2007年06月17日

食感の妙、『秀永』さんの人気メニュー、白果鶏飯

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JR高田馬場駅

安くて旨い店が多い高田馬場。財布の中身が心もとないときは実に有り難い街だ。今日もまたこの街から一軒のお店をご紹介したい。早稲田通りを早稲田方面に暫く歩くと到着するのが、

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こちら、『秀永』さん(詳しい場所は上部リンク先参照)。外見も、店内も、一見すればごくフツーの中華料理屋さんである。しかし実力は高い。その証拠に、自分が店に入った時はランチタイムを既に過ぎた14時ごろだったにも関わらず、客足が途絶えず合席をお願いされるほどだった。

さて、自分は、ある御飯物をセットメニューにて注文した。まずは先にやってきた

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セットとなっているワンタンスープから食す。ワンタンの具である肉団子は成人男性の親指の爪ぐらいの直径があり、食べ応え十分。そんなワンタンがいくつも入っているので、メインディッシュを食べる前にお腹が満たされてしまうのではないかと思えばさにあらず、アッサリした中にも滋味を感じるスープのお蔭で、逆に胃にスペースができたような錯覚を覚えるから不思議だ。

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白果鶏飯(とりめし:セットで税込890円、単品なら税込680円)

そして、お待ちかねの白果鶏飯の登場。白果鶏飯とは日本語で発音すれば「はっかけいはん」だが、店内に掲げられているメニューには「パイコーチーハン」という読みが書いてある。しかし卓上に置かれているメニューにはカッコ書きで「とりめし」となっており、これでも通じる。鶏肉、マッシュルーム、ピーマン、タマネギ、そして白果こと銀杏(ギンナン)が甘辛く味付けされ、家庭でカレーを食べるときに使うような平たくやや底が深い皿に盛られたライスの上にかかっている。

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味付けそのものも甘さと辛さのバランスが絶妙でご飯が進むのだが、特筆すべきは食感である。鶏肉のプリプリ感、マッシュルームのクニュクニュ感も楽しいし、意図的に同じようなサイズに整えられたタマネギとピーマンが、シッカリと火が通っているにも関わらす野菜としてのザクザク感をキープしている。これを咀嚼するときに骨伝導で聴覚に伝わる音も食欲を増進させる。

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さらにアクセントになっているのがギンナンのムチムチした食感。これがあるお蔭で肉や野菜といった他の具材の食感全体がより引き立つのだから実に不思議だ。伊達に“白果”鶏飯を名乗っているわけではない。

ギンナンというと臭みを気にする人がいるかもしれないが、少なくとも自分は全く感じない。その昔、茶碗蒸しの中に入っていたギンナンが受け付けられなかった人にも、是非試して欲しい逸品である。


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posted by 只今(橘カヲル) at 09:21| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 食:中華 | 更新情報をチェックする
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