2016年05月01日

桂歌丸師匠の『笑点』司会引退の報について思うこと

歌丸50年出演の「笑点」降板 「体力の限界」22日ラスト
(スポニチアネックス)
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/05/01/kiji/K20160501012503860.html

落語家の桂歌丸 氏が、このたび長寿演芸番組『笑点』の司会を引退するとの発表があった。



同番組のスペシャル版の公開収録において明らかにされた。今後はレギュラー出演をやめ、直前のPR番組『もう笑点』に出演するとのことだが、やはり衝撃は大きく、客席からはどよめきが起こったという。

50年の永きに渡り放送されてきた『笑点』。中でも複数の出演者が、司会者からの出題に対し面白く気の利いた回答をして噺家としての力量を披露、回答者が座る座布団の枚数を増減させて競っていく大喜利のコーナーは同番組の名物だ。大喜利のシステムを知らない日本人は相当にレアな存在ではないだろうか。

「今日は戦車を洗車すると言ったろう」
「うまいねぇ、座布団一枚」
「決してそういう意味で言ったのではありません」
(by.河嶋桃角谷杏:ガールズ&パンツァー より)

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といったように、落語や演芸とは内容的に全く関係ない戦車道を扱ったアニメにおいても、上記のような会話が登場人物間で注釈もなく成立し、かつ視聴者サイドも抵抗なく受け入れているのが、良い証拠といえるだろう。

閑話休題、現在『笑点』レギュラー陣では唯一人、第一回から出演しているのが歌丸師匠である。同番組の象徴的存在であるのは論を俟たないが、2009年に肺気腫を患ってからは明らかに体が窶(やつ)れただけでなく、しばしば長期間番組を休むケースも出るほど体力が落ちているのが、画面を通しても伝わってきたのが個人的には辛かった。同番組は人気番組なので地方での収録も多いのが、殊更体力を低下させてしまったのだろう。

『笑点』司会からのご勇退は残念ではあるが、何より歌丸師匠のお身体健全が第一。今後は養生しつつ高座勤めや後進の指導にあたって、長生きしていただきたいと願う。

ところで、俄然話題に上がってくるのが同番組の後継司会者について。

「笑点」司会後任は円楽が最有力 サプライズでビートたけしも!?
(スポニチアネックス)
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/05/01/kiji/K20160501012504240.html

様々な名前が上がっているようだが、個人的には外部からの招聘が望ましいと思っている。歌丸師匠が先代圓楽師匠の死去に伴い大喜利の回答者から番組の司会者に回ったが、これによりハイレベルな大喜利回答者が一人いなくなってしまった、というところがあるからだ……。


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posted by 只今(橘カヲル) at 12:46| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:芸能 | 更新情報をチェックする
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