(産経新聞)
誰が言ったか知らないが「少年と男の違いは、オモチャにかける値段だけだ」とのこと。そして最近の玩具メーカーが玩具を作るコンセプトは「親子2代で遊べる」ことだという。つまりは子供だけではなく、サイフの紐を握っている親の世代に訴えかける玩具を世に送り出せるかどうかが、ヒットの鍵といえそうだ。
さて、このオモチャはそれができるだろうか?

空中戦機AIRBOTS BLAUSTORM(ブラウストーム)

空中戦機AIRBOTS SCHWARSTORM(シュバルストーム)
世界レベルでの大ヒットを巻き起こした携帯型電子ペット飼育シミュレーション玩具『たまごっち』の開発で知られるメーカーから、今月23日より発売を予定されているこのオモチャ。その名を『空中戦機AIRBOTS(エアボッツ)』という。
二つのプロペラにより浮揚するロボット型の本体を有線コントローラーで操作するという、極めてシンプルな構造である。室内でも飛ばせることが売りだが、同種のオモチャは既に他メーカーからも発売されている。いわば後発組なのだが、Web上での評判は上々で、海外からのオファーもあるという。その秘密はどこにあるのだろうか。自分なりに考えて見た。
一つは、本体をロボット型にしたことで、自分を含め、男なら誰しも一度は夢見たであろう「(巨大)ロボットを己の分身として思うがままに操縦したい」という欲求を満たしたこと。またレバー一つのコントローラーという単純な操作性によって、その夢が比較的イージーに実現出来たことが挙げられる。
そして思うがままに自分の分身を操れるようになった時点で湧き上がるであろう「他者より優れたい、勝りたい」と願う、闘争・勝利への欲求が、差し替え式になっている本体の腕や足を落としあうという形で実現可能な点も大きいだろう。イメージとしては、凧の揚げ糸を絡ませ合い、糸の斬り合いをする喧嘩凧だろうか。
こうして考えれば、なるほど小さなお友達も大きなお友達(笑)も喜びそうな要素が詰まっている。今年のクリスマス商戦の目玉になるか注目したいが、一つ注意していただきたいのは、やはり安全性の問題。発砲スチロール製とのことなのでぶつかっても危険は少ないと思われるし、目を保護するためのゴーグルまで付属しているというから大丈夫だとは思うが、なにしろ
「誰が言ったか知らないが、良いも悪いもリモコン次第~~ワハハハハハハハ!」
(byスリルサスペンス:2004年版アニメ鉄人28号 より)

超合金魂GX-24 鉄人28号
というのは、このタイプのロボットの宿命である。くれぐれも、コントローラーの操作ミスなどにはご注意を。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

エアロソアラのことですね。あれも非常に良く売れたそうですが、のびぃ太さんのように挫折した方も多いのかも知れません。