(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_date2&k=2014082300148
代々木ゼミナール(代ゼミ)は、駿台予備学校(駿台)、河合塾と共に「三大予備校」と称される大手大学受験予備校である。その代ゼミが、全国に27ある拠点を7つに縮小し、人員の削減も行うという。少子化の影響で大学ですら経営難で苦しんでいるのだから、予備校の経営が苦しいのは言わずもがなかもしれない。
しかし代ゼミの経営が苦しくなったのは、なにも少子化の影響だけではないと思われる。
嘗て三大予備校の特徴を表す言葉に「講師の代ゼミ、生徒の駿台、机の河合」があった。その意味は以下のとおり。
・講師の代ゼミ
→有名・名物講師を多数抱える
・生徒の駿台
→生徒の質が高く生徒同士で切磋琢磨がある
・机の河合
→設備やテキストが充実している
つまり代ゼミのセールスポイントは“講師の質”だったわけだが……。
東進ハイスクール(東進)が他塾の有名・名物講師を数多く引き抜き、講師の質をアピールする経営戦略に出たことで、
「お…… おれの得意の… おハコを!」
(by.ジョセフ・ジョースター:ジョジョの奇妙な冒険第二部 より)

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第二部 30.ジョセフ・ジョースター (荒木飛呂彦指定カラー)
“おハコ”を東進に奪われてしまったのが大きいのだろう。
もっとも、根本的な問題として、インターネット上での動画生中継や録画配信が当たり前になった現代において、生徒を一箇所に集めて授業を受けさせるという現在の予備校の経営方式が非効率化している部分はあると思う。他の予備校もウカウカしていられないのでは?
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
