

東京メトロ葛西駅
といっても都内なのだが(笑)。自分は、会社の寮が移転した関係で暫く千葉県の西端・浦安に住んでいたことがある。そのため、この東京の東端・葛西周辺にも良く出没していた。今日のお目当ては…

駅から徒歩数分の距離にあり、浦安在住時には何度も通っていた『独一処餃子』(とくいっしょぎょうざ)さん(詳しい場所は上部リンク先参照)。その名のとおり餃子を主力商品としている中国料理店だが、他のメニューも充実しており、またレベルも高い。中国の方が店を切り盛りしているので店内では常に中国語が飛び交い、また近所の家族連れ、カップル、サラリーマンなどでいつも盛況のため、店は非常に活気に溢れている。「連休中だから空いているかな」という自分の予測は甘かった。


焼餃子(420円:税込)
これが看板メニューの焼餃子。作りが厚くモチモチした食感の皮は、まるで良くできた水団(スイトン:地方によってはヒッツミとも言う)のようで美味しい。中には白菜と豚の挽肉がタップリ。ニンニク不使用なので皮と具の味が素直に味わえる上に、においも気にならないのでサラリーマンやOLの昼食としても重宝されている。もちろん本場中国では「こちらの方がメジャー」という水餃子や蒸餃子も種類が豊富である。


炒飯(550円:税込)
そして当店の炒飯。厨房で威勢良く北京鍋を振るって作られる様を見るだけで期待が高まるが、その期待を裏切ることのない米の一粒ひとつぶがキチンと立っているパラリとした仕上がり。箸では食べにくいのでレンゲで食さねばならないのが本当の炒飯である(うわーっ、通っぽい言葉!)。かなり有名な中国料理の店でもベタベタとした粘りが残るチャーハンが饗されることも珍しくないことを考えると、こうしたマトモな炒飯を出せる店は貴重である。
久しぶりに『独一処餃子』さんの味を堪能し、会計を済ませようとしたとき、また新たなお客さんが来店した。随分お年を召した方で、自力歩行が困難なのか二人の人が肩を貸した状態での来店だった。店の人と中国語で会話していたことから在日中国人の方のようだ。初めての来店ではないようで、店の方も慣れた対応をしていた。身体の自由が利かなくなってもなお、遠く海を越えた母国の味を求めて来店したいと思わせるほどの実力を持った店なのかと、『独一処餃子』さんの実力を改めて認識させる光景だった。
これが北京鍋。両端に持ち手があるのが中華鍋