駅前を中心に再開発が進められている渋谷だが、昔ながらのお店も健在。本日ご紹介するのは、そんな中の一軒。
長崎飯店 渋谷店 (中華料理 / 渋谷駅、神泉駅)
JRほか渋谷駅から徒歩5~6分。道玄坂と渋谷マークシティを結ぶ路地裏の一画、立体駐車場の隣にあるのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『長崎飯店 渋谷店』さん。同地で40年以上に渡り営業を続ける中国料理全般を取り扱うお店なのだが、店名からも察せられるように、ちゃんぽん・皿うどんが主力商品である。
昨年(2017年)、人気テレビドラマ『孤独のグルメ』で紹介された直後は店外に行列ができるほどの盛況ぶりで逆に足が遠のいていたのだが、この頃は流石に落ち着いてきたので来訪することに。
店内の様子
開店直後の入店だったので人影はまばら。しかし陸続と入店者があり、すぐに盛況に。昭和の時代から営業を続けているのがよく分かるノスタルジック満点な内観(注:言葉を選んでいます)だが、個性のひとつとして昇華された感もある。私は一人で来店のが常なので、店の奥にある回転テーブルが設置された大テーブルにて相席をお願いされるのが常。
特上皿うどん(1140円:税込み)
ちゃんぽん・皿うどん共に通常(無印)と特上が用意されているが、今回の注文は、特上皿うどん。
皿うどんは同店の人気商品で、このとき私の後から入店してきた4~5人は、すべて皿うどんを注文していた。
「特上」を冠するだけあり、イカやヤングコーンといったビジュアル的なアピールの高い具が、あんをまとって太い軟麺(やわめん)の上にかかっている……えっ、太い軟麺?
一般的に皿うどんといえば、細い麺を油で揚げてパリパリとさせた硬麺(かためん)の上に、片栗粉でとろみをつけた具がかかっている料理を想像されると思う。しかし皿うどんは元々ちゃんぽんが変化して出来た、いわば「汁なしちゃんぽん」とのことで、故にちゃんぽんと同様の太い軟麺を用いたタイプのほうが歴史が古いそうな。
この太い軟麺にあんがよく絡まるので、箸で麺を持ち上げるのに思いのほか力を要するほど。口に入れれば、多士済々の具からもたらされる複雑な旨味と太麺のモチモチした食感と食べごたえがマッチングして、とても美味しいのだ!
更に麺には調理過程で所々に焦げが出来ているのだが、この“おこげ”から齎される香ばしさが更に食欲を刺激して箸が進むという相乗作用がある。なお卓上にあるソースを掛けると、また違った美味しさが出てくるのでチャレンジして欲しい。
皆様も訪れてみては?
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
←管理人の励みになります。よろしければクリックをお願いしますm(_ _)m