
ツバメおこわ (ベトナム料理 / 高円寺駅)
JR高円寺駅の北口を出て北東方面に向かうこと徒歩7~8分、あづま通りの一角ある(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『ツバメおこわ』さん。昨年11月下旬にオープンしたばかりの、ベトナムおこわ専門店である。
おこわ(御強)とは餅米に豆や山菜などの具を入れて炊いたものだが、同店の情報を得た時の第一印象は「ベトナムでもおこわを食べるんだ…」だった。しかしベトナムでは軽食として小腹を満たしたいときによく食べられているメジャーな料理とのこと。

店内の様子
店内は黒系統のインテリアが多いのだが、その割には明るい印象を受ける。通りに面した部分がガラス張りのため採光面が多いからだろうか。
折角なのでセットメニューを注文し、店内に飾られたベトナム製と思われる調度品を眺めながら暫し待つ。

まず運ばれてきたのは干しエビとニョクマム(魚醤の一種でベトナムでは代表的な調味料)で味付けされたカボチャのスープ。

カボチャの甘味とスープの塩気が不思議にマッチングしていて美味しい。

蓮の実おこわ(セットで1180円:税込み)
そして主賓である蓮の実おこわ到着!

ベトナムの国花である蓮、その葉っぱで包まれたおこわの中に確認できる丸い物体は蓮の実である。

具は蓮の実だけでなく、レンコンやチャーボン(肉類を甘辛く炒りつけて細かく裂いた田麩の一種)も入っており、食べごたえがある。「ベトナムおこわ」と聞くと、日本人に馴染みのない香草の薫りが効いたエスニックな味を想像するかもしれないが、意外なほど日本人の抱くおこわのイメージから乖離していない。つまり美味しいのだ。

食後にはセットのスイーツとコーヒー。

スイーツはアガーという海藻から抽出した成分でココナッツミルクを固めた寒天のようなもの。歯ごたえが心地よい……。

コーヒーはベトナムミルクコーヒーを選択。上のフィルターでコーヒーが濾されるまでのあいだ、暫し待つ。

上ブタを皿変わりにしてフィルターを脇に置けば準備完了。

コーヒーカップの中には、あらかじめ練乳(!)が入っているのがベトナム式。よくかき混ぜてから飲むのだが、お察しの通り甘~いので、甘いのが苦手な方は事前に伝えるべし。
エスニック料理が苦手な方にもオススメできるベトナムおこわ。皆様もお試しあれ。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
