感心しているうちに、ラーメンが着丼。おばあちゃんが配膳する際に発する「いっぱい食べてね~」という言葉も心が和む。

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同店のラーメンは普通 or 大盛りの二種類のみで、あとはニンニクを入れるかどうかの選択ができるのみという極めてシンプルな構成。
それにしても、いまどきラーメン一杯300円というのは驚愕である。

そしてサイドオーダーのライスは普通盛りで80円、しかも炊飯器ではなく羽釜炊き。ラーメン共々、恐縮するレベルの値段設定である。

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そんな値段設定にもかかわらず、澄んだ醤油スープのラーメンは、オーソドックスだけどチープさを感じさせない佇まい。

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透明感のあるスープは鶏ガラベースのアッサリ醤油味で、シイタケの出汁もよく効いていて美味しい。一方の麺は軽くウェーブのかかったストレートタイプで、思いのほか量が多い。心持ち柔らかめの茹で加減が、このシンプルなスープに良くあっている。具の種類や量は控えめだが、このオーソドックスな構成のラーメンなら、これでバランスが取れていると思う。

久しぶりにスープも残らず啜ったあとは、木箱にお代をお客が自分で放り込むをいう、まるで田舎で農作物を売る無人販売所のようなシステムで精算。おばあちゃんは「お代は○○百万円ね~」という昭和の定番ギャグも忘れない。


最後、おばあちゃんに「また来てね~」と声をかけられ、お店を後にした。
正直、私が次に鹿児島を訪れることができるのがいつになるかは分からない。
でも、おばあちゃんが健在のうちに、また訪れたいと強く思った。

皆様も訪れてみては?


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仙巌園から望む桜島


鹿児島旅行追想記:完





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posted by 只今(橘カヲル) at 16:00| 東京 ☀| Comment(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする

2018年10月20日

高見馬場『鹿児島ラーメン豚とろ』さんで、思い込みを打ち砕かれるの事

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鹿児島空港にて

数年ぶりに夏季休暇(もう夏じゃないけど)が取れたので、未だ乗るたびに恐怖で体が震える(苦笑)飛行機で鹿児島までやってきた。
歴史物に興味のある身としては、幕末維新の原動力のひとつとなった薩摩国は予てから訪れてみたかった場所のひとつだったからだ。

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霧島神宮

鹿児島空港から鹿児島市内へ移動する道すがら、同県内の有名神社である霧島神宮に立ち寄って旅の無事と良縁(切実)を祈願。

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ここは坂本龍馬が新妻のお龍(おりょう)を連れて訪れた場所とのこと。
なんでも、これが日本初の新婚旅行なのだそうな……。

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鹿児島中央駅

そのため、鹿児島市内についた頃には日も傾いていた。
早々にホテルまで移動してチェックインを済ませたのち、早速出撃。目的地は……。

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鹿児島ラーメン豚とろ 天文館本店ラーメン / 高見馬場駅甲東中学校前駅天文館通駅

鹿児島市電の高見馬場電停から徒歩5~6分、二官橋通りから脇道に逸れた、病院の向かい側にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『鹿児島ラーメン豚とろ』さん。鹿児島ラーメンを代表するお店のひとつとしてメディアへの露出も多い。チェックインしたホテルからも近かったので、こちらにお邪魔することにした。

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店内の様子

店内はカウンター席と小上がり(座敷席)という構成。トータルの収容人衆は24~5人といったところ。
平日の、しかも宵の口ということもあり、流石に人影はまばら。ただし会話の内容から地元民かつ常連客であろう事を感じ取り、心中でガッツポーズを取る。地元民のリピーターを獲得できているのは優良店の証拠だからだ。

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オーダーを通して待つ間、テーブルに常備されている大根の酢漬け(無料)でおしのぎ。鹿児島ラーメンのお店では定番の仕様とのこと。

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豚とろラーメン(840円:税込み)

今回の注文は、同店の基本となる豚とろラーメン。
なお注文時にスープの「こってり、あっさり」や麺の茹で加減をリクエストできるのだが、今回は初訪でもあり、デフォルト設定のままとした。

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濃厚そうな茶褐色のスープに、(ほぼスープの中に沈んでしまっているが)チャーシューと、その他はキクラゲ、刻みネギと揚げネギ、そして白ゴマを散らしている、という構成。

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まずはスープから。「濃厚そうな」と書いばかりだが前言撤回、とてもアッサリ・スッキリして飲みやすい美味しいスープである。
豚骨のほか、鶏ガラや野菜、カツオなども用いて取ったスープとのことで、見た目とのギャップに加え、「九州のラーメンは濃厚こってりな豚骨スープ」という思い込みを良い意味で裏切られるのが嬉しい。

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麺は中太でストレート。これも「九州のラーメンは極細ストレート麺」という思い込みを打ち砕く代物。しかしアッサリ味のスープとはベストマッチ。デフォルトの茹で加減では若干柔らかめに感じたので、特に硬麺が好きな人は「麺硬めで」とオーダーするのが吉と思う。

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そして店名にも冠する豚とろは、箸で持ち上げるどころか、摘むのも苦労するほど柔らかい!
物の本によれば、豚1頭から数百グラムしかとれない希少部位「豚トロ」を、丹念に下処理したうえ、秘伝の着けダレと独特の火加減で煮込んで作るとのこと。確かに、アッサリしたスープの味を壊さず、かつ豚肉の自己主張も兼ね備えた美味しさだ。

皆様も訪れてみては?





