(by.ジョジョの奇妙な冒険第一部 ナレーション より)

ジョジョの奇妙な冒険 (3) (ジャンプ・コミックス)
“切り裂きジャック”とは、19世紀のロンドンで発生した、娼婦ばかりを狙う連続猟奇殺人事件の犯人の通称である。先ごろ、その正体が判明したとして話題となった。
殺人鬼「切り裂きジャック」の正体、DNA鑑定で判明?
(ねとらぼ)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1409/08/news095.html
被害者の一人が身につけていたというショールが事件の遺留品として残されており、これに付着した体液のDNA鑑定が行われた。この結果を元に、イギリスの或る企業家が自身の著書で、当時6人いた主要な容疑者の1人である、ポーランド出身のアーロン・コスミンスキこそが切り裂きジャックであると指摘したのだ。
私はこの記事を読んだ時、100年以上も昔のものからでもDNA鑑定ができるという近年の技術革新に驚くと共に、「これって、コスミンスキが被害者の“お客さん”だった証明にはなっても、彼が切り裂きジャックである証明にはならないんじゃないかな……」と思ったものだ。
「切り裂きジャックの正体判明」の主張にミスの指摘
(ねとらぼ)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1410/28/news093.html
そしたら何と、肝心要のDNA鑑定にミスがあったという。当初の分析では、コスミンスキの子孫が持っているという「314.1C」という珍しいDNA変異が発見され、これが決め手とされたのだが、それが実は欧州人の99%が持つ「315.1C」だとのこと。
なんとも拍子抜けする話ではあるが、
「切り裂きジャックの正体発覚」報道にポーランド人の怒りが爆発
(日刊SPA!)
http://nikkan-spa.jp/719085
犯人がポーランド出身のアーロン・コスミンスキとされたことで、人種、宗教、歴史的背景が極めて複雑なポーランド人の逆鱗に触れてしまい、「単純ミス」ということにして主張をひっくり返さざるを得なかった、なんて説を唱える人もいるようだ。
いずれにせよ、日本における本能寺の変・松之廊下刃傷事件・近江屋事件(坂本龍馬暗殺)、アメリカならケネディ大統領暗殺事件のように、切り裂きジャックについても次々と新しい説が出てきて、それが真相究明の困難さに拍車をかけている部分があるのだろうなぁ……。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
