(スポニチアネックス)
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/05/23/kiji/K20140523008221300.html
日本相撲協会(以下、協会)の貴乃花親方(元横綱・貴乃花)は、2010年の協会理事選挙への強行出馬に伴い、支持者となった他の親方達ともども、所属する二所ノ関一門から事実上の破門処分となった。
その後、下馬評を覆して協会理事に当選した貴乃花親方は、支持者とともに『貴乃花グループ』を形成。同グループは連合稽古を実施するなどして一門に準ずる活動をしてきたが、今年から、協会から各一門へ支給される助成金が同グループにも支払われることに伴い、名称が『貴乃花一門』に変更され、他の一門と同等になったと記事は伝えている。
『貴乃花一門』に所属するのは貴乃花部屋のほか、阿武松部屋(師匠:元関脇・益荒雄)、大嶽部屋(師匠:元十両・大竜)、立浪部屋(師匠:元小結・旭豊)の4部屋。これで、相撲部屋を系統別に分ける『一門』は、以下の6つに増えた。
・出羽海一門
・二所ノ関一門
・時津風一門
・高砂一門
・伊勢ヶ濱一門
・貴乃花一門
では「そもそも『一門』とは何ぞや?」という疑問が湧くが、端的にいえば相撲部屋の派閥のことで、その昔、大相撲の巡業が幾つかの部屋ごとにグループ単位で行われていたころの名残である。かつての大相撲には「同じ一門の力士とは対戦しない(一門系統別の総当たり制)」ルールがあったのだが、現在はご承知のとおり「同じ部屋の力士とは対戦しない(部屋別の総当たり制)」形になっているため、一門の重要性が以前より薄れているのは確か。
ただし、いまでも協会の役員選挙は一門ごとに推薦を決めることになっていたり(貴乃花親方は、これに反旗を翻したので騒動となった)、一部の年寄株や行司の名跡の襲名は、どの一門に属しているかで制限があったりするので、一門の結びつきは残っている。
一門の結びつきの分かりやすい例は、横綱土俵入りだろう。横綱土俵入りには露払い・太刀持ちを務める力士が必要となるが、「同じ部屋に横綱以外にも2人の幕内力士がいる」という条件を満たすのは結構大変なので、その場合は同じ一門の幕内力士が露払い・太刀持ちを務めるのが一般的となっている。
閑話休題、このたび貴乃花グループが貴乃花一門へと“昇格”したのは、貴乃花親方および同親方を支持する勢力が、協会内で無視できないほどの力をつけてきている証左ではないだろうか。その根底にあるのは、やはり協会の改革を掲げる貴乃花親方への人望だと思う。
「天下を取るには、人望も必要だ」
(ノブナガ:仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望 より)

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「貴乃花理事長」実現の日は、意外と近い……?
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