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posted by 只今(橘カヲル) at 20:25| 東京 ☔| Comment(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする

2018年08月26日

六本木一丁目『つけめん あの小宮』さんで、驚きを隠せなかったの事

勤め先で同僚たちが、つけ麺のお店が近所に新しく出来た、と話しているのを耳にした。
場所を確認しておこう、ぐらいの軽い気持ちで退勤後に向かってみたら……。

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つけめん あの小宮つけ麺 / 六本木一丁目駅神谷町駅六本木駅

テレビ東京の本社ビルでもある複合施設・六本木グランドタワー。それに隣接する商業棟・六本木グランドプラザの1階部分にオープンした(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『つけめん あの小宮』さん。

この店名を見た時、「あの『あの小宮』が出来たのか!」と驚きを隠せなかった。なぜなら『あの小宮』とは、あの有名つけ麺店『つけめんTETSU』を創業した小宮一哲(こみやかずのり)氏が新たにプロデュースしたお店だからだ。私の住まいに程近い都立大学駅にもある同店だが、近場ゆえ逆に訪問の機会を逃していた。なんという僥倖。早速入店することに。

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店内の様子

店頭の券売機で食券を購入し店内へ。コンクリート打ちっぱなしの店内はテーブル席のみで、結構な収容人数を誇る。面白いのは、食券をカウンターでスタッフに確認してもらってオーダーして席に付き、注文の品が出来たら食券に書かれた通し番号をコールされるので取りに行く、というフードコートのような仕組みを採用していること。

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つけめん+半ライス(850円+120円:税込み)

今回の注文は、お店のオススメを表す券売機左隅メニューである、つけめん。

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つけ汁からは魚介系の良い香りが漂い、

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冷水で〆られた麺は、表面のツヤの美しさに唸る。

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なお半ライスを追加しているが、その理由は後ほど……。

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つけ汁は和風のアッサリ味で、粘度の低いサラッとしたタイプ。なので、麺をつけ汁に漬けるというより、ジャブジャブと十分に浸してから啜り込むと良いと思う。麺は小麦の風味が感じられるモッチリした食感の太麺で喉越しも良く、おかげで量的に少ないわけではないのに、あっという間に食べきれてしまう。

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そして、つけ麺の食後のお楽しみといえば、つけ汁に割りスープを入れて飲み干すことなのだが、

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ここで先程の半ライスを登場させ、つけ汁を投入し雑炊風にして食べるのも乙なもの。

行儀が悪いのは重々承知だが、つけ麺やラーメンのスープって、ご飯に合うんだよね~♪。同店の割りスープは鰹だしベースなので、それが更に際立つのだ!

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2018年06月17日

新宿西口『光来』さんの「中華そば」は、東京醤油ラーメンの“見本”である事

6月は土日に用事が集中。そんな状態ではあるが、僅かな時間の隙間を見つけて向かった先は……。

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光来ラーメン / 新宿西口駅西武新宿駅西新宿駅

新宿大ガード西交差点を超えて小滝橋通り界隈に来ると、日本屈指の繁華街を有する新宿とはいえ住宅街の要素も出てくる。そんな小滝橋通りから左手方向に進み、柏木公園という小さな公園の側にあるのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)、今回ご紹介する『光来(こうらい)』さん。最寄り駅は都営大江戸線の新宿西口駅だがJR新宿駅からも徒歩で5~6分ほどで到着する。

とてもノスタルジックな外見だが、なんと1953(昭和28)年創業という歴史あるお店。新宿大ガード西交差点から職安通りまでの界隈はラーメン激戦区として知られているが、その嚆矢ともいえるお店といえるだろう。今もなお、開店前から店の前で待ち構える人がいる人気店である。

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店頭に置かれたメニュー

驚くなかれ、このご時世に「中華そば」が400円!その他のメニューも軒並み財布に優しい価格帯だ。驚愕の値段設定だが、これは店頭の看板にあるように同店が中華麺や点心の製造会社の直営店であり、かつ自社倉庫を兼ねている事が大きい。家賃や輸送・保管料のような諸経費をカットできる故の強みだ。

また、これは想像だが、同店は自社製品のPRショップ的な役割を担っていて、そのお値打ち価格は広告宣伝費としての意味合いが含まれているからではないだろうか。

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店内の様子

閑話休題、店頭の券売機で食券を購入し入店。店内も外見に負けず劣らず昭和ノスタルジック感全開。ドラマの撮影に使えそうなぐらいだ。

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中華そば(400円:税込み)

さて、待つことしばし、中華そばが着丼。

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ワンコインでお釣りが来る価格にもかかわらず、チャーシュー(煮豚)、煮玉子、メンマ、ほうれん草に、今では絶滅危惧種となったナルトまで入っている! そのビジュアルは典型的な東京醤油ラーメンで、このまま食品サンプルとして保存したいほどだ。

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鶏ガラベースのスープは、醤油の尖った味もせず、優しくアッサリとした味わい。基本的故に一口めのインパクトは弱いかもしれないが、毎日でも口にできる安心安定の味わいである。

