2016年10月09日

「明治の日」制定の動きと祝日についての願望

2018年は明治維新から150年という節目の年を迎える。

明治維新(Wikipedia)

これに合わせ、日本政府から2018年10月にも記念事業を実施するとの発表があった、と記事は伝えている。

「明治の日」制定の動き 維新150年で記念事業
(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASJB75CMJJB7UTFK00W.html

菅義偉官房長官は記者会見で「明治150年は、我が国にとって一つの大きな節目。明治の精神に学ぶ、日本の強みを再認識することは極めて重要だ」と発表。内閣官房の推進室や府省横断の連絡会議を立ち上げ、具体的な事業を計画するという。

また、自民党内の安倍晋三首相に近い議員からは、「明治の日」の制定を目指す動きが出始めたとのこと。

明治維新は日本が中世から近代へと移行したターニングポイントであり、150年という節目の年に記念事業を実施することには賛成だ。一方で「明治の日」の制定については……また祝日を増やすのだろうか? 今年(2016年)から8月11日が新しく「山の日」になったばかりだというのに?

以前にもチラッと書いたと思うが、現在の日本は祝日との関係が薄い産業に従事する人が増えている。下手に祝日が増えても存分に恩恵を受けられるのは公務員と一部の大企業だけで、中小企業や個人事業者などは休日営業や仕事の前倒しが発生してしまう「だけ」になってしまう可能性がある。

私の勤め先でも、8月11日が新たに祝日になったおかげで、お盆時期恒例の仕事前倒しが更に前倒しになってスケジュールが厳しくなってしまった。また他の人に話を聞くと、山の日ができたおかげで、逆にお盆直後の8月16日以降に休みが取りづらくなってしまったそうだ。また他国と比べて国全体の休日が多くなると、生産性の低下により国際競争力が弱くなる危険性もある。

実際問題として、新たな祝日を増やすより先に、有給休暇の日数増加や、消化できなかった場合の買い取りを義務付ける方が先決だし、多くの国民が恩恵を受けられると思う。

なお「明治の日」については、その趣旨については大いに賛同するので、現在は「文化の日」となっている11月3日に制定して貰いたい。元々この日は明治天皇の誕生日を祝う「明治節」という祝日だったのだから趣旨に沿うだろうし。

どーしても祝日を増やしたいのであれば、

「ついに、ことしもきたか…。ああ。 ぼくのいちばんきらいな六月!一年をつうじてもっともふゆかいな六月! なぜだって?わかりきったこときくんだな。 六月には国民の祝日が一日もないんだぞ。 春休みとも夏休みとも関係ない…。 日曜のほか一日も休めない、こんなつまらない月があるか!」
(野比のび太:ドラえもん より)

161009_01.jpg
S.H.フィギュアーツ 野比のび太

6月に設定してくれませんかねぇ……。5月のゴールデンウイークが終わってから7月後半の「海の日」までが地味に辛いんですよ。

◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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posted by 只今(橘カヲル) at 09:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:社会 | 更新情報をチェックする
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