2014年09月14日

マクドナルドの業績不振は「妖怪不祥事案件」にあらず

低価格戦略などでデフレ不況下でも業績を伸ばし、勝ち組の代表例とも言われたマクドナルドが業績不振や相次ぐ不祥事に苦しんでいる。

マクドナルド:売上高25%減…8月 上場以来最大幅
(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20140910k0000m020107000c.html

マクドナルド、上海食品会社製チキンの販売停止 期限偽装報道で
(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL22H2T_S4A720C1000000/

マクドナルド、値引き商品の料金を過剰徴収
(エコノミックニュース)
http://economic.jp/?p=39203

そんななか、ゲームソフト『妖怪ウォッチ』とのコラボレーションした子供向けメニュー『ハッピー・セット』が事前予想の約3倍の販売を記録したという明るいニュースもあったのだが、売れ行きが良すぎて同メニューの付属景品である限定カードが足りなくなってしまう、というオチがついてしまった。

マクドナルド「妖怪ウォッチ」で売れ行きが予想を上回る!限定カードが一部店舗で不足
(シネマトゥデイ)
http://www.cinematoday.jp/page/N0066300

これらを受け、マクドナルドの幹部からは「なぜ、こんなにトラブルが続くのか…。おはらいでもしてもらわないといけないかもしれない」との言葉が漏れているそうだ。



“勝ち組”から転落したマック 経営陣に疑問の声「危機意識足りない」
(SankeiBiz)
http://www.sankeibiz.jp/business/news/140913/bsd1409130500009-n1.htm

これが『妖怪ウォッチ』の世界なら

「この現象は、妖怪不祥事案件のひとつ……」
(by.妖怪執事ウィスパー:妖怪ウォッチ より)

140914_01.jpg
妖怪ウォッチ DVD BOX 1

と言った調子で、妖怪不祥事案件、つまり「妖怪の仕業」で片付くところ。

しかし期限切れ鶏肉問題では発覚から社長会見による説明まで一週間を要したり、過剰徴収問題では決定まで手間取って現場への周知徹底が遅れたことがあるなど、マクドナルド本部や経営陣の危機意識の薄さ・対応の鈍さに原因があると指摘する声もある。

まぁマクドナルドという世界有数の外食産業のブランドネームを背負っているのだがら、経営陣がそれに安心し、信頼を寄せてしまうのは、ある程度は仕方がないかもしれない。

しかしマクドナルドは本社がアメリカにあるだけに、パティやバンズ、ソースなどの味を日本国内で勝手にいじれない……つまり記事にもある「商品の魅力を高める」という客足を取り戻すための王道戦略が取りにくい。それ故に一旦下降線になると効果的な手が打ちづらいのである。

例えば朝マックや月見バーガーなど、時間・期間限定商品を通時販売するといった思い切った手を打っていかないとジリ貧になっていくような気がする。私が幼少のころは「たまの贅沢にマクドナルドで外食」みたいなところがあったが、そのころのように外食の選択肢が少ない時代ではないのだから。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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posted by 只今(橘カヲル) at 10:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:経済 | 更新情報をチェックする
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