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麺は黄色い縮れ麺で、これまた東京ラーメンの王道スタイル。若干柔らかめの茹で加減だが、マイルドな味わいのスープとは相性バツグン。

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チャーシュー(煮豚)をはじめ、各々の具も手抜かりなし。特に煮玉子は、昨今流行りの味付きタイプではないのだが、スープとの親和性を考えると良いチョイスだと思う。


単に「お値打ち価格」や「昭和ノスタルジック」だけではラーメン激戦区を生き残れない。
“自社製品のPRショップ”という性質ゆえの、東京醤油ラーメンの“見本”ともいえる同店の中華そばを、皆様もお試しあれ。





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2018年03月11日

洗足『麺や 一途 氣絆』さんでフォン・ブランを使ったラーメンに出会うの事

先日、細やかながら或る宿願を果たした。

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ミュウツー捕獲!

そして気がついたら日もくれていたので、そのまま夕食を食べに向かった。

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麺や 一途 氣絆ラーメン / 洗足駅北千束駅西小山駅

東急目黒線・洗足駅から徒歩1~2分、洗足商店街・いちょう通り沿いにある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『麺や 一途 氣絆』さん。店名は「めんや いちず きずな」と読む。物の本によれば、フランス料理出身だというシェフが武蔵小山で開店させたラーメン店が『麺や 一途』で、その2号店となるのが同店となる。

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店内の様子

お店は2階構造で1階はカウンター席。なお2階はフレンチの大皿料理などを出す時などにも使う場所とのこと。
有り体に言って客側のスペースは狭いのだが、それに比べて厨房は広めに取られている。

私の持論の一つに「店舗面積に比して厨房スペースが広い店はハズレがない」がある。料理人が料理をしやすい環境が整えられているというのは、店で饗される料理の味に直結する、と考えているからだ。

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力(りき)(1000円:税込み)

そんな事をボンヤリ思い返していると、着丼。なおライスは無料サービスである。

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注文したのは、他店でいえば「全部入り」に相当する力(りき)。昨今流行りの鶏チャーシューのほか、ローストポーク、さらにワンタンが入っている。茹で卵ではなくポーチドエッグが入っているのが洋風料理っぽくて面白い。

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まずスープから。

店頭の掲示物には「フレンチのスープであるフォン・ブラン、仔牛の骨と地鶏から抽出したスープを使用しています。豚骨は使用していません」とある。

啜ってみればなるほど鶏系の味だ。更に仔牛の骨や野菜由来と思われる様々な旨味が感じられる。しかし根底にあるのは洋風ではなく和風の味だ。ミツバが浮いていることもあってか、口にした際の第一印象は「関東風雑煮のツユみたいな味」だった点でもお察しいただきたい。ガツンと来るインパクトには欠けるが、何度口にしても飽きない、完成度の高く美味しいスープである。

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一方で麺は細めのストレートタイプ。茹で加減は柔らかめだが相応に歯ごたえもありスープとよく馴染む。和風の吸い物に具として素麺が入っていたりするが、あれをもっとブラッシュアップして美味しさを引き上げた感じ、というと伝わるだろうか?

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低温熟成されたローストポークも、真空調理された鶏チャーシューも、一品料理として通用するレベルの美味しさ。下戸の私が言うのも何だが、ワインの肴にしても良い感じだと思う。


二郎インスパイア系に代表される「ジャンクフードとしてのラーメンを突き詰めた味」とは対局にあるような「品よく纏めた味」。しかし決して小さく纏まっている訳ではなく、さらなる進化というか、伸びしろも感じられる味だ。ガッツリ腹を満たしたい時には不向きだが、そんなラーメンに疲れたときに食べると良い感じだと思う。

皆様も訪れてみては?





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posted by 只今(橘カヲル) at 17:18| 東京 ☀| Comment(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする

2018年02月04日

秋葉原『らーめん忍者』さんは「忍びなれども忍ばない」の事

先ごろ、立川にある二郎インスパイア系に行ったためか、胃袋が二郎モードになってしまった。
とはいえオジサンになってしまった身に、二郎系はキツイので、前日よりコンディション調整をし、お目当ての店に向かった。

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らーめん 忍者ラーメン / 秋葉原駅末広町駅岩本町駅

JR秋葉原駅の昭和通り口から徒歩2~3分。昭和通りを北上すると道なりに店を構えるのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『らーめん忍者』さん。いわゆる二郎インスパイア系のラーメン店で、一昨年(2016年)2月にオープンと開店してから日は浅い部類に入るが、開店前から店の前で待ち構える人もおり、支持を集めているようだ。

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店頭の券売機で食券を購入し、入店する。

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店内の様子

店内はL字型のカウンター席のみ。開店直後だったので人影は疎らだったが、後から陸続と入店者が訪れて程なく満席となった。

そして店員さんが食券を確認に来た際、「ニンニク」や「野菜」といった無料トッピングの要・不要を訊かれるので答えよう。
ラーメン二郎やそのインスパイア系のお店では“呪文”と称される独特のトッピングコールがあるという予備知識があると身構えてしまうかもしれないが、何も難しく考えることはない。店員さんに「ニンニク入れますか?」とか訊かれたら「お願いします」とか「普通で」とか「多めで」とか答えればいいだけ。なにも通ぶって“呪文”を唱える必要はないのでご安心を。

