(NEWSポストセブン)
http://www.news-postseven.com/archives/20160312_393347.html
元横綱・貴乃花(現:貴乃花親方)の長男、花田優一 氏(20歳)が、イタリアで靴職人の修行に励んでいると記事は伝えている。難関の“お受験”を突破して私立幼稚園に入り、大学までエスカレータ式で進学できたはずなのだが、その道を選ばず、高校を卒業するとアメリカに留学。その後、イタリアのフィレンツェに渡り、今は靴職人になるための修業をしているとのこと。
貴乃花親方の父親は、名大関として人気を集めた初代・貴乃花。父親と同じ道を選び兄と共に角界入りして以降、角界における史上最年少記録を次々と更新して“若貴ブーム”を巻き起こし、相撲人気の向上に大きく貢献。そして遂に父が成し得なかった横綱へと昇進し、引退までに22回の幕内最高優勝を果たすなど、押しも押されもせぬ平成の大横綱の地位を確立した。
だがその栄光の一方で、貴乃花親方が日々抱えていたストレスとプレッシャーは尋常ではなかったはずだ。スポーツの世界に限ったことではないが、父親と同じ職業を選択すると何かと比較されるもの。まして貴乃花親方は結果を出したが故に、父親超えを望む周囲の期待感が異常に膨れ上がってしまい、さらなる苦労を背負い込んでしまったように見える。
そんな貴乃花親方が、息子には角界入りを無理強いしない方針で育てていたというのは、随分前から耳にしていた。角界の名門、花田家の男子なのだから角界入りを望む周囲の声も決して小さくなかったと思われるが、
「偉大な父親を持つと、子どもは苦労するなあ」
(by.ウルトラマンタロウ:ウルトラマンギンガ より)

ウルトラマンギンガ 2 [Blu-ray]
という想いをトコトン味わったであろう貴乃花親方としては、息子にそのような想いをさせたくなかったのだろう。
それにしても息子さん、せっかく大学までエスカレータ式で進学できたのにそれをせず、高校卒業で海外留学とは思い切ったものだ。とはいえ大学には年齢を重ねてからでも入れるし、一方で若い時でないと挑戦できない事は多い。せっかく親も認めてくれているのだから、自分の進みたい道を模索して挑戦していくのは良い事だと思う。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
