2007年09月15日

ミスター・ファイターズに悩みがあるらしい

今年の5月17日、日本プロ野球史上35人目となる2000安打を達成し、名球界入りした田中幸雄選手(北海道日本ハムファイターズ)。日本球界遊撃手として唯一人打点王のタイトルを持ち、またパ・リーグの遊撃手としては最長となる339守備機会連続無失策を記録している(共に2007年時点)ことからも判るように、攻守共に優れた日本球界を代表する名選手の一人である。

田中幸雄 (内野手)
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

田中選手は残念ながら、ファイターズ一筋で22年間過ごした現役生活を今季限りで引退することが決定的となっているが、実は最近悩んでいるという話が伝わってきた。

田中幸うす~い…日ハムに尽くしたのに
ZAKZAK

記事によると、田中選手が親しい関係者に「これだけ球団に貢献したのに…」と漏らしているとのこと。例えば球団では、かつてファイターズの本拠地であった東京ドームで行われる9月19日の楽天イーグルス戦、および現在の本拠地札幌で行われる9月26日の同カードで引退セレモニーを計画している。

しかし投手ローテーションから考えると両カードとも、ファイターズがダルビッシュ有選手イーグルスが田中将大選手という今をときめく人気者同士の対決となる。また優勝争いをしているチームの現状を考えれば胴上げが絡んでくることも予想される。そうなると引退セレモニーが霞んでしまうことは十分に予想され、田中選手はそれを気に病んでいるというのだ。

一般論だが、関係者とか事情通といったニュースソースは「私の友達の友達が…」と同じぐらい出所不明だと考えたほうがよい場合が少なくない。この件も、球界でも無類の“いい人”で知られる田中選手だけに「あの人格者の田中さんが、最近ちょっと浮かない顔をしているんだ。なにか悩みでもあるのかなぁ」といった話に尾ヒレがついた可能性も十分考えられるので、田中選手が球団の対応に不満を持っていると結論付けてしまうのは早計と思われる。対応は詳報を待ってからでも遅くはないであろう。

ところで、自己アピールも仕事の一つとなる勝負事の世界において、田中選手のような“いい人”は、どうしても印象が地味になってしまうのは事実だ。そして勝負事の世界における“いい人”は

「そういえば聞いたことがある…」
(byテリーマン:キン肉マン より)

070915_01.jpg
浪漫堂 キン肉マン 正義超人 テリーマン

でお馴染みのテリーマンのように、貧乏クジを引きやすく、また割りの合わない目に遭いやすい運命にある。こういった星回りの悪さは個人の努力では如何とも解決しがたい部分があるので、周りがフォローするのが望ましい。田中選手で言うなら、記事中にもあるように球団サイドの対応である。永きに渡ってファイターズの屋台骨を支えてきた功労者に対し相応に報いてあげて欲しいと思う。

ただし、田中選手に関しては既に周りがフォローしている部分がある。田中選手が冠するミスター・ファイターズという称号、これこそファイターズファンを始め、同僚の選手や関係者といった周りによるフォローであり、最高の賛辞である。


北海道移転後、球場動員数は徐々に上昇傾向にある。
posted by 只今(橘カヲル) at 10:37| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:スポーツ | 更新情報をチェックする
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