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忍者らーめん(1050円:税込み)

今回の注文は、店名を冠した忍者らーめん。
なお写真は「ニンニク」と「野菜」を追加している。

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二郎インスパイア系の常で、普通盛りでもド迫力な状態のうえ、更に豚バラブロック、巻き豚(二郎の名物ですな)、ほぐし豚(写真だと巻き豚の影に隠れてしまっているが……)が乗った圧巻のビジュアル。「忍者なんだから少しは“忍べ”よ!」とツッコミたくなるが、丼からは「忍ぶどころか暴れるぜ!」と、どこぞの戦隊ヒーローのような意気込みが返ってくる(ような気がする)。

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しかし、スープは二郎インスパイア系の基本的な豚骨醤油に三種の豚肉から染み出した旨味が加わって旨味を増し、極太平打ち麺は通常でも250グラムという量に加え固めの茹で加減でスープや具に負けない個性を保ち、三種の豚肉は味や食感に変化があるので大量だけれども飽きが来ない。おかげで(油断することなく事前に体調を整えていたこともあるが)量の多さに苦戦することなく、最後まで美味しくいただけた。

皆様も、胃袋の容量と相談しなから、お試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 08:20| 東京 ☀| Comment(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする

2018年01月21日

二子新地『佰老亭』さんで「もう一口欲しくなる……」美味しさを愉しむの事

或る日、私は、近場ゆえ逆に行く機会を作れずにいたお店に向かった。それが今回ご紹介するお店。

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佰老亭台湾料理 / 二子新地駅二子玉川駅高津駅

東急田園都市線・二子新地駅から徒歩1~2分。商店街の道沿いに店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『佰老亭(ひゃくろうてい)』さん。同地で営業して30年以上になるという、地元の方々に愛される台湾料理のお店である。

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店内の様子

店内はカウンター席のほか、小上がりもある。店内は常連の方らしき方々が幾人か、思い思いに一品料理を肴としてアルコールを飲んでいた。

ちなみに常連陣は気さくな方々が多いようで、初訪の私を見ると、ササッと席を詰めてくれた。常連が占拠して一見さんが入れない雰囲気が構築されてしまっているようなお店も多い中、これは地味に有り難い。

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牛肉麺(ニューローメン:850円:税込み)

今回の注文は、同店の名物、牛肉麺(ニューローメン)。

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唐辛子で炒められたピリ辛の高菜で赤く染まったスープに、柔らかく煮こまれた牛肉が浮いている。青味はパクチーだ。

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赤みがかったスープを見ると「相当辛いのではないか?」と身構えてしまうが、いざ啜ってみると、食欲を増幅する程よいピリ辛の刺激であることに気づく。啜るたびに「もう一口欲しくなる……」美味しさだ。

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このピリ辛スープと、柔らかめではあるがコシもある平打ちストレート麺が良く合う。
具の牛肉も、スープが牛肉からダシを取っていることもあってピリ辛スープに良く合っている。
結果、とても美味しいラーメンとして楽しめる一杯となっている。

皆様も訪れてみては?





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posted by 只今(橘カヲル) at 09:45| 東京 ☀| Comment(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする

2017年12月10日

武蔵小杉『味噌好き!みそごろう』さんで2つの店名の謎に迫るの事

この日、私は日が暮れるのを待って外出した。
その理由は……。

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味噌好き!みそごろうラーメン / 武蔵小杉駅新丸子駅向河原駅

JRおよび東急東横線の武蔵小杉駅の北口から徒歩3~4分、駅前から北上し、繁華街を抜けたら西側の住宅街へと進む。そして、とあるマンションの一階にある店舗スペースのひとつが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)、今回の目的地である『味噌好き!みそごろう』さん。あれ? 看板には『自家製麺 然』と書いてあるけど……?

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入り口横の看板

実は同店、昼は豚骨魚介ラーメンの『自家製麺 然』、夜は味噌ラーメンの『味噌好き!みそごろう』と、昼夜で提供するラーメンが異なる、俗に言う「二毛作」のお店なのだ。それ故に店名が2つあるという訳。で、今回は味噌ラーメンがターゲットだったので、夜に訪れた次第。

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店内の様子

店内に入りコの字型のカウンター席に座る。奥にある厨房は、二毛作ゆえか店の規模にしては広い印象。

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食券販売機(昼と夜のメニューが併記されている)

入り口の所にある食券を購入して席に座り、店内備え付けのテレビを見ながら暫く待っていると……。

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味噌つけ麺並盛り(850円:税込み)

味噌つけ麺並盛りが到着!

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そもそも茹でたモヤシやキャベツが景気良く盛られている上に、並盛りでも麺の量は300グラムあるので、このボリューム。
ラーメンにおける一杯あたりの麺は100~150グラム、つけ麺なら200グラム前後が標準的なので、かなりの大盤振る舞いといえる。

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これを、自慢の味噌スープに漬けて食べるのだ!

