2008年05月18日

池袋『ABC』さんは低きに流れない

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池袋駅西口

東京…いや日本屈指の大都市である池袋は色々な特徴を持つが、その西口近辺に立教大学を擁することから学生街としての一面を持つ。よってリーズナブルな値段なのに美味しい料理を提供するお店も多く、今日はそんな中から一軒のお店をご紹介したい。

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れすとらんABC (レストランエービーシー)

池袋駅西口から程近く、東京芸術劇場と道路を挟んで斜向かい側の一画に店を構える(詳しい場所は上部リンク先を参照)『れすとらんABC』(レストランエービーシー)さん…と店名を記憶していたのだが、看板や“ぐるなび”での表記を見るに『キッチンABC』(キッチンエービーシー)と店名を変更したようだ。

キッチン ABC(ぐるなび)
http://r.gnavi.co.jp/p713500/

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店内の様子

レトロな香りが立ち込める看板や内装を見ていただければご理解いただけるように、飲食店激戦区ともいえる池袋西口界隈において長年支持されている洋食店である。

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店に入ったのは夕方。この時間はアイスコーヒーかグリーンティーが無料でついてくるタイムサービスがあり、オーダーを通したあとでグリーンティーを飲みながら暫し待つ。

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オムカレーセットB(スープ付 920円:税込)

オーダーしたのは同店の看板メニューであるオムカレー。単品であれば750円(税込)であるが、セットメニュー(というかトッピング)としてハンバーグ、メンチカツ、エビフライ&カニクリームコロッケ、トンカツを選択することが出来る。今回は二つの味が楽しめることからエビフライ&カニクリームコロッケを選択した。

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このオムカレー、一見したところ洋食屋の定番メニューであるオムライスにドミグラスソースが掛かっているように見えるが、黒いソースは実はカレーである。オムライスの中身もチキンライスではなくオムカレーの名の通りドライカレー。表皮のオムレツ部分はシッカリと熱を加えて具を包み込むクラシックスタイルをとっている。

味を端的に表現すれば「スパイシー」。具のドライカレーもソースの黒カレーも非常に刺激的な味で、玉子焼きという緩衝材があってもなお、食べ進めるうちにジンワリと額に汗が浮かんでくる程だ。だが付け合せの生野菜とスープで適度に相槌を打ちながら食べ進めると、あら不思議、美味しくペロリと平らげられてしまう。伊達に看板メニューとして長年支持を集めているわけではない。

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味に変化をつけるという意味では、エビフライとカニクリームコロッケの効用も大きい。ただし衣が結構硬めに調製されているため、特にカニクリームコロッケを食べる際には中のアツアツなカニクリーム部だけが飛び出して口中を火傷しかねないので注意されたし。

さて、オムライスは具となるライスに事前に味付けをしてから更に玉子焼きでオムレツのように包まねばならない。要するに事前にチキンライスやドライカレーなどを作ってから、それを具としてオムレツを作る形になるので実は結構手間がかかるし、玉子焼きでキッチリ包み込むには技術も必要とされるコック泣かせの料理である。

最近の洋食業界におけるオムライスは、皿に盛られたライスの上に中身を半熟状態に調製したオムレツを被せ、そのオムレツを割り開くことで全体を覆うという形式を取るところも多い。こうすることでトロトロの半熟状態の玉子が織り成す視覚的な艶やかさが食欲をそそる面もあるが、実は具を包みこんで焼く手間を省くという意味合いが強かったりする。

そうした「低きに流れる」ことをせず、技術を必要とする作り方を踏襲している…『ABC』さんを支えているのは、こうした妥協しない姿勢なのかもしれない。


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posted by 只今(橘カヲル) at 01:51| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:洋食 | 更新情報をチェックする
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