2008年02月17日

「死刑制度は自殺志願者のために在る」に非ず

「最近、身勝手な人が増えた」という話を良く耳にする。そういう人たちは、全ての物事を自己完結してくれればまだしも、往々にして他人を巻き添えにするのが厄介だ。

死刑になりたいと男性襲う 東京都新宿区のトイレ
共同通信

殺人未遂の現行犯で、或る男が逮捕された。公衆トイレで見ず知らずの相手を金槌で殴り、頭の骨を折る重傷を負わせたのだ。男は当然のように殺人未遂の現行犯で逮捕されたが、このような凶行に及んだ理由が凄まじい。男曰く「死にたかったが死にきれず、誰かを殺せば死刑になると思った。誰でもよかった」…つまり死刑になるための“口実”として、他人を殺そうとしたのだ!

死刑制度の是非に関しては現在も議論がなされており、結論は出ていない。だが一ついえることは死刑制度とは重大な犯罪を犯したものに対して執行される極めて特別な刑罰であり、また犯罪を行おうとするものに対して犯行を思いとどまらせるための抑止及び威嚇などを目的として存在しているものである。断じて自殺志願者を国家が合法的に幇助してあげるための制度ではない。

しかし今回の事件のように死刑になることを目的として重大な犯罪に及んだと証言するものが稀におり、これを拡大自殺と云うそうだ。自分は今回初めてこの言葉を知った。

拡大自殺
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

では死刑制度がなければ彼らはこのような犯罪に走らなかったのか、と問われれば、必ずしもその限りではないだろう。考えてみて欲しい。己の身勝手な都合で他人の人生を根底から破壊することに何の罪悪感も感じない人間が、死刑制度が無いからといって一転して真っ当な社会生活を送るだろうか? ということを。

それはさておき、今回の事件の犯人に関してである。被害にあわれた方の命に別状がなかったから良かったものの、極めて自分勝手な理由で何の罪も無い一人の人間の命を奪おうとした罪は筆舌に尽くしがたい。この事件を知って、

「死にきれぬというのなら、このオレ自ら死界の穴にほうりこんでくれるわ、 そらそら落ちろ、うははははーッ!」
(by蟹座のデスマスク:聖闘士星矢 より)

080217_01.jpg
聖闘士聖衣神話 キャンサーデスマスク

という感想を持った方も多いのではないだろうか。


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posted by 只今(橘カヲル) at 00:01| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 雑感:事件 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こういう身勝手な人間のために死刑以上に苦痛のあるなんらかの刑罰を用意するべきか・・と思わなくもない。
人道的にどうこういう輩がでてくるんだろうけど、そもそも人道的な行いを逸脱しているのが相手な訳だし・・・殺された方の苦痛や無念をおもうとそれでも軽いような・・
Posted by 記号士 at 2008年02月17日 11:36
>記号士さん
「罪を憎んで人を憎まず」が理想なのでしょうが、理想どおりにいかないのが現実です。そのうちSFのように冷凍冬眠刑などが出来るのでしょうか…。
Posted by 只今 at 2008年02月17日 21:24
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Tracked: 2008-02-17 00:27