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物の本によれば、味噌スープは5種類の味噌をブレンドした上に、昼間の業態を活かして魚介の風味を加えてあるとのこと。味噌の持つ濃厚で力強い美味しさが存分に引き出されている一方で、味噌臭さは感じられないという理想的な味噌スープといえる。

茹で上げた麺のヌメリを冷水で取るという過程において麺が纏った水分で味が薄まるため、つけ麺のスープは、ラーメンのスープよりも濃い目に作られるのが定番。それなのに味噌臭さを感じさせず、味噌の美味しさのみを引き出したスープを提供するのは、想像以上に難しいと思われる。

そして麺自体の美味しさも秀逸だ。強力粉100パーセントの自家製麺はシコシコとした歯ざわりで、味噌スープの美味しさを余す所なく受け止めているのだ。


東急東横線の新丸子駅からも十分に徒歩圏内。というか、新丸子駅と武蔵小杉駅のほぼ中間に位置している。
皆様も訪れてみては?





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posted by 只今(橘カヲル) at 17:40| 東京 ☀| Comment(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする

2017年09月03日

池袋『鶏そば 壽』さんで、「インスタ映え」するだけじゃない、レモンそばを頂くの事

常日頃から池袋界隈の開拓意欲はあるのだが、なかなか機会に恵まれない。
このたび漸く機会を得て向かった先は……。

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ラーメン / 池袋駅要町駅東池袋駅

JR池袋駅西口から徒歩数分、ロータリーを超え、駅前にあるマクドナルドの裏手側にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『鶏そば 壽』さん。2014年7月開店と日は浅いながら、ラーメン激戦区の池袋で確かな評判を呼ぶお店。その格子木で覆われた外観や、

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店内の様子

白を基調とした明るい和モダンな店内は、ラーメン屋というよりは蕎麦屋のような趣。そのためか、ラーメン屋には珍しい女性の一人客も見受けられる。

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レモンそば(880円:税込み)

今回の注文は同店オリジナルの人気メニュー、レモンそば。

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白濁したスープの上に、輪切りにされた大量のレモンが浮かぶ様は、大輪の花が咲いたかのように美しい。物の本によれば、同メニューをスマホのカメラで撮影し、SNSで公開する女性も多いのだとか。確かに、いわゆる「インスタ映え」するのは間違いないと思う。

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それはさておき早速スープを啜ってみる。注文時にコッテリとアッサリを選べるが、今回はアッサリを選択している。しかしアッサリにも関わらず相当に濃厚な鶏の旨味を感じるは凄い。ともすれば舌が疲れてしまう危険性があるのだが、レモンの酸味によって上手く中和され、何度口にしても美味しく味わえるスープとなっている。

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麺はストレートな細麺で、茹で加減はやや固めで歯ごたえあり。鶏の旨味溢れるスープの相方として申し分なし。替え玉に対応しているのも嬉しいところ。

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具は鶏チャーシューとキクラゲ。スープの旨味に浸った鶏チャーシューも美味しいよ!

アクセスも良く、女性一人でも入りやすいので、皆様も訪れてみては?





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posted by 只今(橘カヲル) at 09:09| 東京 ☀| Comment(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする

2017年05月20日

自由が丘『中華そば ふく山』さんは優しい美味しさで飽きが来ないの事

或る週末のこと、仕事の都合で昼過ぎまで自宅待機を強いられたのに加え、生憎の雨模様となったため遠出を諦め、自宅周辺でランチを取ることにした。

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中華そば ふく山ラーメン / 自由が丘駅奥沢駅九品仏駅

東急東横線ほか自由が丘駅から徒歩1分少々、同駅南口を出て右折し、ガードを潜って直進。突き当りを左折すると到着するのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『中華そば ふく山』さん。昨年5月のオープンと、この界隈では新参ながら確かな評価を得ている。

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店内の様子

店内はカウンター席のみ。自由が丘という土地柄か、若い世代の顧客が多い。特に若い女性の一人客というのは、ラーメン屋では少々珍しいのではないか?

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特製醤油そば(980円:税込み)

今回の注文は、食券販売機の一番左上、つまり同店一押しメニューとなる、特製醤油そば。チャーシュー・ワンタン・煮玉子・ノリ・・メンマ・青菜が具として入っている、所謂「全部のせ」である。

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まずはスープから。若い世代に好まれるとなると、力強い濃い味を想像するかもしれないがさにあらず。鶏ガラベースの和風ダシスープは淡麗ながら奥深い味わいの醤油味で、老若男女に好まれると思われる穏やかで優しい美味しさだ。

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麺は細めの縮れ麺。淡麗なスープを十二分に絡める良い仕事をしている。

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ホロリと柔らかいチャーシュー(煮豚)他、具はスープの味を邪魔しないよう薄めの味付け……というと誤解されるか。スープと絡んで100%の味わいとなるよう調整された味付けで、どれも楽しめる味わいだ。

優しい美味しさ故に頻繁に通っても飽きが来ないのは有り難い。皆様もお試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 10:37| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする

2017年04月08日

新丸子『麺や でこ』さんでチームプレーの重要さを学ぶのこと

この日、私は一件のラーメン屋を目指した。現在の住まいから比較的近くにあるものの、それゆえに訪問する機会を作れずにいたお店だ。

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麺や でこラーメン / 新丸子駅武蔵小杉駅

東急東横線・新丸子駅の西口から徒歩数分、日本医科大学新丸子キャンパスに向かう途中にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『麺や でこ』さんが、今回の目的地。

