2008年06月05日

サマータイム導入に日本睡眠学界が異議

サマータイム=日本語では通常夏時間と訳される。欧米諸国で導入されている、夏季に時計の針を一時間早める制度のことだ。日中の時間を有効に使うことで、省エネルギーに効果があるとされている。

そして2010年をめどに日本でもサマータイムを導入しようと、いま国会で議論がなされているのはご存知だろうか。温暖化・環境対策の切り札として期待されているようだが、思わぬ(?)ところから反対の声が上がった。

「サマータイムは健康に悪影響」睡眠学会が導入反対声明
読売新聞

日本睡眠学界が「サマータイムは体のリズムを乱して睡眠に影響を与え、健康を損なう」として、反対の声明を発表したのだ。なんでもサマータイムを実施すると、それに体が慣れるまでに最大で約2週間程度睡眠時間が短くなって、健康に悪影響が出るのだそうだ。

もっとも、日本では古くからサマータイムの問題点が指摘されており、これだけ西洋文化・風習を導入しまくってきたにも関わらず、戦後の一時期を除いてサマータイムの本格導入は見送られてきた。主な理由は以下の通りである。

1)日照有無の認識だけで生活リズムが保たれている訳ではないので、混乱が生じる
2)日本列島は縦に細長いため全国一律にサマータイムを導入するには不適
3)日本は蒸し暑いため夜間の冷房需要が高く、サマータイムが省エネに寄与するかは不透明
4)日照時間が短い欧州などと違い、日本では夏は寧ろ夜の方が行動に適する
5)通勤時間が長く、また企業でも残業が常態化しているので「明るいうちに家に帰る」など不可能
6)島国なので無理に隣国のサマータイムにあわせる必要が無い
7)隣国にサマータイム非導入国が多く、日本だけが導入すると不利益が生じる恐れがある
8)国がサマータイムを導入しなくても、各企業や学校が就業規則などで対応すれば事足りる

参考:夏時間
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

自分はこれらに加え、現代社会において時計そのもの及び時計機能が備わっている機器の多さから来るデメリットを挙げたい。

目覚まし時計、腕時計は言うに及ばず、携帯電話から始まってビデオデッキやエアコンのリモコン、オーディオ機器などに至るまで、我々の身の回りには時計そのものや時計機能がついた機械に満ち溢れているサマータイムが導入されれば、これらの時間を全て調整しなければならないのだ!

さもないとTV番組の録画予約に失敗したり、帰宅時間にエアコンが起動していなかったりといったような様々な不都合が生じる。機械に疎い人たちにも一律にこの重労働を科すのは酷ではなかろうか。また街頭に設置された巨大からくり時計なども一律に修正することになれば、その分の労力や人件費だって計算にいれるべきだろう。

それに、日本人には

「相変わらず几帳面な人ね。約束の時間は8時。まだ14秒過ぎただけじゃない。」
(by影山冴子=ロブスターオルフェノク:仮面ライダー555 より)

080605_01.jpg
アートワークスモンスターズ 仮面ライダー555 Part3 ロブスターオルフェノク

と言われてしまうぐらい時間に対して神経質な人間が少なからずいる。下手にサマータイムなど導入されてたら、こうした人たちは「8時とは、サマータイムと通常時間、どちらでの8時なのだ!?」とパニックを起こすかも知れない(笑)。

まぁ、サマータイムは日本人には不向きな制度なのではないかなぁと、自分は思っている。


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ラベル:サマータイム
posted by 只今(橘カヲル) at 23:33| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑感:社会 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ボストン出張に行ったときは、サマータイムを満喫してました。
5時に仕事が終わってもまだ日が煌々と差しているので、それから9時過ぎまで余裕でゴルフを半ラウンドできます。
もちろん買い物も明るいうちに済ませられます。
でも時差ぼけで最初は明るいうちに眠くなり、変な気分でした。

しかし、日本では、地方の工場などで勤務している人は良いのですが、大都市で仕事をしている限り、そういった健康的な生活は絶対に望めそうもありませんね。
Posted by Mr. Tommy Hilfiger at 2008年06月08日 18:31
>Mr. Tommy Hilfigerさん
>大都市で仕事をしている限り、そういった健康的な生活は絶対に望めそうもありませんね。
確かに、仮にサマータイムが導入されても、日本の企業では“飲みニケーション”にフル活用される可能性は高いでしょう。そう考えればやはり、サマータイム=健康的生活とはならないのではないでしょうか。
Posted by 只今@管理人 at 2008年06月08日 19:23
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