2008年01月14日

荏原中延『多賀野』さんに感じる、ある悩ましい思い

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東急池上線・荏原中延駅

東急池上線・荏原中延駅…周辺に三つの大型商店街を擁するものの、最寄に観光地があるわけではないので、基本的には地元民による地元民のための駅といえる。しかし、この駅の近くには、わざわざ遠くから足繁く通う人たちもいる、注目のスポットがあるのをご存知だろうか?

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荏原中延駅の改札を抜け、直進。道路を越えればすぐの場所に店を構えるのが、こちら『多賀野』(たがの)さん(詳しい場所は上部リンク先を参照)。左の写真は開店の一時間ほど前に撮ったものだが、これが30分前ぐらいになると右の写真のように早くもズラズラッと大行列が出来る。休日ともなると評判を聞きつけた遠方からの客が加わるので、下手をすると一時間半ぐらい待たされることもある人気店である。

ちなにみ店内はL字型のカウンター席×12と四人掛けのテーブル席×1という構成。前述のように非常に混んでいるので店内の様子をカメラに収めるのは断念した。

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中華そば(650円:税込)

『多賀野』さんは日清食品とのコラボレーションでカップめんにもなった『ごまの辛いそば』始めとする特徴的なメニューでも知られているが、同店の実力を計る上では、一度は一番ベーシックな中華そばを食して欲しい。系統としては最近では逆に珍しくなってしまった醤油ベースの純東京ラーメンである。

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スープはトリと醤油をベースに、煮干しや昆布といった魚介類の旨味がプラスされている。店主がラーメンを作る行程を見ていると、最初から寸胴鍋で全ての具材を煮込んで味を出すのではなく、魚介類は小鍋で別に味を煮出し、丼の中でトリベースのスープと合わせる方式をとっていた。『多賀野』さんのスープは魚介系の旨味が出ているのに乾物臭さがあまり感じられないのが特徴なのだが、こうした細かい作業の賜物であろうか。

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麺は中細のストレートタイプ。醤油ベースのスープに合わせるだから王道の選択といえる。モチモチした歯応えが良い感じでスープの絡みも良い。チャーシューは柔らかくジューシーで、丹念に調製されたことが分かる。

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完食!

『多賀野』さんのネックは、やはりあの大行列だろう。『多賀野』さんの味は丁寧に作りこまれているのが分かり「また食べたいな…」と思わせる味なのだが、自分は基本的に「食べたいときにパッと食べられない」ことから、行列に並ぶのが好きではない

そして、店主や店員さんたちの会話を聞く限りでは、複数で来た客に、なるべくタイムラグが無いように料理を出すことへのプライオリティ(優先順位)が高いようで、結果としてお客を捌く全体的なスピードに影響が出ているように感じられるのだ。

しかし、有名になって行列が出来るようになった結果、とにかく来た客を捌いて回転率を上げることだけを念頭に置き客の注文を流れ作業で機械的にやっつけるうちに細かい手間を惜しむようになり、ズルズルと味を落としてしまった“元”名店にはなって欲しくないという思いもあるのも事実なのだ。

うーん、悩ましい…。


posted by 只今(橘カヲル) at 18:57| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする
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荏原中延“多賀野”
Excerpt: 東急池上線に初めて乗った。 最寄:荏原中延 電話:03-3787-2100 住所:東京都品川区中延2-15-10 定休:火曜・第2水曜 平日:11:30~14:30 17:30~20:00 土曜:1..
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