2016年12月10日

淡路町『栄屋ミルクホール』さんで古くて新しい昭和レトロを味わうの事

勤め先が本社事務所を移転する関係で、図らずも平日に休みが取れた形になった。これを利用し、普段は訪れる機会のないお店に赴いた。そのお店は基本的に平日のみの営業で、しかも夕方には店じまいしてしまうのだ……。

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栄屋ミルクホールラーメン / 淡路町駅小川町駅神田駅

東京メトロ淡路町駅および都営地下鉄小川町駅から徒歩2~3分、近代的なビルが立ち並ぶ街中に突如出現する昭和レトロな店構え(詳しい場所は上部リンク先または記事下の地図を参照)。ここが今回ご紹介するラーメン店『栄屋ミルクホール』さん。外観がレトロなのも当然で、驚きの1945(昭和20)年創業という老舗である。

屋号にある「ミルクホール」とは聞き慣れない言葉だが、これは創業当時の同店が牛乳の提供を主目的とする軽食店だったためで、ビールが飲める店をビヤホールと呼ぶようなノリの和製英語。店頭の看板に「軽食・喫茶」と書かれているはその名残りである。

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店内の様子

外観に負けず、店内も映画の撮影セットと見まごうばかりに昭和の風景が展開する。長テーブルや丸椅子はまだしも、ブラウン管のテレビが現役だったりするのだ! しかし見た目こそ古いものの清潔感に溢れており、古びた・うれぶれた印象は感じさせない。

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カレーライス(単品だと650円:税込み)

今回の注文は、ラーメンとカレーライスのセット(950円:税込み)という王道メニュー。まずはカレーライスが到着したので早速口に運ぶ。

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味は良い意味でノスタルジックで素朴な美味しさ。カレーの固形ルーが普及する以前、カレー粉と小麦粉からルーを自作していた頃の、今時では逆に貴重な味だ。

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ラーメン(単品だと620円:税込み)

そして数分後、ラーメンが到着! 近年では絶滅危惧種かと思うぐらいお目にかかれなくなってしまった、絵に描いたような正統派にして王道の醤油ラーメンという外見である。

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まずはスープから。透明感ある醤油スープは、鶏ガラベースの甘みと昆布由来の旨味がマッチングした優しい美味しさ。派手さや尖った特徴はないけど、それ故に飽きないし、胃に凭れない。

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麺はストレートな中細麺。フンワリと柔らかい歯切れだがチャンと歯ごたえもあって、この辺りは昔のままではなく進化を感じさせる。

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具はチャーシュー・メンマ・ネギ・青菜で、ナルトが無いのが不思議なぐらいの定番構成。チャーシューは厚みがあるのにジューシィで柔らかい。チャーシューメンで存分に味わうのもあり。

店内に薀蓄が書かれた張り紙がされていたり、店主が腕組みして写真に写っていたりする近年の拘り系ラーメン店とは対極に位置するようなお店だが、そんなお店に疲れてしまった皆様には逆に新鮮な体験ができるのでは? お試しあれ。





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posted by 只今(橘カヲル) at 10:48| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする
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