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店内の様子

店内はカウンター7席と、2人卓がいくつかあるだけの小規模店舗。訪れたのは夜の部が始まって間もなくだったにも関わらず、満員御礼に近い状態だったのは人気店の証明。券売機で食券を購入し、席に着く。

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特製醤油ラーメン(1080円:税込み)

今回の注文は、券売機最上段左端……つまり同店お勧めメニューである、特製醤油ラーメン。

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まずはスープから。醤油ベースのスープは色が濃いめで、「これは妙に醤油臭いパターンかな?」と身構えてしまうがさにあらず、スッキリとした旨味と奥深い美味しさで「醤油スープかくあるべし」というお手本ともいえる完成度の高さ。

物の本によれば4種類の醤油をブレンドした醤油ダレに、鶏や昆布、煮干しをあわせてスープを取っているとのこと。出色なのは、何種類もの材料でスープを取っているのに、いずれも突出することなく、全体として味の調和がなされていること。一人のスター選手に頼ることのない、チームとしての強さを実現しているといったところか。

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麺は製麺所に特注したストレートタイプ。小麦粉の配合や加水率まで指定する拘りっぷり。そのお陰で、スープと良く馴染む歯切れの良い美味しい麺となっている。

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具は九条ネギにメンマ、丸ごとの半熟玉子に海苔、そして豚と鶏のチャーシュー。チャーシューは肉の旨味が味わえるシットリとした食感で、チャーシューというよりローストポーク(チキン)といった感じ。単品で注文したいぐらいの美味しさ。

お隣の武蔵小杉駅からも十分に徒歩圏内。皆様も訪れてみては?





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posted by 只今(橘カヲル) at 09:14| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする

2017年04月01日

神泉『麺の坊 砦』さんで手間を掛けた美味しさに出会うの事

とある小雨模様の肌寒い日、温かいものが食べたくなった私は、一件のラーメン店を目指した。

170401_01.jpg麺の坊 砦ラーメン / 神泉駅駒場東大前駅池尻大橋駅

京王井の頭線・神泉駅の南口から徒歩3~4分程度、旧山手通り沿いに店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『麺の坊 砦』さん。

豚骨ラーメンの超有名店『博多一風堂』さんで13年修行し、同店が新横浜ラーメン博物館に出店した際には店長を任されたほどの実力を持つ店主が、満を持して独立して開いたお店。もう、この経歴だけで「ハズレは無いな……」と確信できるレベルである。

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店内の様子(写真ブレちゃった ^^;)

小雨模様の天気に加え、入店したのは開店直後だったので、さすがに繁盛店とはいえ人影は疎(まば)ら。
黒を基調とした店内は、ライティング等も工夫された、お洒落というか、空間デザインの良い佇まい。店主のセンスの良さが伺える。

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のりと半熟玉子らぁめん(880円:税込み)

写真うつりを考慮し、デフォルトのラーメンに海苔と半熟玉子をプラスして注文。

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まずはスープから。スープが白濁しているところは王道の九州豚骨ラーメンだが、豚骨ラーメン恒例のトンコツ臭は感じず、芳香とも呼べる香りに恍惚とする。啜ってみれば、博多系トンコツスープと熊本系トンコツスープの良いとこ取りといった感じで、とても出来の良い美味しいスープとなっている。

なんでも豚の頭骨だけを浄水器を通した水で長時間煮込んでスープを取るとのこと。素材にも拘っているのだろうが、それと同じくらい手間をかけることに拘っているのがスープを通して伝わってくる。

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麺は自家製麺で、気温等を考慮して製法を調整するという拘り。九州豚骨系のラーメン店には珍しく、スタンダードな細麺のほか、太麺(といっても「九州豚骨系ラーメンのなかでは…」程度だが)も選べる。もちろん茹で加減も選択可能だ。出来のよいスープをシッカリ受け止める美味しい麺である。替え玉も可能なので、余力があれば細麺と太麺を食べ比べてみるのもお勧め。

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具材は先に紹介した海苔と半熟玉子の他には、チャーシュー、モヤシ、キクラゲ、青ネギといった構成。
チャーシューはトロッとした柔らかさのなかに肉としての歯応えもあり、これも美味しい……。

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餃子(10個入り、520円:税込み)

こちらはサイドメニューの餃子。九州系の一口サイズで、卓上に用意された餃子のタレで頂く。

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皮は焼き上げられてパリッとした口当たり、ニンニク不使用で味は口当たり軽くアッサリ、油っこくもなく、物の本によれば1日100皿は出るという人気メニューなのも納得の美味しさ。事実、私が訪れたときは、餃子を肴にビールを愉しんでおられた常連の方がいた。

