2016年06月05日

「おれの名を言ってみろ!!」元世界ヘビー級王者モハメド・アリ氏の訃報に寄せて

モハメド・アリさん死去 元ヘビー級王者 差別とも闘う
(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASJ643CTKJ64UHBI00M.html

蝶のように舞った20世紀の英雄 アリ氏が天に舞う
(日刊スポーツ)
http://www.nikkansports.com/battle/news/1658378.html



プロボクシングの元世界ヘビー級王者モハメド(ムハマド)・アリ氏が3日(日本時間4日)、米アリゾナ州の病院で74歳の生涯を閉じた。

アリ氏は、20世紀のアメリカ、いや世界を代表するスーパースターの一人と言っていい。

モハメド・アリ(Wikipedia)

アリ氏は旧名をカシアス・クレイといい、12歳からボクシングを始めた。60年のローマ五輪でライトヘビー級の金メダルを獲得したが、米国へ帰国後に黒人であることを理由にレストランで食事の提供を拒まれ、メダルを川に投げ捨てたというエピソードがある。

程なくプロボクサーへと転向すると、22歳の若さで無敗のまま世界ヘビー級王座を獲得。当事「鈍重な大男同士による力づくでの殴り合い」だったヘビー級ボクシングにおいて、華麗なフットワークで相手の攻撃を躱してからの素早いカウンター攻撃で戦うアリ氏のファイトスタイルは「チョウのように舞い、ハチのように刺す」と喩えられ、人々を魅了した。



同時期に黒人指導者のマルコムXらの影響を受けてイスラム教に改宗し、名前をモハメド・アリに改めた。

なお当事、或る対戦相手が試合前にアリ氏を旧名であるカシアス・クレイの名で呼んで挑発したことがあったのだが、これに怒ったアリ氏は

「おれの名を言ってみろ!!」
(by.ジャギ:北斗の拳 より)

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と叫びながら試合内容で完全に相手を圧倒しただけでなく、意図的にKOせず試合を長引かせて判定勝ちしたというエピソードがある……つまりジャギの有名なセリフの元ネタはアリ氏なのだ。

閑話休題、プロとして無敗のままだった67年、信仰とベトナム戦争への反対を理由に米軍への入隊を拒否して王座を剝奪され、黒人解放運動に参加。ライセンスを再取得すると3年7カ月ぶりにリングに復帰して、当時無敗の王者ジョージ・フォアマンに挑戦すると、圧倒的不利の予想を覆して王座返り咲きに成功。開催地の名前から「キンシャサの奇跡」と称された。



しかしこの頃のアリ氏は既に全盛期を過ぎており、ロープにもたれながら防戦し、相手のスタミナを消耗させてから反撃する作戦を多用。これが遠因となったのか引退後にパーキンソン病にかかり、長い闘病生活を送ることとなった。それでも96年のアトランタ五輪では、病気の影響で手が震えながらも聖火点灯の大役を果たす。05年には米国市民最高の栄誉「大統領自由勲章」を受けた。

いつもながら取り留めのない文章になってしまったが、ご冥福をお祈りして末尾としたい。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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posted by 只今(橘カヲル) at 18:52| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:スポーツ | 更新情報をチェックする
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