(日刊ゲンダイ)
自称「現代のマリリン・モンロー」こと、パリス・ヒルトンのスクープ写真を狙って、ロスの刑務所周辺には、有名人を執拗に追いかけて得た写真などを情報誌や新聞などに売ることを生業とする、いわゆるパパラッチで溢れかえっているそうだ。
なにしろゴシップ写真一枚で日本円にして数千万クラスの報酬になるそうなので、なるほど溢れかえるのも納得である。翻って日本ではあまりそういった職業の方を見かけないが、日本の芸能人のゴシップ写真では日本国内でしか価値が無いものが殆どなので、費用対効果の問題からゴシップ写真に対する報酬が安いからなのだとか。
ところで、自分が気になったのはこの記事の〆の言葉である(上のリンク先には無い。自分はmixi内部の記事で読んだ)。
日本にパパラッチは育たない? 芸能人の皆さま、ご安心を。
…他人事どころか、遠い星の彼方の出来事のように語っているなぁ(笑)。
好きな方には申し訳ないが、自分は日刊ゲンダイ殆どといっていいほど読まない。記事がWeb上に転がっていたら眼を通す程度だ。無論、他のメディアが義理に縛られたり報復を恐れるあまり掲載するのを躊躇うような内容であっても憶さず掲載する編集方針は評価しているし、そういうスタンスのメディアがあるほうが寧ろ健全な世の中だとも思う。
しかし有名人と金持ちと権力者を批判するためなら昨日までと真逆の論調の記事でも平気で載せる(ことが多いと個人的には感じている…)編集姿勢への違和感がどうしてもぬぐえない。それに自分自身がヒネクレ者ゆえか、批判一辺倒の記事を読むと
「世の中に不満があるなら自分を変えろ。其れが嫌なら耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮せ」
(by草薙素子:攻殻機動隊より)

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と思ってしまうのだ。
話を元に戻せば、日本が、パパラッチが育ちにくい環境なのは結構なことだと思う。日本人が“恥を知る”という文化を忘れていない一つの証明だと思うから。
恥知らずにはなりたくない。