渋谷の繁華街からは少し距離があるが、芸能人がお忍びで訪れることもあるというのも頷ける。皆様もお試しあれ。





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2016年12月31日

綱島『らーめん桃源』さんで「地元民の絶大な支持を集める」塩ラーメンを味わうの事

年の暮れも押し迫った或る日のこと、体重に気を使いつつ細々と食べ歩きを再開した私が向かった先は……。

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らーめん桃源ラーメン / 綱島駅

東急東横線・綱島駅から徒歩だと12~3分ぐらいかかるだろうか? 県道140号線沿いに店を構える(詳しい場所は上部リンク先または記事下の地図を参照)『らーめん桃源』さん。ドアハンドル代わりにオールなど、マリンテイストをあしらった外観は「今時のお洒落系ラーメン店」な感じだが、実は同地で約20年営業を続けている老舗であり、綱島を代表するラーメン店として真っ先に名前を上げる人も多いお店である。

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店内の様子

そんな人気店なので店内は常に盛況。だが客の回転は早いので、それほど待つことなく席につけた。

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しお(780円:税込み)

今回の注文は、同店の評判を押し上げた看板メニュー、しお(塩ラーメン)。

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透明感溢れるスープは塩ラーメンの見本ともいうべき美しさ。

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そのスープを、同店は「魚貝のうまみクセになる味」とアピールしている。魚“貝”というだけあって、口にすると塩スープのシンプルで澄み切った旨味にアサリの後味が上手くプラスされており、たしかにクセになる美味しさだ。

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麺は極細で軽くウェーブあり。特に麺の茹で加減について注文した訳ではないのだが、一般のラーメン店とくらべて固めの茹で加減となっている。塩スープとの相性は抜群だ。

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ラーメンを彩る具はチャーシュー(煮豚)、メンマ、茎ワカメ、半熟煮玉子、海苔。いずれも繊細な塩スープの味を壊さないような、しかし相性がよくなるような絶妙のチョイスとなっている。

長年同地で地元民の支持を集めているのは伊達では無い美味しさ。皆様もお試しあれ。





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2016年12月10日

淡路町『栄屋ミルクホール』さんで古くて新しい昭和レトロを味わうの事

勤め先が本社事務所を移転する関係で、図らずも平日に休みが取れた形になった。これを利用し、普段は訪れる機会のないお店に赴いた。そのお店は基本的に平日のみの営業で、しかも夕方には店じまいしてしまうのだ……。

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栄屋ミルクホールラーメン / 淡路町駅小川町駅神田駅

東京メトロ淡路町駅および都営地下鉄小川町駅から徒歩2~3分、近代的なビルが立ち並ぶ街中に突如出現する昭和レトロな店構え(詳しい場所は上部リンク先または記事下の地図を参照)。ここが今回ご紹介するラーメン店『栄屋ミルクホール』さん。外観がレトロなのも当然で、驚きの1945(昭和20)年創業という老舗である。

屋号にある「ミルクホール」とは聞き慣れない言葉だが、これは創業当時の同店が牛乳の提供を主目的とする軽食店だったためで、ビールが飲める店をビヤホールと呼ぶようなノリの和製英語。店頭の看板に「軽食・喫茶」と書かれているはその名残りである。

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店内の様子

外観に負けず、店内も映画の撮影セットと見まごうばかりに昭和の風景が展開する。長テーブルや丸椅子はまだしも、ブラウン管のテレビが現役だったりするのだ! しかし見た目こそ古いものの清潔感に溢れており、古びた・うれぶれた印象は感じさせない。

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カレーライス(単品だと650円:税込み)

今回の注文は、ラーメンとカレーライスのセット(950円:税込み)という王道メニュー。まずはカレーライスが到着したので早速口に運ぶ。

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味は良い意味でノスタルジックで素朴な美味しさ。カレーの固形ルーが普及する以前、カレー粉と小麦粉からルーを自作していた頃の、今時では逆に貴重な味だ。

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ラーメン(単品だと620円:税込み)

そして数分後、ラーメンが到着! 近年では絶滅危惧種かと思うぐらいお目にかかれなくなってしまった、絵に描いたような正統派にして王道の醤油ラーメンという外見である。

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まずはスープから。透明感ある醤油スープは、鶏ガラベースの甘みと昆布由来の旨味がマッチングした優しい美味しさ。派手さや尖った特徴はないけど、それ故に飽きないし、胃に凭れない。

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麺はストレートな中細麺。フンワリと柔らかい歯切れだがチャンと歯ごたえもあって、この辺りは昔のままではなく進化を感じさせる。

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具はチャーシュー・メンマ・ネギ・青菜で、ナルトが無いのが不思議なぐらいの定番構成。チャーシューは厚みがあるのにジューシィで柔らかい。チャーシューメンで存分に味わうのもあり。

店内に薀蓄が書かれた張り紙がされていたり、店主が腕組みして写真に写っていたりする近年の拘り系ラーメン店とは対極に位置するようなお店だが、そんなお店に疲れてしまった皆様には逆に新鮮な体験ができるのでは? お試しあれ。





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2016年11月23日

石巻『大王(ターワン)』さんで半年ぶりに中華麺を食するの事

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JR石巻駅

先週末、所要で宮城県は石巻までやってきた。

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これが所要(笑)

<ポケGO>レアキャラ求め石巻に1万人
(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201611/20161113_13027.html

まぁ、それを抜きにしても

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石ノ森章太郎先生の出身地である石巻は、かねてより訪れたかった町のひとつだった。

