小麦生産が盛んな群馬県では、日本三大うどんの一つ(諸説あり)として挙げられる「水沢うどん」や、常識をくつがえすほどの幅広で知られる「紐川うどん」のように、麺(小麦の加工品)料理の名物が少なくない。ここ高崎ではパスタが名物とされているのだが、以前に知人と高崎を訪問した際は時間の都合で食べられなかったので、リトライを誓っていたのだ。

デルムンド (イタリアン / 高崎駅(JR)、高崎駅(上信))
閑話休題、向かった先は、高崎駅西口から徒歩4~5分、大通り沿いの建物の二階にある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『デルムンド』さん。

店内の様子
パスタ料理専門店ではなく、地方都市にありがちな洋食屋兼喫茶店といった感じのお店なのだが、アットホームな雰囲気が居心地良い。お客は常連が多いようで、ある人は店に来ていきなりオーダーを通し、本棚にある暇つぶし用の漫画郡から1冊を取り出して席につき、おもむろに前回来訪時に読んでいたのであろうページの続きを開いて漫画を読みふけり始めた。

ハンブルジョア(950円:税込み)
今回の注文は、同店名物のハンブルジョア。写真ではわかりづらいが、その正体は茹で上げたスパゲティーの上にハンバーグを乗せ、ミートソースを掛けたもの。なお席へ運ばれる前に粉チーズを掛けても良いかどうかを尋ねられたので、粉チーズありでお願いした。

お断りしておくが、私は「大盛り」で注文してはいない。東京の小洒落たパスタ店の1.5倍はあろうかというスパゲティーの量と、それに見合うだけの大型ハンバーグとタップリのミートソースは、見ているだけで胃の腑が満たされるほどの迫力だ。

もちろん凄いのは見た目だけではない。肉汁タップリのジューシーなハンバーグは、単品でも通用するクオリティ。具沢山なミートソースは濃いめの味だが、大量のパスタに対抗(?)するためと考えれば納得。スパゲティーは若干柔らか目の茹で加減だが、寧ろ家庭的で懐かしい感じの美味しさになっている。美味しかったので量の多さにも関わらず即効で完食してしまった。皆様も高崎にお立ち寄りの際にはお試しあれ。
【以下おまけ】
同料理で面白いのは「ハンブルジョア」というネーミング。「お金持ち」的な意味を持つブルジョア【仏:bourgeois】に引っ掛け、「ちょっとした贅沢」みたいない意味合いで「半ブルジョア」なのだろうか?
ご存知の方、教えてくださいm(_ _)m
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
