ダイオウグソクムシは深海に生息するダンゴムシの一種で希少な海洋生物なのだが、それ以上に『No.1』2009(平成21)年1月2日に約50グラムのアジを食べて以来、まる5年以上の絶食状態にあることが注目されていた。しかし……。
鳥羽水族館の「絶食ダイオウグソクムシ」No.1死ぬ-絶食日数5年43日
(伊勢志摩経済新聞)
http://iseshima.keizai.biz/headline/1962/
2月14日、絶食記録を更新中だったダイオウグソクムシ『No.1』が死んでいるのが確認された。この日の17時すぎ、月1回の餌やりを試みた全く反応しないため取り上げたところ死んでいることに気づいた。体に目立った傷などはなく、また解剖の結果、胃の中は空だったが餓死かどうかは分からず、死因は不明とのこと。
鳥羽水族館では、水槽の温度を調整したり餌の種類を変えたりなど工夫を凝らしたのだが効果は見られず終い。関係者の皆様による奮闘の甲斐なく、今回のような結果になってしまったのは残念でならない。
エイリアン彷彿・深海生物「ダイオウグソクムシ」の解けぬ謎と生態…6年間も餌食べず、内臓もスキャンできず
(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140204/wlf14020407000000-n1.htm
ところで、餌に乏しい深海に生息する生き物は、一度食べたら何カ月、何年と食べなくても生き続けることは珍しいケースではないそうだ。しかし『No.1』の場合は、他の個体は普通に餌を食べているので、なぜ長期に渡って絶食が続いているのか不思議がられていた。
・冬眠状態に入っている
・水中に溶け込んだミネラルなどを取り込んでいる
・もともと食の細い生き物なので“異常”ではない
といった正統派の説もあるようだが、その他にも
・ハンガーストライキ(断食による示威行為)の実行
・即身仏(ミイラ)になるための修行
いや、もしかすると
「けがをしていたのか……。もうあまり時間がなくなってきたな。だんだん皮膚の感覚が…。いや、最初からすでになかったのかもしれないが…。不思議だな……。これは「運命」とオレは受け取ったよ。『天』がチョッピリだけ許してくれた偶然の運命だってな…。ヴェネツィアでおまえがオレの負傷を治してくれた時、おまえがくれた『生命エネルギー』はもう少しだけ『動く事』を許してくれたようだ」
(by.ブローノ・ブチャラティ:ジョジョの奇妙な冒険第五部 より)

RAH ブローノ・ブチャラティ
・与えられた生命エネルギーによって活動する「生ける屍」状態だった
なんて可能性も考えられる!?
いずれにしても本当のところは、今後の研究で明らかになっていくと期待したい。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