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大王ラーメン / 石巻駅

そして訪れたからには石巻グルメも堪能しなければならない(使命感)! ということで石巻駅南口から徒歩4~5分、駅南側の小高い丘にある羽黒山公園へ向かう途中の小道にある(詳しい場所は上部リンク先または記事下の地図を参照)、地元でも評判のラーメン店『大王(ターワン)』さんにやってきた。長らくダイエットに勤しんでいたのでラーメンは暫く口にしていなかった。その意味でも期待が高まる。

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店内の様子

同店は、ラーメン店には珍しく朝10時30分からオープンしている。開店直後に入店したので、流石に人影はまばら。

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味噌タンメン(720円:税込み)

今回の注文は、来店者の多くが注文するという同店の看板メニュー、味噌タンメン。

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普通盛りにも関わらず、野菜がタップリと盛り付けられた外観は迫力満点。湯気と共に立ち上る味噌スープの芳しさと十分に火が通った野菜から放たれる香りが渾然一体となり、食欲中枢を刺激する。

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まずはスープから。味噌と野菜、そして微かにニンニクの味がするスープは、いかにも寒い地方のラーメンらしく濃い目の味付け。しかし一口目のインパクトこそ強烈なのだが、しつこい・くどいといったマイナスな後味がなく、結果として印象に残りやすい味なのに何度口にしても飽きない美味しさとなっている。

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麺は、タンメンでは珍しい中太平打ち麺。よくスープが絡むだけでく、プルプルとした食感でインパクトのあるスープに負けない個性を発揮している。

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そして豪快な盛り付けの野菜もまた、食べても食べてもなかなか減らないほどの量なのに飽きることなく食べられる。野菜の旨みも存分に抽出されたスープとの相性が良いからか?

いずれにしても、おおよそ半年ぶり(!)ぐらいに食べた中華麺ということもあり、とても思い出に残る美味しさでした。
皆様もお試しあれ。





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2016年09月18日

大手町『舎鈴 丸の内店』さんで「麺を肉に」を試すの事

相変わらずダイエットに勤しみ、めっきり外食の機会が減ってしまった今日このごろの私。しかし或る日のこと、暫く振りにラーメン屋……というか、つけ麺屋を目指して出撃した。

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舎鈴 丸の内店つけ麺 / 大手町駅東京駅二重橋前駅

目的地は地下鉄の大手町駅・B1出口に直結するビルの地下1階に店を構える(詳しい場所は上部リンク先または記事下の地図を参照)『舎鈴 丸の内店』さん。「行列が常態化して近隣住民に迷惑をかけてしまっているから」という驚きの理由で一時閉店せざるをえなくなるほどの有名つけ麺店『六厘舎』さんと同じ運営会社が営むラーメン店舗の一件で、都内だけでも10数件を数える出店がある。

とはいえ今回の目的は、つけ麺を食べることではなく……。

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麺を肉に!

『舎鈴』さんでも数店舗でしか行っていない珍しいサービス「つけ麺の麺を肉に変更できる」を試してみたくなったからである。

ラーメン・つけ麺の麺は糖質の代表例みたいなものだが、糖質の過剰摂取は肥満や糖尿病の原因になると指摘されて久しい。健康を気遣う中年男性やダイエットを気にする若い女性にも来店して欲しいと考えて始めたサービスなのだろう(多分)。

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店内の様子

訪れたのは土曜日。普段は近隣のサラリーマンで溢れる店内も、週末の開店直後は流石に余裕がある。店頭の券売機でつけ麺をオーダー、「麺を肉に」のオプションも追加して着席し、スタッフの方に食券を渡す。スタッフさんから「麺がついていませんがよろしいですか?」と念を押されるので問題ない旨を伝え、暫し待つ。

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味玉つけ麺+麺を肉に(730+290円:税込み)

今回の注文は同店つけ麺の基本となる味玉つけ麺。

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噂の「麺を肉に」のオプションはプラス290円。“肉(にく=29)”の洒落なのかも? その他の具材は味付け半熟玉子と茹でたモヤシ。

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なお写真には写っていないが、つけ汁の中にはチャーシューが沈んでいる。

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これに肉をつけて食べる! 肉は薄くスライスされたスペイン産豚の肩ロースが200グラム。「薄くスライスされた」とはいえ肉の旨味は十分に感じられるぐらいの厚みは保たれており、適度な歯ごたえもあるが臭みはない。つけ汁につけて食べるのが前提のためか、肉そのものに強い味がついているわけではないし、少々しっとり感が抜けている感もあるが、つけ汁の味と水分が染み込むことで、あたかもシャブシャブのような感覚となり、美味しくいただける。

一方のつけ汁は、つけ汁のスタンダードともなった魚介系と動物系のダブルスープだが、魚介の風味が強めに調整されているためか、しつこすぎず胃にもたれることもなく、こちらも大満足。さすが都内屈指の名店と高評価を受けるだけのことはある。

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それ故、最後にスープで割ってつけ汁を頂く段になっても飽きずに飲み干せるのだ。

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完食!

まぁ、これが「つけ麺」と呼べるのか、という疑問が無いではないが、日本国民の健康志向が強まるなか、ジャンクフードの代表格のように扱われるラーメン・つけ麺においても集客と話題提供のために知恵を絞っているのは良い傾向だと思う。皆様もお試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 11:47| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする