2015年01月31日

受験会場における、進学塾関係者による応援・決起集会について一言

受験シーズンが到来した。各地の入学試験会場には多くの受験生が足を運んでいることと思う。私が受験生だったのは遥か昔のことだが、当時の言い知れぬ不安に苛(さいな)まれる日々は、いま思い出しても気鬱になる。ぜひ一人でも多くの受験生に希望を叶えて欲しいと願ってやまない。

ところで……。

受験生激励大声やめて! 入試会場で塾関係者ら過熱
(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201501/0007701109.shtml

記事によれば、私立中学などの入学試験で、塾関係者らが「応援団」や「決起集会」と称して幟(のぼり)を立てたり鉢巻き姿でシュプレヒコールをあげたりする行為への対応に学校側が頭を悩ませているという。他の受験生や保護者から「萎縮する」との苦情が上がっており、学校側が自粛を呼び掛ける動きも出ているそうだ。

その「応援団」や「決起集会」とは、いったいどのようなものなのだろうか?百聞は一見に如かず。以下の動画をご覧頂きたい。





申し訳ないが私の第一印象は

「戦いは、気合いでどうにかなるものじゃないよ。ジャンだって知ってるでしょ?」
(by.アルミン・アルレルト:進撃の巨人 より)

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進撃の巨人 ねんどろいど アルミン・アルレルト (ノンスケール ABS&ATBC-PVC 塗装済み可動フィギュア)

だなぁ。私が冷めた人間だからかもしれないが……。

そもそも、ある特定の主義主張や目的をもった人々が公共の場に集まって、集団でそれらを他に示すこのような行為はデモ活動に他ならないのではないか?

更に言えばデモ【demonstration】を日本語に訳せば「示威運動」である。示威とは威力を他者に示すことであり、他者に対する牽制・威嚇の意味合いが含まれてくる。私塾の関係者からは「受験生の緊張をほぐして気持ちよく入試に臨んでもらう」のが目的といった意味合いのコメントがあるが、実際のところは他の受験生への示威活動(すなわち牽制・威嚇)が目的なのではないか?

「示威活動が目的」と言われれば関係者は否定すると思う。しかし記事中にもあるように、実際問題として他の受験生や保護者から「萎縮する」との苦情が上がっているし、それを受けて学校側が自粛を呼び掛ける動きも出ているのは事実だ。

他に示すのが目的でなければ、講堂でも借りて関係者のみで存分に「応援団」や「決起集会」を行うことを提案するが如何?


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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posted by 只今(橘カヲル) at 11:24| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:社会 | 更新情報をチェックする
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