子供の自殺、夏休み明け前後に急増 内閣府調査
(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG18H7L_Y5A810C1CR8000/
だが悲しいことに、夏休み明けの9月1日前後に子供の自殺が急増することが内閣府の調査で分かった。これを受け、不登校支援に取り組むNPO法人が、ウェブページ上に「学校から逃げることは恥ずかしくない」とのメッセージや相談機関の連絡先などを掲載し、悩みを抱える子供たちに相談を呼びかけた。
鎌倉市図書館に「救われる」温かいツイートを称賛
(日刊スポーツ)
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1528765.html
また先日、鎌倉市図書館の公式ツイッターアカウントが学校へ行きたくない学生に呼びかけたツイートが話題となったのは記憶に新しい。
もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。
— 鎌倉市図書館 (@kamakura_tosyok) 2015, 8月 26
「学校つらければ生きるため逃げて」不登校経験者が発信
(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASH8W55L1H8WULOB00V.html
一方で、子供の自殺が増える夏休み明けに合わせ、不登校を経験した若者たちが「学校に行くのがつらければ、まずは休んでください」といったメッセージを発信している。教育評論家の尾木直樹さんや社会学者の上野千鶴子さんらも賛同の声を寄せ、悩む子どもの助けになればと願っているそうだ。
夏休み明けの9月1日前後に子供の自殺が急増する現象については、もう何年も前から指摘されていた。それに合わせて「学校にいくのが嫌なら逃げてもよい」旨のメッセージが多くの人から幾度と無く発せられているが、残念ながら自ら若い命に幕を下ろしてしまう人が出てしまうのが現状である。
私見だが、これは今の日本で「逃げる」という言葉に強烈なネガティブイメージがあるせいでは無いかと思う。日本の「恥」の文化と結びつた結果、すっかり「逃げるのは卑怯者の所行」いう扱いになってしまった。そして逃げるという選択肢を選べなくなってしまった結果、「生きるか死ぬか」という究極の二者択一論になってしまって、自死という最悪の結論に至ってしまう……。
「日本人は余裕が無い。何か悩むとすぐ生きるべきか死ぬべきかだからな! 目の前がすぐ真っ暗になり二者択一だ! 悩んだらまず『生きる』モードに切り換えてからスタートだ! それからどう生きるかを探せばいい! 悩むと悪い方向にしか考えないからな! まずその方向を潰してから明るい方向へと進んで行かねばいかん!」
(by.両津勘吉:こちら葛飾区亀有公園前派出所 より)

こちら葛飾区亀有公園前派出所 98 (ジャンプコミックスDIGITAL)
「逃げる」ことは恥でもなんでもなく、『生きる』モードに切り換えるためのスイッチだと考えれば、楽に選択できるようになるのでは?
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
