そして数十年の時が流れ、中年のオジサンとなった私は、ある深夜ドラマに触発されて再び同地を訪れた。
ほそ島や (そば(蕎麦) / 国立競技場駅、千駄ケ谷駅、北参道駅)
JR千駄ヶ谷駅、もしくは都営大江戸線・国立競技場駅から徒歩5~6分、鳩森八幡神社の前から瑞円寺の方へ抜ける道を進むと見えてくるのが(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)、今回の目的地『ほそ島や(ほそじまや)』さん。蕎麦屋ではあるが饂飩や中華そば、ご飯物も充実しているという、所謂「町の蕎麦屋さん」。しかし侮るなかれ、近隣の将棋会館から出前注文も多く受ける事からも分かるように、棋士からの支持も厚い「町の名店」なのである。
店内の様子
近隣の方と思しき人達で店内は盛況。訪れた時間はコアなランチタイムでもあり、私が訪れた後も、三人連れの客が立て続けに二組訪れた。一人客だった私は、黙々とカツ丼を口にする熟年男性と相席となった。
カレー丼(770円:税込み)
今回の注文は、前述した深夜ドラマでヒロインが注文していたカレー丼。添えられた漬物は厚切り、味噌汁はナメコ入りなのが地味に良い感じ。
「町の蕎麦屋さん」にありがちなパターンとして「蕎麦よりご飯物やラーメンの方が良く出る(注文される)」というのがあるが、同店もご多分に漏れず。もっとも同店の場合、ご飯物と蕎麦のセットメニューが主力商品ではあるのだが。
それはさておき、カレー専門店のファッショナブルなカレーライスや、給食などでよく目にした昔なつかしのカレーライスとも趣が異なる、「町の蕎麦屋さん」でなければ中々お目にかかれないカレー丼が私は好きだ。
同店にはカレーライスやカレー南蛮もあるのだが、それぞれで独自の工夫をしているという。つまりカレーライス・カレー南蛮・カレー丼で「上にかかっているものは同じ」ではないのだ。カレー丼については、蕎麦ツユのダシやカツ丼などに使う丼もの用のダシをルゥに配合して、味に変化をつけているそうだ。
カレーがもたらすスパイスの刺激や具として用いられている豚バラ肉の旨味などは明らかに洋食の味ながら、蕎麦屋ならではのダシが入ることで、ダシの甘みと旨味が前に出た、とっても和風な美味しさとなっている。
もりそば(550円:税込み)
なお、もちろん蕎麦も美味しいよ! 蕎麦の量は豊富だしツユは甘口でカレー丼との共通点あり。
皆様も訪れてみてはいかが?
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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