(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140212/wlf14021207000001-n1.htm
昨年12月16日の朝、島根県松江市にある島根県庁にて、庁舎内にある約250台の時計が真夜中の「1時35分」を指したままで一斉に停止している、という怪奇現象が発生しているのを、出勤してきた県庁職員らが発見した。
庁舎内の時計を管理する管財課が調べたところ、本庁舎と南庁舎、分庁舎、議事堂別館の4棟にある時計約250台がすべて「1時35分」を指して止まっていることが分かった。庁舎内の方々にある時計が全て同じ時間を指して停止している光景はホラーチックで、黙りこむ職員もいたという。
前日は日曜日だったが、出勤した職員が正常に動いていることを確認しており、真夜中の1時35分頃に何らかの影響で一斉にストップしたと考えられたが、前夜に落雷があったとか、停電が起きたといったトラブルは報告されていなかった。
各庁舎内の時計は、本庁舎内にある親機と通信設備でつながり、親機からの信号を受信して時刻が自動設定される仕組みになっている。しかし不可解なのは、親機が正常に時を刻んでいたことだった。つまり、親機が止まって信号を送ることができなくなったことが、この怪奇現象の原因ではないのだ。
結局、時計が止まってから約12時間後に手動で信号を送信させて全ての時計を復旧させたが、原因は不明のまま。騒動はマスコミにも取り上げられ、「ポルターガイストか?」とか
「「世界(ザ・ワールド)」ッ! 時よ止まれ!」
(by.DIO:ジョジョの奇妙な冒険第三部 より)

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第三部 9.ザ・ワールド (荒木飛呂彦指定カラー) (再生産)
時間を止める特殊能力を持つ、不死身の吸血鬼の仕業か(笑)など、様々な憶測を呼んだ。
しかし騒動の原因は「親機内のバッテリーが劣化して子機に信号を伝達できなくなったため」という呆気無い(?)ものだった。時計は、導入から30年以上が経過しているというが、定期的な点検はしておらず、最近ではいつ点検が行われたのかも分からなくなっていたという。
分かってみれば単純な原因だったが、持って他山の石とすべき案件だろう。今回の騒動の原因は大きく分けて2つ。定期的な点検を怠った「油断」と、機械は正常に動くのが当たり前という「思い込み」だ。
今回は庁舎内の時計だったから軽いオカルト話で済んでいるが、これがスプリンクラーのような防災設備や、AED(自動体外式除細動器)のような救命機器であれば、正常に作動しなければ人命に関わる。
皆さんも、たとえば防災袋の中の懐中電灯やラジオなど、たまには動作確認をしてみては?
◆最後までお読み頂きありがとうございました。

「1時35分」に何があった…時計250台“一斉停止”の意外な顛末
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140212-00000533-san-soci