
鹿児島空港にて
数年ぶりに夏季休暇(もう夏じゃないけど)が取れたので、未だ乗るたびに恐怖で体が震える(苦笑)飛行機で鹿児島までやってきた。
歴史物に興味のある身としては、幕末維新の原動力のひとつとなった薩摩国は予てから訪れてみたかった場所のひとつだったからだ。

霧島神宮
鹿児島空港から鹿児島市内へ移動する道すがら、同県内の有名神社である霧島神宮に立ち寄って旅の無事と良縁(切実)を祈願。

ここは坂本龍馬が新妻のお龍(おりょう)を連れて訪れた場所とのこと。
なんでも、これが日本初の新婚旅行なのだそうな……。

鹿児島中央駅
そのため、鹿児島市内についた頃には日も傾いていた。
早々にホテルまで移動してチェックインを済ませたのち、早速出撃。目的地は……。

鹿児島ラーメン豚とろ 天文館本店 (ラーメン / 高見馬場駅、甲東中学校前駅、天文館通駅)
鹿児島市電の高見馬場電停から徒歩5~6分、二官橋通りから脇道に逸れた、病院の向かい側にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『鹿児島ラーメン豚とろ』さん。鹿児島ラーメンを代表するお店のひとつとしてメディアへの露出も多い。チェックインしたホテルからも近かったので、こちらにお邪魔することにした。

店内の様子
店内はカウンター席と小上がり(座敷席)という構成。トータルの収容人衆は24~5人といったところ。
平日の、しかも宵の口ということもあり、流石に人影はまばら。ただし会話の内容から地元民かつ常連客であろう事を感じ取り、心中でガッツポーズを取る。地元民のリピーターを獲得できているのは優良店の証拠だからだ。

オーダーを通して待つ間、テーブルに常備されている大根の酢漬け(無料)でおしのぎ。鹿児島ラーメンのお店では定番の仕様とのこと。

豚とろラーメン(840円:税込み)
今回の注文は、同店の基本となる豚とろラーメン。
なお注文時にスープの「こってり、あっさり」や麺の茹で加減をリクエストできるのだが、今回は初訪でもあり、デフォルト設定のままとした。

濃厚そうな茶褐色のスープに、(ほぼスープの中に沈んでしまっているが)チャーシューと、その他はキクラゲ、刻みネギと揚げネギ、そして白ゴマを散らしている、という構成。

まずはスープから。「濃厚そうな」と書いばかりだが前言撤回、とてもアッサリ・スッキリして飲みやすい美味しいスープである。
豚骨のほか、鶏ガラや野菜、カツオなども用いて取ったスープとのことで、見た目とのギャップに加え、「九州のラーメンは濃厚こってりな豚骨スープ」という思い込みを良い意味で裏切られるのが嬉しい。

麺は中太でストレート。これも「九州のラーメンは極細ストレート麺」という思い込みを打ち砕く代物。しかしアッサリ味のスープとはベストマッチ。デフォルトの茹で加減では若干柔らかめに感じたので、特に硬麺が好きな人は「麺硬めで」とオーダーするのが吉と思う。

そして店名にも冠する豚とろは、箸で持ち上げるどころか、摘むのも苦労するほど柔らかい!
物の本によれば、豚1頭から数百グラムしかとれない希少部位「豚トロ」を、丹念に下処理したうえ、秘伝の着けダレと独特の火加減で煮込んで作るとのこと。確かに、アッサリしたスープの味を壊さず、かつ豚肉の自己主張も兼ね備えた美味しさだ。
皆様も訪れてみては?
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
