
京王井の頭線・神泉駅の南口から徒歩3~4分程度、旧山手通り沿いに店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『麺の坊 砦』さん。
豚骨ラーメンの超有名店『博多一風堂』さんで13年修行し、同店が新横浜ラーメン博物館に出店した際には店長を任されたほどの実力を持つ店主が、満を持して独立して開いたお店。もう、この経歴だけで「ハズレは無いな……」と確信できるレベルである。

店内の様子(写真ブレちゃった ^^;)
小雨模様の天気に加え、入店したのは開店直後だったので、さすがに繁盛店とはいえ人影は疎(まば)ら。
黒を基調とした店内は、ライティング等も工夫された、お洒落というか、空間デザインの良い佇まい。店主のセンスの良さが伺える。

のりと半熟玉子らぁめん(880円:税込み)
写真うつりを考慮し、デフォルトのラーメンに海苔と半熟玉子をプラスして注文。

まずはスープから。スープが白濁しているところは王道の九州豚骨ラーメンだが、豚骨ラーメン恒例のトンコツ臭は感じず、芳香とも呼べる香りに恍惚とする。啜ってみれば、博多系トンコツスープと熊本系トンコツスープの良いとこ取りといった感じで、とても出来の良い美味しいスープとなっている。
なんでも豚の頭骨だけを浄水器を通した水で長時間煮込んでスープを取るとのこと。素材にも拘っているのだろうが、それと同じくらい手間をかけることに拘っているのがスープを通して伝わってくる。

麺は自家製麺で、気温等を考慮して製法を調整するという拘り。九州豚骨系のラーメン店には珍しく、スタンダードな細麺のほか、太麺(といっても「九州豚骨系ラーメンのなかでは…」程度だが)も選べる。もちろん茹で加減も選択可能だ。出来のよいスープをシッカリ受け止める美味しい麺である。替え玉も可能なので、余力があれば細麺と太麺を食べ比べてみるのもお勧め。

具材は先に紹介した海苔と半熟玉子の他には、チャーシュー、モヤシ、キクラゲ、青ネギといった構成。
チャーシューはトロッとした柔らかさのなかに肉としての歯応えもあり、これも美味しい……。

餃子(10個入り、520円:税込み)
こちらはサイドメニューの餃子。九州系の一口サイズで、卓上に用意された餃子のタレで頂く。

皮は焼き上げられてパリッとした口当たり、ニンニク不使用で味は口当たり軽くアッサリ、油っこくもなく、物の本によれば1日100皿は出るという人気メニューなのも納得の美味しさ。事実、私が訪れたときは、餃子を肴にビールを愉しんでおられた常連の方がいた。
渋谷の繁華街からは少し距離があるが、芸能人がお忍びで訪れることもあるというのも頷ける。皆様もお試しあれ。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
