(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150314/k10010015031000.html
「私、輝きたいんですっ!」
(by.松前緒花:花咲くいろは より)
※同作品は金沢の(架空の)温泉街が舞台

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そんな北陸民の想いを乗せ(?)、北陸新幹線・上りの一番列車「かがやき500号」が金沢駅から東京に向けて出発した。
従来の長野新幹線を延伸する形で整備された北陸新幹線は、本日(14日)、金沢と長野の間のおよそ230キロが新たに開業。これにより金沢―東京間が、最短で従来より1時間20分ほど短い2時間28分で結ばれることになる。
金沢駅と東京駅のホームでは新幹線の出発式が行われ、このうち金沢駅では、およそ5000人の地元住民や鉄道ファンらが駆けつけるなか、北陸新幹線の開業が祝われた。東京からの一番列車は、午前8時46分に金沢駅に到着する予定で、駅の構内などで石川の伝統芸能を披露するなどして、観光客を出迎える予定だという。
さて北陸新幹線は、新幹線の計画路線のうち、全国新幹線鉄道整備法(昭和45年法律第71号)第7条に基づいて日本政府が1973年(昭和48年)11月に整備計画を決定した5路線のうちの一つである。
整備新幹線(Wikipedia)
本来の北陸新幹線は、東海道新幹線の代替交通機関として東京から北陸経由で大阪に向かうルートが想定されているのだが、計画から40年以上の時を経て、ようやく“中間地点”の金沢まで開業に漕ぎ着けたことになる。今後は、平成34年度に福井県の敦賀まで延伸される見通しとされているが、リニア新幹線計画なんてものまで出てきた現状、果たして全線開通となるのは何時の事やら……。
そして祝賀ムードに湧く金沢にしても、新幹線開通で喜んでばかりもいられない。なにしろ金沢は兼六園を中心とした半径数キロ圏内に金沢21世紀美術館・茶屋街・近江町市場といった主要な観光スポットが集中しており、効率的な名所巡りがしやすい街なのだ。
つまり日帰りの観光旅行客が増えてしまって旅館・ホテル業界にはマイナスに働いてしまう可能性もある。もちろんビジネス面での日帰り出張だって増えるだろう。また俗に言うストロー効果(地方の人口や資本が東京に代表される大都市に流出してしまうこと)の危惧だってある。
そのうえ平成27年度末(2016年3月)、つまり来年の今頃には北海道新幹線の新青森―新函館北斗(この「大人の事情」満載の野暮ったい駅名はなんとかならなかったのか…)間が開業予定だ。東京から乗り換えなしで北海道までいけるようになるインパクトは大きいと思われ、今年の秋冬頃にはメディアの話題もこちらに乗り換えられていると想定される。
いかに短期間で効果的なアピールができるか、そしていかに北陸への長期滞在時の魅力を発信できるが北陸新幹線成功の鍵となりそうだ。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
