お昼時だったので、この近辺でランチを取ることにした。
向かった先は……。
みろく庵 (そば(蕎麦) / 千駄ケ谷駅、北参道駅、国立競技場駅)
JR千駄ヶ谷駅から徒歩数分。首都高速4号新宿線と並走する東京都道414号四谷角筈線を代々木方面に向かって進んでいき、通り沿いに店を構えているのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『みろく庵』さん。「国立能楽堂」のバス停留所が見えたら、すぐそこだ。
同店は創業当時は蕎麦屋だったのだが、お客のニーズに応えていくうちに取り扱うメニューが増え、現在では定食等も扱う居酒屋のような業態のお店となっている。
そして将棋会館に近い同店は、将棋棋士の方々にも愛用されている。藤井聡太・四段が将棋史上最高記録となる公式戦29連勝を達成した日の昼食が、同店から出前された豚キムチうどんだったのは、あちこちで報道されたのでご記憶の方も多いだろう。ちなみに藤井四段のデビュー戦となった加藤一二三・九段との対局では、昼食時に同店から味噌煮込みうどんを出前注文している。
店内の様子
「藤井フィーバー」で知名度が跳ね上がったお陰もあってか、コアなランチタイムでは無かったにも関わらず店内は盛況。厨房と接客で6~7人いる店員の方々が大忙しで対応されていた。少々入り組んだ構造になっている店内の、奥の方にあるテーブル席に通され、注文を通して暫く待つ。
唐揚定食・唐揚げ3個追加(750+400=1150円:税込み)
※二人がけ用の小テーブルだったため、縦置きになってしまっているのはご容赦願いたい。
今回の注文は、同店の人気メニューのひとつ唐揚定食……なのだが、通常は唐揚げ3個入りのところ、さらに唐揚げ3個を追加して倍の6個にしている。
よって皿の上に盛られた唐揚げ(骨付きなのがポイント高い)の迫力が尋常ではない。
そのほかは、御飯、味噌汁、香の物、冷奴、大根おろしというベーシックな構成である。
さて、この「唐揚定食・唐揚げ3個追加」、メニューには無い特殊オーダーなのだが、『丸山定食』という俗称がある。私が「唐揚定食・唐揚げ3個追加」とオーダーした際も、店員の方は「丸山定食ですね」と復唱したし、料理を運んで来られた方もそう呼んでいた。メニューには無い特殊オーダーにも関わらず、それだけ多くの方が注文しているからだが、それは何故か?
実は「唐揚定食・唐揚げ3個追加」のオーダーは、大食漢としても知られる将棋棋士、丸山忠久・九段が同店からよく注文することで将棋ファンの間では有名なのだ。そして同店を訪れたファンが丸山九段に習って「唐揚定食・唐揚げ3個追加」をオーダーするケースが続き、それでいつしか『丸山定食』の名が生まれたのである。
閑話休題。骨付きの唐揚げは、もちろん揚げたて。ジューシーで柔らかい上に塩コショウやショウガで下味がチャンと付いており、単品としての完成度は言うまでもなく、御飯のオカズとしても申し分ない美味しさだ。運ばれてきた6個の唐揚げを見たときは、若かかりし頃とは違い食事量が落ちた自分を鑑みて不安もあったのだが、御飯共々瞬く間に平らげてしまった。食べ進めるうちに更に食欲が刺激されて箸が進み続ける、なんて体験は久々だ!
豚キムチうどんもいいけれど、(絶対的に量が多いのは事実なので)胃袋に自身のある方は、ぜひ『丸山定食』をお試しあれ。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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