(iza)
滋賀県は彦根市に『しょうぶ屋』というお店があり、注目を集めているのだそうだ。なんでも、全国でも非常に珍しい“戦国時代グッズ”を専門に扱うお店であるとのこと。
『しょうぶ屋』HP
http://www.syoubuya.com/
「“歴史もの”のファンは男性が多く、婦女子にはウケが悪い」というのは一昔前の話で、最近では戦国武将達がゲームやマンガの素材として取り上げられることが多くなった結果、若い女性にもファン層が拡大している…というのは、以前『2007/01/11 現代乱世を生き抜く力を戦国武将の生き様に学ぶ』でも書いた。
とはいえ記事によれば『しょうぶ屋』さんに訪れる客層の約8~9割が10代後半から20代後半の女性だというのには驚いた。記事によれば店で会った客同士で戦国時代の話に花が咲き、交流が始まることも少なくないそうなので、本当の意味でファン層が拡大しているのだろう。“歴史もの”好きな自分としては喜ばしいことだ。
ところで“歴史もの”好きな人の中には、こうしたマンガやゲームを入り口にして興味を持ったファンを軽く見る人が居る。「時代考証も何もあったものではない、史実をないがしろにした荒唐無稽なシロモノを通しただけで、その武将のことを理解した気になっているのは笑止千万」といったように。そして訳知り顔で、そのマンガやゲームの何処がどのように史実と違っているのかを得意げに語ってみせるのだ。
自分は、そうした人たちを見ると「心が狭いなぁ」と思ってしまう。“歴史もの”を題材とした創作物を創造することは、決してこれまで誰も知らなかった新しい歴史的真実を発表したり、誰も学会で発表したことのない新しい学説を論じなければならないということではない。マンガやゲームの役割はあくまでエンターテイメントである。学者の論文とは目指すものが違うのだから、それをきっかけにして歴史に興味を持つことは悪いことでもなければミーハー呼ばわりされることでもない。要は棲み分けの問題だと思っている。
そもそも、当の戦国武将たちが、そんなことでイチイチ目くじらをたてるような心の狭い人たちだとはとても思えない。そんな人間が歴史に名を残すなど不可能だと自分は思う。
「てめえのものさしで語るんじゃねェよ。」
(by志々雄真実:るろうに剣心より)
おっと、彼は幕末・明治期の人だったか(笑)
とてもオシャレ。一着いかが?
ゆかりの寺とかいくと交流ノートみたいなのが置いてあって、お気に入りの志士への愛をつづった文章がすごいことになってるらしいですww
言われてみれば「“歴史もの”は男の世界」だった時代からも新撰組は女性人気が高かったですね。彼女たちは所謂「男の世界」に憧れるのかも知れません。色々な意味で(笑)。