2008年06月07日

インサイダー取引を防ぐ手立てはあるか?

野村證券:再発防止策新味なく インサイダー取引事件
毎日新聞

証券業界最大手である野村證券の社員が、その立場によって知りえた情報を悪用した株取引、所謂インサイダー取引を行って利益を得ていたことが発覚した事件は、各方面に少なからず衝撃を与えた。当の野村證券も、顧客や企業の信頼を著しく損ねてしまった。それらの反省と信頼回復のために、このたび野村證券は社長・会長の減給処分のほか、再発防止作を発表した。その骨子は以下の通りである。

■情報管理態勢
・顧客企業の実名の使用禁止、暗号化の徹底
・個別案件の打ち合わせで会議室利用の徹底
・ロッカーの常時施錠
・モニターカメラによる監視の実施
・企業情報部のレイアウトを見直し、課単位で仕切りを設ける。課ごとにプリンターを設置する

■人事管理・研修の強化
・採用時に、倫理観のチェックや適正テストの実施
・企業情報部への配属は、他部署に一定期間配属して適正を見極める

記事タイトルにもあるように新鮮味がある対策ではないが、逆に言えばインサイダー取引に対しては抜本的な対策が無いという証左でもあろう。社員によるインサイダー取引を本気で100%防ごうと思うなら、全社員を24時間つきっきりで監視するしかないだろうが、それは実現性に乏しい非現実的な策だ。

まぁ野村證券側もそれは承知の上だろう。前述したこれらの対策は社員によるインサイダー取引を直接的に防ぐための方法というよりも、社内及び社外へのアナウンスが寧ろメインの目的なのではないか。つまり社内的には社員に対し管理・監視体制の強化をアピールすることで

「裏切り者は死。それがショッカーの掟だ」
(byショッカー首領:仮面ライダー より)

080607_02.jpg
仮面ライダー VOL.1

というような心理的なプレッシャーを与えてインサイダー取引の実行を躊躇させることで間接的にインサイダー取引を防ぎ、また対外的にはこのような鉄の掟(笑)を知らしめることで個人及び法人顧客の信頼回復を狙うといったような。

実際、インサイダー取引を行うか否かは個人のモラルの問題なので100%防ぐことはできないだろう。人は皆、常に善人で在り続けられるとは限らないからだ。現段階では、インサイダー取引を防ぐ手立てとしては、心理的にプレッシャーを与える間接的防止策しかないと思う。

そして、その観点に立てば、インサイダー取引の厳罰化も効果があるかもしれない。どうも日本では役得という考え方があるからかインサイダー取引に関する認識がいまいち甘いが、例えば殺人や窃盗といった犯罪が人類が作り上げてきた社会秩序への裏切り行為であるように、インサイダー取引とは人類が作り上げてきた禁輸システムへの裏切り行為に他ならない犯罪なのだから。


2008/06/08追記
valvaneさんからご紹介いただいた映像です。サラリーマンやOLの方は、いろいろと感じるところがあるのでは?




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posted by 只今(橘カヲル) at 09:51| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑感:経済 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
感想は…
http://okiniiriyoutube.blog104.fc2.com/blog-entry-74.html
 
ニュースに対する感想と言うより、只今さんが引用・紹介した言葉に対する感想になってしまった感がありますが…。
Posted by valvane at 2008年06月07日 10:05
>valvaneさん
映像、拝見いたしました。なぜだろう、とっても笑えるのに涙がとまらないのは…(笑)せっかくなので、追記という形でUPさせていただきました。
Posted by 只今@管理人 at 2008年06月08日 19:42
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