2007年05月20日

バリエーションが少なくても客を呼べる『唐そば』さんの実力

一般論として、多様な顧客のニーズに答えるため、店舗に並べる品物の種類は多いほうが無難だ。しかし中には「手を広げると一つひとつの品への集中力が落ちる」として、品数を増やさない店舗もある。その場合は主力商品となる“一つひとつの品”によほど実力が必要なのだが…。

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JR渋谷駅

今回ご紹介するお店などは、その“一つひとつの品”に自信がある店の部類に入るだろう。

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渋谷駅東口から歩道橋を渡って少々歩くと到着するのが、こちら『唐そば』さん。ルーツは北九州市・黒崎にあり、現在は店主の体力的都合で閉店してしまった同名の名店。

以前テレビのドキュメンタリー番組で、本店を預かる父の元で腕を磨いた息子さんが、ラーメン激戦区(この定義はマスメディアの都合に左右される部分が大きいと自分は感じているが…)といわれる渋谷に九州から参戦する、といったようなノリで紹介されていたのを記憶している。

現地と東京の水の違いから、なかなか本店と同じ味が出ずに苦労したそうだ。おそらく、その苦労は現在も続いているのだろう。テレビで取り上げられた当時はとてつもなく行列ができていたものだが、今ではそういった混雑も大分落ち着いてくれた。

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ラーメン(600円:税込)

九州のラーメンといえば、お馴染みのトンコツ臭全開の白濁スープを思い浮かべるが、『唐そば』さんはトンコツをガンガン煮込んで取るタイプのそれとは違い、癖がなく滑らかな味。荒削りな無骨さを売り物にしている感もある九州系ラーメンにしては規格外ともいえる品のいいスープである。しかし、ただ品がいいだけではなく、キクラゲやモヤシといった個性の強い具を纏め上げるだけの自己主張の強さも持ち合わせている。

そして、この店の大きな特徴として、チャーシューメンやネギラーメンといったような、ある特定の具材を増やしたバリエーションメニューが無いことが挙げられる。メインメニューはラーメンとつけ麺、それと各々の大盛メニューのみで、サイドメニューも白米のおにぎりとゆで卵があるだけ。九州(というより博多)ラーメンではお馴染みの替え玉システムも採用していない。それでも評判を呼び、顧客を集めているのは、この店の実力を測る一つの物差しとなるのではないか。

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難点を挙げれば、普通盛りだと量が若干少なめで、小腹が空いたときなどはいいが、主食で食べるには少々物足りなさを感じるところか満腹感を感じたいなら大盛り(750円)プラスおにぎり(2個100円)で!…だとフツーの人には多いかな(笑)。


疲労が蓄積し、この週末は殆ど寝て過ごした…。
posted by 只今(橘カヲル) at 20:56| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:ラーメン | 更新情報をチェックする
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